昨日(6日)は神宮球場で東京ヤクルト・スワローズ対広島カープの試合を観戦した。試合は緊張感に満ち、非常に見応えがあるものだった。加えて、試合時間は2時間35分とスピーディであった。
昨今のプロ野球は3時間越えの試合が当たり前で、昨年(2013年)の平均試合時間はセリーグが3時間20分、パリーグが3時間23分で、もっとも短い試合でも2時間20分であった。それを考えると昨日の試合は4ー3と得点が入ったにもかかわらず、ダラダラすることなく引き締まった試合であった。
ところで、プロ野球の最短試合というのをご存知であろうか。甲子園での高校野球の平均試合時間は2時間を切る1時間55〜58分ぐらいと言われていて、早い試合でも1時間30分ぐらいである。それを考えるとプロ野球の最短試合は1時間20分ぐらいかと思われる。しかし、答えはなんと55分である。
これは戦後まもない1946年7月26日に西宮球場で行われた大阪タイガース対パシフィックの試合で記録されていて、タイガースが1−0で勝利している。信じられないような早さの試合である。この試合、タイガース先発の渡辺誠太郎投手は、6回にあげた“虎の子”の1点を守り、5安打88球で完封勝ちした。一方のパシフィック先発の湯浅芳彰投手も7安打・93球で完投した。このように両投手とも投球数が少なく、加えて両軍合わせてファウルが6球しかなかったことがこの記録につながったという。
加えて、この時代だとおそらく投手と捕手間のサインは複雑ではなく、投手は捕手からの返球のあとすぐに投球モーションに入っていただろう。また打者もバッターボックスを外すということをしなかっただろう。そうしたことによって、この記録が生まれたに違いない。
それにしても、昨日の試合は気持ちが良かった。今の時代に試合時間2時間35分というゲームを行ってくれたヤクルトおよび広島の両チームにブラボーである。
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