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お店は四条烏丸から南へ少し行った仏光寺通を東へ入って一筋目を南へ下がった左側(東側)にひっそりとある。店内はカウンター席が8席、テーブル席は4人掛けが3卓、2人掛けが1卓、その奥に6〜8人に入れそうな座敷が一つある。テーブルの席の部屋には、先代吉兆(故・湯木貞一氏)が開店祝として贈った「味道是茶道」という書が飾ってある。ちなみに、この年に先代吉兆は数えで88歳となり、料理界初の文化功労者となった。
この日は京都の知人(女性)と打ち合わせを兼ねた食事だったのだが、出てくる料理は下手な打ち合わせなどしていられるようなものではなく、もう料理以外の話などできようもない品々のオンパレードであった。
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なかでも、我々を虜にしたのが、お吸い物であった。まずお椀の美しさ。輪島塗のような高級そうなお椀。その蓋をあけると漂ってくるのは山椒の香り。お吸い物のなかには新春の筍に鮮やかな色をしたワカメ。そして、吸い物のお味はなんというか優しいまろやかな味。いったいこれは何のダシだろうか・・・。このお椀ひとつだけでも、目で味わい、香りで味わい、舌で味わうと一品でいくつもの味わいを楽しむことができる。
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桜田
京都市下京区烏丸仏光寺東入ル一筋下ル匂天神町
電話番号075-371-2552(要予約) 火曜定休
午前11時30分〜午後1時30分(ラストオーダー)
午後5時〜午後7時30分(ラストオーダー)
料金は昼は5000円から、夜は10,000円から(カード不可)
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