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最初は東福寺近くの退耕庵前で、門のそばに立てられているプレートを読んでいると、自転車に乗った外国人観光客に「to-fu-ku ji?」と聞かれた。しかし、私には「ku」がよく聞こえず、「ku」抜けで「とうふじ」に聞こえてしまった。そこで、私は「Do you speak English ?」と聞き返しすと、彼は目をまるくして、英語でやりとりをして「東福寺」と解り、私は「そこを右に曲がり、橋を渡り、左へ上がったところが、東福寺だよ」と答えた。ただ、いま考えてみれば、退耕庵は東福寺の塔頭(たっちゅう)なのだから、「ここはすでに東福寺だよ」と答えるべきだったのかもしれない。
次に外国人に声をかけられたのが京都駅構内のコインロッカーだった。背の高いバックパッカーが「ichinichi 300yen ?」と聞いてきたので、私は「Yes, one day」と答えた。すると、彼は「24 hours ?」と聞いてきたので、私は注意書きを読んで「午前0時になると1日は終わり、もう300円余分に払わなくなるね」と英語で話すと、彼も目をまるくして「あなたはアメリカ人か?」と言われてしまった。(笑)ちなみに彼はイギリス人だった。
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実は旅をするとよく人に声をかけられる。私は白髪で眼鏡をかけてカジュアルなスタイルで旅をするので、旅先で大学の先生ですかとか作家先生ですか、と言われたりする。また、外国人からも声をかけやすいタイプに見られるようで、これまでも日本各地で外国人に道を尋ねられたりしている。それにしても、1日に3度は初めてである。さすが京都、外国人観光客が多い。
写真上:京都ホテルから東山を見る
写真下:鴨川と川床料理のお店
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