木曜日, 12月 30, 2021

60歳を過ぎたら血圧計は用意しましょう

歳を重ねると誰もが血圧や脈伯を気になりはじめる。ご多分にもれず私も2018月12月に狭心症を発生し、2019年4月に冠動脈のステント手術を受けてからは、医者に強制的毎日血圧を計るように指示されている。

一般的な血圧というのは写真左側に書いてあるように、75歳未満成人および私のような冠動脈疾患患者は、診察室血圧が130/80未満、家庭血圧が125/75未満とされている。ただし、血圧は時間帯によって変化があり、一般的に午前中は高く、深夜0時〜1時が低くなるのが通常である。なお、ここには書かれていないが、脈拍は通常60〜100が一般的と言われている。

私の場合、12月6日から19日までの2週間の血圧平均が、朝は127.7/86.5、夕方のジムを始める時間が117.4/78.6、寝る前が113.5/80.4である。ちなみにその前の2週間(11/23〜12/5)は、朝は124.5/86.5、夕方のジムを始める時間が123.5/78、寝る前が107.5/75.3で、少し違いがあるものの、上はほぼ125以下で下は75以下とはいかないものの、血圧が高い朝以外はなんとか80以下でいる。もちろん、ここまで低いのは薬のおかげであるのは言うまでもない。

ということで、自分は健康体を保っていると自信のある人でも60歳を過ぎれば、毎日とは言わないまでも自宅で定期的に計れるように血圧計は持っておくべきだろう。先日もジムであるご婦人が「血圧が200に近くなってしまったの」と言っていたので「すぐに医者に行ってください。脳溢血か心筋梗塞の恐れがありますから。今は薬がいいのがありますので」と答えた。

脳溢血にしろ心筋梗塞にしろ、生死の問題に関わると同時に後遺症も怖い。そのために60歳を過ぎたら血圧計は用意しておきましょう。

月曜日, 12月 20, 2021

自分で自分の首を絞めている「ふるさと納税」

この時期になるとテレビもネットもふるさと納税の広告が多く、正直やかましい、うるさい、ウザいと思う。💢

私のように東京生まれの東京育ちの者にとって、ふるさと納税は無用である。東京者でも返礼品目当てでふるさと納税をする人がいっぱいいる。

しかし、こうした人たちはふるさと納税がどれだけ自分が住む自治体の財政を減らしているのかを解っているのだろうか。都心の千代田、中央、港、新宿、渋谷など大企業の本社があるところは住民税とは別に法人税が入ってくるので財政は裕福だが、世田谷、杉並、練馬といった郊外の区には大企業はほとんどなく、税収は住民税が頼りになる。

こうした区の住民がふるさと納税をしてしまうと、住民税が減り、それは地方交付税を減らすことになり、地方自治体の道路や学校などの整備費用を減らさざるをえなくなる。つまり、ふるさと納税をすることは自分が住む自治体の財源を圧迫させているのである。

自分で自分の首を絞めていることも分からず、ふるさと納税をすることはやめてもらいたい。




土曜日, 12月 18, 2021

柳亭市弥が八代目柳亭小燕枝に、入船亭小辰は十代目入船亭扇橋を襲名

コロナ禍前まで月に1回開かれていた学芸大学のチョロキー寄席。そのチェロキー寄席に出演していた二つ目がこの2年で相次いで真打に昇進。桂伸三は桂伸衛門に、春風亭正太郎は九代目春風亭柳枝、そして、今度は柳亭市弥が八代目柳亭小燕枝に、入船亭小辰は十代目入船亭扇橋を襲名することになった。

正太郎が62年ぶりの大名跡・九代目柳枝を襲名するときも驚かされたが、小辰が十代目扇橋を襲名するのも驚かされる。先代が亡くなったのが今から6年前のことで、扇橋はしばらくは空き名跡になると思っていた。ところが、先代の弟子たちの推挙もあり十代目を襲名することになった。おそらく総領弟子の入船亭扇遊の相当な後押しがあったのではないだろうか。

一方、市弥が襲名する柳亭小燕枝も大名跡とはいわないまでも明治初期から受け継がれている名跡。市弥自身も言っているが、色っぽい名前で彼にピッタリである。彼の落語は決して上手いとはいえないが、なんというか色香というか妖艶性がある。今後はこうした特性を生かして、小燕枝という名を大きくしていってもらいたい。

そして、2人と一緒に真打昇進する春風亭一蔵は名を変えることなく一蔵のままに真打になる。これは春風亭にはこれといった空き名跡がなかっただけでなく、あの体格、そして語り口からすれば、一蔵という名を彼自身が大きくしていくのが妥当だろう。彼の力を持ってすれば一蔵がいずれ名跡になってもおかしくない。

それにしても、つい何年か前までは二つ目でいずれは真打になるかなあぐらいと思っていた人たちが来年にはみんな真打である。感慨深い。今後も彼らを応援すると共に彼らに続く二つ目たちも応援したいと思う。





土曜日, 12月 11, 2021

「圓朝」を読む、ドラマ化してほしいと思う

奥山景衣子著作の「圓朝」を読んだ。三遊亭圓朝と名乗る落語家は後に先にも彼(本名:出淵次郎吉)以外にいない。

今年の落語界は十代目柳家小三治、三代目三遊亭円丈と古典と新作の二大巨頭を失ってしまった。それはそれはとても残念なことだが、今の落語界は大御所二人が亡くなろうともビクともしないぐらい人材は揃っている。

古典では柳家さん喬、柳家権太楼、立川志の輔、五街道雲助などのベテランから林家たい平、桃月庵白酒、春風亭一之輔、柳家三三といった若手まで枚挙にいとわない。一方、新作にしても柳家喬太郎、春風亭昇太、林家彦いち、三遊亭白鳥などのイキのいい俊英がいる。

こんな今の落語界の基礎を築いたのはやはり五代目古今亭志ん生、六代目三遊亭円生、五代目柳家小さんあたりなのだろうが、やはり忘れてはならないのが江戸から明治にかけて現在は「古典」だが当時は「新作」を手掛けた三遊亭圓朝であろう。

前置きが長くなったが、圓朝に関する本はこれまでもに何冊も出ている。彼は相当な女性遍歴があったり、弟子や席亭といざこざがあったと聞いている。この奥山景衣子著作の「圓朝」では、圓朝の人生を割と淡々と描いていて、江戸から明治にかけての落語界を影絵の感じで読んでいってしまう。

師匠の二代目三遊亭円生からの嫉妬や反故、長男が誕生した経緯とその母親との軋轢、弟子たちを育成する葛藤と挫折、寄席の席亭たちとの攻防、歌舞伎関係者や政府関係者たちとの交流、そして、新作を作る意気込みなど、かなり豊富なエピソードが満載なのだが、筆者をそれらを落語の題材と絡めながらもさりげなく描いていく。

そんななかで面白かったのはネタバレにはなるが、圓朝は人気が出始めた頃は絵や人形など小物を多く使う芝居噺(寄席版ミニ歌舞伎)をしていたということである。今日では芝居噺を行うのはほとんどおらず、林家正雀師匠ぐらいらしい。その芝居噺主体だった圓朝がいつしか素噺になり、「文七元結」「芝浜」「塩原多助一代記」などの人情噺、「死神」「鰍沢」「牡丹灯篭」といった怪談噺と多くの名作を創っていく。また、河竹新七(のちの黙阿弥)や尾上菊五郎ら歌舞伎役者たちの交流によって、圓朝の新作が舞台化されていく様なども面白い。

これまで圓朝が描いた作品をドラマ化したものはいっぱいあったが、圓朝そのものをドラマ化したものはない。漫画「落語心中」のドラマも面白かったが、この「圓朝」をミニ大河ドラマ仕立てでドラマ化したら、視聴率は取れるかどうか解らないが、かなり面白いのができると思う。NHKよ、やってくれないかなあ。


金曜日, 12月 10, 2021

感染症の医者を見下す医者がいたなんて・・・。

もう10年以上マッサージを受けている先生は理学療法士の資格を持っていて、以前は大きな病院でリハビリをしていた。私が17年前に棘上筋断裂手術を受けて1年間リハビリを受けたことを話したり、趣味が落語という共通点があったりして、マッサージを受けながらいつもいろいろな話をする。

先日は私が「病院にいたとき、どんな先生が凄いと思いましたか」と聞くと、先生は「麻酔科の先生ですかねえ。もちろん脳外科など最先端の先生もすごいんですけど、麻酔科の先生って、ある意味生きるも殺すも麻酔次第ってところがあるじゃないですか。それに、それぞれの体型、体重、症状などを考えて、どれぐらいの麻酔をかけるのかとか図るわけじゃないですか。で、全身麻酔の手術にはつっきりだったりするわけですよ。なんか神業って感じですね」とおっしゃった。

確かに私も手術を受ける前日に麻酔科の先生と30分以上の面談と診断を受けた。それゆえに、手術は痛くも痒くもなく成功したが、麻酔が切れてからは手術した左肩は2〜3日めちゃくちゃに痛かった・・・。w

一方で先生はこんなことも言った。「今は売れっ子になっているかもしれませんが、感染症の先生はとても地味でしたねえ。酷い話ですが、医者のなかでも感染症なんてやる奴は頭の悪い奴がやるんだ、蔑んだことをいう医者もいるんですよ。でもねえ、あの方たちは地道にいろいろなデータを取っていて、いつしか感染症が減るように努力しているんです。いわば基礎研究ですよ。それなのに、医者が医者を蔑むですから・・・」と。

で、「私も感染症はずっと気にしていて、今回のコロナで一番良かったと思うのは、プロ野球でジェット風船が飛ばされなくなったことだと思っているんですよ。私はあれは流行り始めた頃から、こんなバイキンやウイルスをばら撒くものは危険だと言っていたんですよ」と。

先生は「それは気がつきませんでした。今や大皿の箸だってダメなんですから、あんな空からバイキンがばら撒かれるのはいい理由はないですよね。空気感染の最たるものですね」。

まあジェット風船は余談だが、感染症の医者を見下す医者がいるということには驚いた。これも基礎研究に力を入れない日本の弊害の一つなのかもしれない。

月曜日, 12月 06, 2021

「薩摩スチューデント、西へ」を読む

以前より幕末に海外生活をした人たちに興味があった。それゆえに、これまでに「アメリカ彦蔵」「音吉伝」などの漂流者たち、長州ファイブや咸臨丸に関する小説や資料本を結構読んできている。しかし、なぜか薩摩スチューデントに関する本は読んでいなかった。

薩摩スチューデントとは幕末に薩摩藩がイギリスに送りこんだ15人の留学生と4人の外交使節団のことをいう。15人は薩摩藩より医学、兵学、建築、工業などのいろいろな分野で学ぶことを命じられて1865年(慶応元年)に密に渡航する。この「薩摩スチューデント、西へ」(著:林望)はそのイギリスまでの航海記と勉学前の造船所や工場などの見聞記を描いている。

彼らは香港、シンガポール、ボンベイ、スエズ、マルタ島など立ち寄る港でイギリスの国力の大きさ、攘夷が井の中の蛙であることなどを認識して、世界という知識を広く得ていく。ロンドンでは2年前にイギリスに来ていた長州ファイブの3人(山尾庸三、遠藤謹助、井上勝)と遭遇。山尾(後の工部卿)がグラスゴーに赴くときに、ひとり1ポンドづつを出し合い支援するなど、いくつかのエピソードが興味深かった。

しかし、15人の留学生の生活は次第にバラバラになり、長州ファイブの5人(伊藤博文と井上馨は先に帰国)がいずれも明治政府の中枢で活躍したのに対して、薩摩スチューデントで活躍したのは畠山義成(初代東京開成学校校長)、鮫島尚信(駐仏特命全権公使)、森有礼(初代文部大臣)、松村淳蔵(海軍中将)の4人ぐらいだが、畠山、鮫島、森の3人は30代40代と早くに亡くなっている。その意味において、薩摩スチューデントの留学は成功かと言われると難しいところがある。ただし、同行した外交使節の寺島宗則と五代友厚の2人は、薩摩藩の兵器調達および明治の世に貢献をしたことは間違いない。

いつの世も知識を広く求めるのは有意義なことである。その意味において、昨今の若者たちが海外留学やひとり旅をあまりしたがらないことは残念でならない。日本の行く末が案じられる。

金曜日, 11月 26, 2021

新装開店第1回柳枝百貨店@日本橋劇場

昨日(25日)は日本橋劇場で開かれた「新装開店第1回柳枝百貨店」を聞きにいってきた。演目は下記の通り。

金原亭駒介  「金明竹」
春風亭柳枝  「寝床」
 〜 仲入り 〜
春風亭柳枝  「徂徠豆腐」(ネタ下ろし)

開口一番、前座の金原亭駒介は金原亭馬生の弟子。ちょっと愛嬌のある顔立ちとこれまたちょっと愛嬌のある語り口。「金明竹」は長ゼリフの言い立てがハイライトの噺だが、駒介はそこへ行くまでに笑いのツボを押さえて話す。華やかさや派手さはないが、基本をしっかり教えられているようなので将来が楽しみ。

春風亭柳枝のマクラは今年亡くなった柳家小三治師匠、川柳川柳師匠らの思い出話。特に川柳師匠に関しては話を進めるうちに裏話や危ない話も続出。ある意味川柳師匠の人間性がよくわかり落語家ならではの追悼になっていた。さて「寝床」は大家の旦那が下手な義太夫を披露する顛末をする噺。柳枝はこの噺を正太郎時代から得意としているが、今回は明らかにバージョンアップ。特に小間使いの繁蔵の抑揚の変化が大きく滑稽さが俄然広がる。

マクラは週刊朝日の連載を終える山藤章二の「ブラック・アングル」の話。ネタ下ろしの「徂徠豆腐」は入船亭扇辰が得意としている噺。柳枝と扇辰師匠は地元が一緒なので、ひょっとしたら教わったのかもしれない。「徂徠豆腐」は豆腐屋の上総屋七兵衛と貧乏浪人・荻生総右衛門(後の徂来)の豆腐とおからにまつわる人情噺。この噺を柳枝は導入部は自然に入り込ませ、七兵衛と総右衛門の掛け合いは緊張感を持たせ、七兵衛と髪さんの掛け合いは脱力感を持たせ、最後は心優しく盛り上げる感じで、しっかり起承転結を完結させる。お見事。



木曜日, 11月 25, 2021

半導体はゴールドと一緒なんだよ、と言ったおじさんは億万長者だろうなあ

下の写真は先日放送された「モーニングショー」のなかで紹介された世界における日本の半導体シェアの図である。

1988年、バブル絶頂期の日本の半導体シェアは世界の半分を占めていた。この年、為替レートは1ドル=125円になり、仕事や遊びで海外へ行くのもかなり楽になった記憶がある。そして、1995年ぐらいまでは全世界の40%近くを占めていて、1995年4月には一瞬ではあるが、1ドル=80円を切ったことがある。

こうなると、以前は1泊50ドルクラスの部屋にしか泊まれなかったのが、1泊100ドルクラスの部屋に泊まれるようになったことを覚えている。ちなみに、1995年5月に野茂英雄がメジャーリーグ・デビューを果たし、私はその年の6月24日に日本人メジャーリーガー初の完封勝利を遂げたのをドジャースタジアムで観た。

しかし、図を見ればわかるように1995年を境に日本の半導体シェアは徐々に落ち込みをみせるようになり、為替レートも円安へと下方傾向となっていった。

今にして思い出すのが、1990年ぐらいだろうか、ニューヨークの街角のカフェで話したおじさんの言葉である。

「半導体はお金だよ。日本は世界の半分近くのシェア持っている。半導体はゴールドと一緒なんだよ。だから、三菱はロックフェラービルを買えるし、多くの日本企業の看板がブロードウェイに並ぶんだよ」

当時の私はまだ半導体のことのことを分かってなく、パソコンが普及することは分かっていたものの、半導体はパソコンだけに使われるものであり、電化製品から車までありとあらゆるモノに半導体が必要になるとは分かっていなかった。それゆえに、私はおじさんに「半導体は大事だけど、それよりパソコンがいかに身近になる方が必要では」と答えた。そしたら、おじさんは

「半導体はパソコンだけでなく、ありとあらゆる装置の基本になる。車も飛行機も船も動くモノみんな半導体なくして動かなくなるよ」

そして、まさにその通りの世の中になった。あのおじさんは今どうしているのだろうか。インテルの株を買ったのだろうか。マイクロソフトの株を買ったのだろうか。アップルの株を買ったのだろうか。

先見の明を持っていたおじさんは今は億万長者になっているに違いない。

火曜日, 11月 23, 2021

水際対策、検疫体制の更なる強化を

ヨーロッパを中心に世界的に新型コロナウイルスの感染拡大は止まっていない。これはワクチン未接種者が多いからだという見解もあるが果たしてそれだけであろうか。

一方、アジアでは、日本、インドネシア、インド、タイなど一時大流行したにもかかわらず、落ち着いているところや下火になっている国が多い。そんななかで韓国だけが感染が止まらないのが不思議でならない。ワクチン接種が煩雑だったとかいうが、果たしてそれだけなのだろうか。

ヨーロッパにしろ韓国にしろ、私はその背景に宗教が関係しているようでならない・・・。

そんな他国の事情を詮索するよりも、日本のことを考えると、感染状況は明らかに抑えられている。東京の陽性者数は11月第1週が142人、第2週が171人、第3週が123人、と完全に底を打っている状態である。これまた不思議である。いくら普段は誰しもがマスクをしているからだというが、飲食店はもうほぼ完全に元の黙阿弥状態。マスク会食している人などはほぼ皆無である。

このような状況下であるためか、政府は26日から1日の入国者制限を現在の3,500人から5,000人に引き上げるという。空港での検査態勢を強化したことで、入国枠を広げても感染拡大につながる恐れは低いと判断したからだという。参考までに今年の訪日外国人の数は下記の通りである。

1月:46,500人   【第3波】
2月:7,400人
3月:12,300人
4月:10,900人
5月:10,000人   【第4波】
6月:9,300人
7月:51,100人   (オリンピック関係者)
8月:25,900人   【第5波】
9月:17,700人
10月:22,100人

1月は年末年始でやはり人の流れが多く、7月と8月が多かったのは東京オリンピックのためである。これが1日の入国制限を5,000人まで引き上げらると、おそらくひと月の入国者は倍増近くの4~50,000人になるのではないかと思われる。そのことは、感染リスクがこれまでより倍増、いやそれ以上になるということである。

水際対策、検疫体制の更なる強化をしなければ第6波はやってきてしまう。



月曜日, 11月 22, 2021

「競馬の神様」が降臨してきたー!

競馬に興味のない人はスルーしてください。
昨日「競馬の神様」が降臨してきました。 競馬の神様と言えば大川慶次郎。ご存知の方も多いと思いますが、大川慶次郎は1950年代から90年代まで活躍した競馬評論家。競馬および競馬評論に尽力した人ですが、なかでも有名なのが4度にわたって翌日の競馬を予想で的中させた「パーフェクト予想」です。ただ、大川が当てたのは6枠連単(後に8枠連複)の馬券しかなかった時代で、申し訳ないが現在のような馬連、馬単などという時代より、当たる確率は高かった。それでも、全レースということは関東、関西の24レースを当てたことになり、それはそれは驚くべきことであり、彼に「競馬の神様」という称号が与えられるのは当然のことです。 で、話は戻ります。昨日の東京競馬場で行われた全12レース。私はなんと1レースから10レースまでの馬連(1・2着の馬を当てる)を10レース連続的中させたのです。ただ、私は大川慶次郎のように前日予想ではなく、パドックの馬をしっかり見てからの的中ですから、大川とは比較のしようがありません。しかし、10レース連続的中なんてなかなかできるものではありません。私のこれまでの連続的中は3〜4レースぐらいだったと思いますので、10レース連続的中なんて「競馬の神様」が降臨したとしか言いようがありません。 万馬券を当てるのも競馬の醍醐味ですが、連続的中というのも醍醐味のようです。そのことを悟った1日でした。

午前中の的中結果 

水曜日, 11月 17, 2021

ワクチン未接種の人はある程度の制限がされるのは承知してもらいたい

東京の陽性者数が30日以上50人を下回っている。3週連続で週の感染者数が100人台で明らかに下げ止まりでいる。しかし、お隣の韓国では日本と同じぐらいワクチン接種が進んでいるにも関わらず感染者数は減っていない。一時はK防疫と胸を張っていた韓国だったが、今やその面影もない。文在寅政権は相当な打撃を受けているに違いない。

日本は確かに今は感染状態が落ち着いているが、いつまた韓国のようになってもおかしくない。そうならないためにも、何度もいうが、ワクチンおよび治療薬などの防疫体制、PCRなどの検査体制、空港など検疫体制を徹底しなければならない。そうしないと医療体制がまた逼迫しかねない。

なかでも徹底すべきは検疫体制である。インフルエンザはだいたい海外から入ってくると言われている。コロナにしても第1波は中国からの観光客、第2波は海外からの帰国者、そして第5波はオリンピック関係者が感染を広めたのは確実なのだから、今後も海外から訪日客を徹底的に検査、検疫すべきである。

一方で気になるのがワクチン接種率の低下である。10月末日の接種率は1回目78.0%、2回目72.5%だった。それが半月経った11月15日の接種率は1回目78.9%、2回目75.6%である。このままでいくと11月末日に1回目接種が80%を超えることいは難しい状態になった。そして、年内にはほとんどの都道府県でワクチン接種を終了する。

結局のところ国民の10人に2人は打たないことになる。まあ、子供や高齢者、アナフィラキシーなど恐れのある人がいるので、最終的にはおおよその見当ではあるが、20人に1人ぐらい、国民の5%(625万人)ぐらいが打つのを拒否した可能性がある。

今後はこうした人たちが次に来るであろう第6波のときに罹患率が高くなるので、それを守るなり防ぐ対策を練らねばならなくなっている。PCR検査の完全無料化は無論のこと、海外渡航の制限、病院・介護施設などでの面会制限などある程度の制限はいかしかたがない。

ワクチンを打つか打たないかは自由である。ただし、海外にあるようなロックダウン的行動制限は絶対反対だ。だが、感染拡大防止のためある程度の制限が課せられることは承知してもらいたい。

火曜日, 11月 16, 2021

我が青春の地、東急文化会館

渋谷の再開発が進んで、もう何処に何があったんだが分からなくなってしまった。

私が渋谷でもっとも足を運んだのは現ヒカリエが建っている東急文化会館だ。東急文化会館は1956年(昭和31年)2月に渋谷パンテオン、渋谷東急、東急名画座、東急ジャーナルの4つの映画館とプラネタリウムなどが入った複合文化施設としてオープンした。

4つの映画館の中で渋谷パンテオンと渋谷東急は新作洋画の上映を主体としていて、渋谷パンテオンは70mmフィルム映写機の特大スクリーンがあり、ここで数多くの洋画を観た。渋谷東急はどちらかというと洋画のB級映画の上映が多かった。

で、私が一番多く足を運んだのが東急名画座だった。1960年代後半から1970年代前半、私が中学生・高校生だった時、ここでは洋画や邦画の旧作が確か120円か150円という価格で観られた。ヒッチコック作品や1950年代のミュージカル映画、恋愛映画を数多く観た。当時の封切り映画が1000円から1200円の時代だったので、中高生や若者にとって名画座は頼もしい味方だった。

そして、東急ジャーナルへも何度も足を運んだ。ここはもともと10円でニュース映画を観れる映画館だったのだが、確か毎週月曜夜にNET(現・テレビ朝日)が日曜に放送していた「あ〜、ヤンなちゃった」でお馴染みの牧伸二が司会を務めていた『大正テレビ寄席』の収録が行われていた。私はこの収録に抽選で当った父親に連れられて何度か足を運んだ。そこで林家三平、三遊亭歌奴(後の三遊亭圓歌)、月の家円鏡(後の橘家圓蔵)、立川談志、東京ぼん太、Wけんじ、てんやわんや、漫画トリオ、チャンバラトリオなどを観た記憶がある。私が今でも演芸に対する愛情を持っているのはこの時の経験が大きい。

今や渋谷には名画座のような映画館は無くなってしまった。しかし、演芸はユーロスペースを始めとして、あちこちのホールで行われている。渋谷に定員150人ぐらいの寄席があればなあ、と最近は思っている。

写真は東急レクリエーションより

土曜日, 11月 13, 2021

立憲民主党の次の代表には枝野路線の発展継承を望む

私は4年前に枝野幸男が立憲民主党を同志7人と共に立ち上げたときに、いち早く寄付した9百数人の1人です。つまり筋金入りの支持者の1人と言っても過言ではない。

その立憲民主党がこの間の選挙では惜敗した。マスコミは惨敗などと書くが選挙結果をちゃんと分析すれば分かるが全然惨敗ではない。それでも代表の枝野は責任をとって辞任する。それは当然であり潔いと思う。

これから代表選挙が行われ、次の代表が決まるが、私は党員でもなければパートナーズでもないので投票権はない。しかし、次の代表には枝野路線が間違いでなかったことを証明して、発展継承していく人になってもらいたい。そのためにも、久しぶりに寄付をした。




水曜日, 11月 10, 2021

打つ打たないは自由だが、できればワクチン接種をしてもらいたい

先週の東京の陽性者数は142人(1日平均20,28人)、検査件数は39,100件、陽性率は0.36%だった。おそらくこの辺が底であろう。今後はいかに陽性者数を1日30人以下を維持できるかが課題となりそうだ。そして、これが50人以上の日が続けばすぐに何らかの対策を打つことになるだろう。

そして、ワクチン接種率も時事通信社の調べでは11月10日時点で、全国平均で1回目接種を終えた人が78.1%%、2回接種を終了した人が74.5%になっている。ところが、東京の接種率は1回目が76.5%、2回目が73.5%とどちらも全国平均より下回っている。この要因は第一に人口が多いことがあり、次にやはりワクチンに懐疑的な人がまだまだいるからだろう。

ちなみに都道府県別では接種率が一番高いのは秋田県(1回目82.8%、2回目78.9%)で、一番低いのは沖縄県(1回目67.6%。2回目64.2%)。全体としては東北および北陸の接種率が高く、沖縄、大阪、北海道、岡山、京都の接種率が低い。

いずれにしろ、ワクチン接種が感染拡大を防止していることは間違いないので、アナフィラキシーの恐れがある人、妊娠している人などワクチンを打てない人は別にして、単に懐疑的なだけな人はワクチン接種をしてもらいたい。そうでないと、海外へ行くことは無論のこと、接種率が低い沖縄へ行くことも感染リスクを高めることになる。

【注意】下記の写真データは11月8日時点の東京のもので、本文とは多少ズレがあります。



火曜日, 11月 09, 2021

「夜明けの雷鳴」を読む。やはり長州は好きになれない

久しぶりに本を一気に読んだ(2日かかったが)。吉村昭の作品はこれまでに何冊も読んでいるが、この「夜明けの雷鳴」は読もう読もうと思いながら今日まで至ってしまった。

主人公の高松凌雲は幕末から大正初期まで活躍した医師。一橋家の医師だった凌雲は徳川昭武が名代のパリ万博日本代表団の随行医師として渡欧。万博後は留学生としてオテル・デュウ(HOTEL-DIEU:神の家)という病院兼医学校で勉学に勤しむ。しかし、明治維新によって帰国。ここまでは現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け!」で描かれていたのでご存知の方も多いのではないだろうか。

帰国後、凌雲は榎本武揚率いる旧幕府軍に従軍して、箱館病院頭取となり、敵味方関係なく治療を施す。このことが新政府軍に評価され、五稜郭開城降伏の仲介役として活躍した。終戦後は東京の徳島藩邸に4ヶ月幽閉される。その後、徳川慶喜がいる静岡藩に奉公を願いでるも、帰国して水戸藩主になっていた昭武の願いによって水戸家に仕える。と同時に開業しても構わないという許しを得て、1870年(明治3年)に浅草新片町で開業した。その凌雲には再三政府より要職につくように依頼きたが、彼はすべて辞退した。1877年(明治10年)に上野桜木町に鶯渓病院を設立。その後は一貫して民間の医師として赤十字の先駆けとなる同愛社を作り、大正5年に亡くなるまで貧困者の救済に尽力を注いだ。

さて、この本の中には多く幕末の裏話が描かれている。なかでも箱館戦争に関してのことが興味深い。旧幕府軍の死者は会津戦争と同様に埋葬されることなく野ざらしされた。本当にこの措置は酷い。これはおそらく会津の時と同じように長州藩の意向があったのではないだろうか。新政府軍参謀だった黒田清隆は榎本武揚らの才能を高く評価していて、凌雲を信頼して根気よく講和を問い続けた。もし、この講和が実現しなかったら業を煮やしていた西郷隆盛の命を受けていた桐野利秋(中村半次郎)らの大隊と激しい戦闘になっていたに違いない。また、長州の木戸孝允(桂小五郎)は榎本らの処刑を迫ったが、黒田、福沢諭吉らが強く反発して、1872年(明治5年)に特赦で釈放され、榎本は北海道開拓史に出仕を命じられ、その後は新政府の要職を歴任した。

このほかにも興味深かったのが、徳川昭武が北海道開拓に力を入れていて、昭武は北海道天塩川流域に実際に足を運んでいて、その時には凌雲も同行している。

読後の感想としては、渋沢栄一ほどではないにしろ高松凌雲も大河ドラマの題材になりうる人物だと思う。これまでに彼を描いたドラマがないのも不思議である。そして、やはり長州は好きになれない。

月曜日, 11月 08, 2021

真打同時昇進決定後初の「新版三人集」

昨日(7日)は日本橋社会教育会館で行われた「新版三人集」を聞きにいく。


左から一蔵、小辰、市弥

まずは恒例の開演前トーク。登場するなりお客さんから3人にレイならぬ首飾り(ビーズネックレス?)がかけられる。しかし、小辰だけはどうしてもネックレスではなく数珠(肩袈裟?)に見えてしまう。トークは当然ながら3人揃っての来年秋の真打同時昇進話になる。3人がスーパー前座と呼ばれた時代の話や、落語協会理事の皆さんの配慮があって同時昇進になったらしい裏話や、3人が何処で師匠から真打昇進の電話を聞いたかなどを超ハイテンションで話す。まずはとにかくめでたい、めでたい。で、出演者と演目は下記の通り。

柳亭一遼   「小町」
柳亭市弥   「野ざらし」
春風亭一蔵  「佐野山」
 〜 仲入り 〜
入船亭小辰  「不動坊」

開口一番は柳亭市馬の弟子、市弥の弟弟子になる柳亭一遼。とても端正な顔立ちの二枚目。市馬師匠は弟子を顔で選ぶのだろうか。w

市弥のマクラは先日亡くなった柳家小三治の話。9月に放送された「新・美の巨人」で末広亭を紹介するときに、小三治師匠が高座に上がる時に、今の前座は師匠の出囃子「二上りかっこ」を誰も叩けないので、私が呼ばれて太鼓を叩いた、と。良い話だ。

一蔵のマクラは小辰と仕事で多治見へ行き、その帰りに下呂温泉へ行ったときの話。元トラック運転手というだけあって、小辰を都内で拾ってから多治見に着くまでの運転行程を一気にまくし立てる。これには一蔵も「練習もなしでこれだけ話せるのは私ぐらい」と自画自賛。w そして下呂温泉の激アツの露天風呂話は滑稽。2人ともまだまだ若い。

小辰は前の2人の持ち時間がかなりオーバーしてしまったので、マクラもそこそこに本題へ。

今回は3人とも真打昇進ということで完全に浮ついていて、忘れ物をしたり噺のミスも目立った。しかし、今回はみ〜んな許す。お客さんたちも同様だったと思う。何よりも3人が一緒に同時昇進できたことを喜んでいたり、お客さんが後押ししてくれていたことを認識していることが素晴らしかった。

次回は来年2月22日。次はもうお祝いムードだけではいられない。



金曜日, 11月 05, 2021

柳家さん喬十八番集成・晩秋公演

昨日(4日)は国立演芸場で開かれた「さん喬十八番集成・晩秋公演」を聞きに行った。演目と出演者は下記の通り。

柳亭左ん坊  「浮世根問」
柳家やなぎ  「短命」
柳家さん喬  「お直し」
 〜 仲入り 〜
柳家さん喬  「らくだ」

最近の柳家さん喬を聞く時の開口一番はいつも柳亭左ん坊(柳亭左龍の弟子=柳家さん喬の孫弟子)。前々々回は「酒の粕」、前々回は「出来心」、前回は「道具や」、そして今回は「浮世根問」。この数ヶ月に彼を4回も聞いているが、「道具や」を除いては健闘している。今回も八五郎とご隠居の大喜利のような問答を飄々と話す。まだ若いのでしっかりした味は出せていないが、出汁は良いものが入っている。

柳家やなぎはさん喬の11番目の弟子。風体も話し方も総領弟子の柳家喬太郎に似ている。マクラでトロ鉄火丼の話を延々とやるので新作落語をやるのかなと思ったら、いきなり古典の「短命」へ。これには場内のお客さんも呆気にとられる。このへんもどことなく喬太郎風。滑舌はしっかりしているし、声も大きい。表現力も構成力もある。将来が楽しみな二ツ目だ。

「お直し」は売れなくなった花魁が一緒になった男と転落していくいうお気まりの展開の廓噺。さん喬の女性の語り口は天下一品。下手な歌舞伎の女形より上手い。その女形を演じると同時にやさぐれ男や酔った客まで同時に演じるのだから、これは落語というより一人芝居。芸というよりも芸術。約1時間の長講だが、まったく飽きを感じさせず聴き入ってしまった。

「らくだ」はフグに当たって亡くなったらくだという男を、屑屋とらくだの兄貴分というドブロクの政が落合の焼き場まで運ぶ滑稽噺。見せ場は小心者の屑屋が酒を飲むと豹変するシーンだが、さん喬は酔うと共に弱々しい繊細な声が、ごく普通の声になり、最後は大虎の声になる。酔っ払いを演じるのは下戸の方が上手いとよく言うがまさにその通り。このシーン、喬太郎をはじめ酒飲みの多い弟子たちには無理だろう。w こちらも50分におよぶ長講だったが、完全に聞きいってしまった。

次回の「さん喬十八番集成」は来年3月。チケットを先行発売していたのでロビーで購入。こちらは珍品2席の長講ということで楽しみである。



木曜日, 11月 04, 2021

投票率アップは絶対に必要である

選挙前「投票率を上げれば野党に有利、と考えるのは間違いである」というツイートが多くみられた。これは7月の都議会議員選挙で投票率が前回より8.89%下がったにもかかわらず、立憲民主党や共産党の候補者が多く当選したから言われたに違いない。しかし、このとき議席数を減らしたのは都民ファーストだけで自民党も数を伸ばしていた。

そして、今回の衆議院選挙、全国の投票率は2017年の53.68%から2.25%上回って55.93%になった。なかでも東京の投票率はもっと上がっていて、前回より3.57%も上がり、投票率は57.21%までになった。このため東京の投票所のあちらこちらに行列ができた。

こうした投票率のアップで東京では自民党の候補者が相次いで落選した(比例復活はするが)。私は東京・目黒区に生まれ住んでいるので友人知人の多くは東京3区〜9区に住んでいる。これらの選挙区ももちろん前回より投票率がアップして、4区以外の6つの選挙区で野党統一候補が自民党候補に勝利した。前回選挙では7選挙区のうち5選挙区は自民党が勝っているので、この7選挙区においては自民党は惨敗である。

このように、やはり投票率をアップさせること、政治に関心を抱かせることは大事であり選挙結果につながる。来年夏には参議院選挙がある。そのときも投票率アップに貢献できるよう頑張りたい。



水曜日, 11月 03, 2021

ワクチン未接種者の海外渡航は絶対に止めてもらいたい

東京の陽性者数が完全に底をついている状態になった。もう毎日がインフルエンザの1学校閉鎖状態レベルまで下がった。その要因はウイルス自壊なのか、はたまた抗体ウイルスの出現なのか、それとも全く違う要因なのか、早くその原因を究明してもらいたい。

そんななか、先週私の知人3人(40代〜50代)がまだワクチン接種を終えてないことを知った。3人は今月中には2回目接種を終えるということだが、ワクチンに対してはかなり慎重だったようだ。れいわ新選組の山本太郎もまだワクチンを打っていないようなので(このことをテレビで聞く古市某はゲス野郎だ)、ワクチンに対して懐疑的な人はまだまだいる。それはそれで悪いことではない。ワクチンを打つか打たないかは個人の自由なのだから。

さて、日本のワクチン接種率は10月末の時点で1回目が78.0%、2回目終了が72.5%となった。当初の私の予想では10月末までに1回目接種が80.8%、2回目接種者が68.3%という予想だったので、1回目は少ないものの、2回目は大幅増なので、ワクチン接種に対するアレルギーはかなり少なくったようである。このままでいくと年内には85%前後の人が1回目の接種を終え、82%以上の人が2回目接種を終えそうである。

ここまで進めば集団免疫は作られるだろう。ただし、パンデミックが終わるまで申し訳ないがワクチン未接種者の海外渡航は絶対に制限してもらいたい。日本がここまで感染者が減ったのはどんな要因があるにせよ、ワクチン接種の効果があると言わざるをえない。実際、現在の感染者のほとんどが未接種なのだから。それゆえにワクチン接種をしていない人の海外渡航は絶対に止めてもらいたい。




火曜日, 11月 02, 2021

無知の涙、今回の総選挙で多くの若い人は自ら牢獄に入った

若い人の間では「変な変化をするのが怖い」などと言って自民党に投票した人がいるそうだ。もう無知の涙としか言いようがない。

「無知の涙」とは連続射殺事件を起こした死刑囚永山則夫が獄中で書いた手記のタイトルである。永山は獄中に入るまで不憫な生活を強いられ、しっかりとした教育を受けられなかった。そのために獄中で数多くの書物と接して自分の無知を嘆いたという。彼はその後「木橋」(新日本文学賞受賞)などの本を書いたが、1997年8月に刑場の人となった。

今回の選挙結果、自民党は今後4年間政権を手放すことはない。これで選択的夫婦別姓は完全になくなった。最低賃金も大して上がらない。また消費税も2〜3年後には13%もしくは15%になるだろう。また大学の授業料の値下げもなくなった。防衛費は増強され、東シナ海は今以上にキナ臭くなるだろう。そして、格差社会はどんどん広がっていく。

こうした社会を若い人は選んだのである。自分たちで自分の首を絞めるどころか、自らが牢獄に入ったのである。無知
の涙である。そして、こうした過去の人のことを書いても、若い人は学ぼうとしない姿勢も無知の涙である。

 



月曜日, 11月 01, 2021

東京5区、手塚仁雄の当選は手放しでは喜べない

衆議院選挙の結果は大変残念なものになった。そんななかで、救いというか一矢報いたのが私が住む東京5区で野党統一候補の手塚仁雄が現職大臣の若宮健嗣を得票率で2%引き離して勝利したことだ。

私は選挙前に手塚のFacebookに「2位じゃダメなんだ、1位になれ」「相手の候補を比例復活できないぐらい勝て!」と書いた。結果は1位になったが、若宮は比例復活してしまった。つまり、これは私にとって勝利ではなく、敗戦に近い手塚の当選であった。

それにしても、維新の田淵正文が全体の20%の投票を得たのに驚いた。選挙前の私の予想は下記の通りで、田淵はせいぜい13%ぐらいと予想したが、それを7%も上回る票数を得た。これは田淵が医師であるということ、2017年の衆議院選挙で希望の党から比例で出たり、2020年目黒区長選挙で顔を知られたことなどもあるが、結局のところ、自民や立憲、共産に対する受け皿になったからだろう。維新が大阪で躍進するのは解っていたが、関東でもかなりの票を得たのは既成政党に対するアンチテーゼの表れであろう。このことはれいわ新選組にも言える。

いずれにしろ、東京5区は最低限の救いというか、自民党現職大臣を落選(比例復活するが)させたことは神奈川13区で甘利明幹事長を落選させたように、次回選挙のモデルになる。野党はこのことをしっかり分析するべきである。

東京5区2021の予想得票率
手塚仁雄(立憲)45%
若宮健嗣(自民)42%
田淵正文(維新)13%

東京5区2021の結果
手塚仁雄(立憲)111,246(41.0%)
若宮健嗣(自民)105,842(39.0%)
田渕正文(維新)  54,363(20.0%)

東京5区2017の結果
若宮健嗣(自民)101,314(41.1%)
手塚仁雄(立憲)  99,182(40.3%)
福田峰之(希望)  45,737(18.6%)



土曜日, 10月 30, 2021

東京5区はこうあってほしい

私が住む東京5区の投票結果予想は、参院静岡補選、都議選、区議選などのデータからすると、下記のようになる、と考えていました。ところが、維新の田淵正文事務所がクラスターを起こし、本人まで感染したことで、情勢は一挙に変動。田淵候補が獲得する13%のうちの3%前後は動くのではないかと思っています。

手塚仁雄が接戦を勝ち抜くと思っていたのですが、情勢は予断を許さなくなりました。と、ここまで書いたら、自民党の若宮健嗣が田淵候補が自身で感染したことを発表する前に若宮が感染したと演説したことがわかり、またもや急展開。若宮はなぜ田淵が感染したと言い切ったのでしょうか。

東京5区のみなさん、野党統一候補の手塚を当選させましょう。

東京5区2021の予想得票率

手塚仁雄(立憲)45%
若宮健嗣(自民)42%
田渕正文(維新)13%

東京5区2017の結果

若宮健嗣(自民)41.1%
手塚仁雄(立憲)40.3%
福田峰之(希望)18.6%



金曜日, 10月 29, 2021

茨城、栃木、群馬で誰に投票すべきか迷っているあなたへ

茨城県でみんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと。

茨城1区:福島伸享  比例は「立憲民主党」
茨城2区:藤田幸久  比例は「共産党」「れいわ」
茨城3区:梶岡博樹  比例は「共産党」「れいわ」
茨城4区:大内久美子 比例は「共産党」
茨城5区:浅野哲   比例は「共産党」
茨城6区:青山大人  比例は「れいわ」
茨城7区:中村喜四郎 比例は「れいわ」

栃木県でみんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと。

栃木1区:渡辺典喜  比例は「共産党」
栃木2区:福田昭夫  比例は「共産党」「れいわ」
栃木3区:伊賀央   比例は「共産党」「れいわ」
栃木4区:藤岡隆雄  比例は「共産党」「れいわ」
栃木5区:岡村恵子  比例は「立憲民主党」

群馬県でみんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと。

群馬1区:店橋世津子 比例は「立憲民主党」
群馬2区:堀越啓仁  比例は「共産党」
群馬3区:長谷川嘉一 比例は「れいわ」
群馬4区:角倉邦良  比例は「共産党」「れいわ」
群馬5区:伊藤達也  比例は「立憲民主党」



木曜日, 10月 28, 2021

千葉県で誰に投票すべきか迷っているあなたへ

千葉県でみんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと。

千葉1区:田嶋要   比例は「共産党」
千葉2区:黒田雄   比例は「共産党」
千葉3区:岡島一正  比例は「れいわ」
千葉4区:野田佳彦  比例は「共産党」
千葉5区:矢崎堅太郎 比例は「れいわ」
千葉6区:浅野史子  比例は「立憲民主党」
千葉7区:竹内千春  比例は「れいわ」

千葉8区:本庄知史  比例は「れいわ」
千葉9区:奥野総一郎 比例は「共産党」
千葉10区:谷田川元 比例は「共産党」
千葉11区:椎名史朗 比例は「れいわ」
千葉12区:樋高剛  比例は「共産党」
千葉13区:宮川伸  比例は「れいわ」




水曜日, 10月 27, 2021

埼玉県で誰に投票すべきか迷っているあなたへ

みんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと

埼玉1区:武正公一   比例は「共産党」「れいわ」
埼玉2区:奥田智子   比例は「れいわ」
埼玉3区:山川百合子  比例は「共産党」「れいわ」
埼玉4区:工藤薫    比例は「立憲民主党」
埼玉5区:枝野幸男   比例は「共産党」「れいわ」

埼玉6区:大島敦    比例は「共産党」
埼玉7区:小宮山泰子  比例は「共産党」「れいわ」
埼玉8区:小野塚勝俊  比例は「れいわ」
埼玉9区:杉村慎治   比例は「共産党」
埼玉10区:坂本祐之輔 比例は「共産党」「れいわ」

埼玉11区:島田誠   比例は「共産党」
埼玉12区:森田俊和  比例は「共産党」「れいわ」
埼玉13区:三角創太  比例は「共産党」
埼玉14区:鈴木義弘  比例は「立憲民主党」
埼玉15区:高木練太郎 比例は「共産党」「れいわ」



火曜日, 10月 26, 2021

神奈川県で誰に投票すべきか迷っているあなたへ

みんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと。

神奈川1区:篠原豪   比例は「共産党」
神奈川2区:岡本英子  比例は「れいわ」
神奈川3区:小林丈人  比例は「共産党」
神奈川4区:早稲田夕季 比例は「れいわ」
神奈川5区:山崎誠   比例は「共産党」
神奈川6区:青柳陽一郎 比例は「れいわ」

神奈川7区:中谷一馬  比例は「れいわ」
神奈川8区:江田憲司  比例は「共産党」
神奈川9区:笠浩史   比例は「立憲民主党」
神奈川10区:畑野君枝 比例は「立憲民主党」
神奈川11区:林伸明  比例は「立憲民主党」
神奈川12区:安倍知子 比例は「れいわ」

神奈川13区:太栄志  比例は「れいわ」
神奈川14区:長友克洋 比例は「社民党」
神奈川15区:佐々木克己 比例は「れいわ」
神奈川16区:後藤祐一 比例は「社民党」
神奈川17区:神山洋介 比例は「共産党」
神奈川18区:三村和也 比例は「社民党」




月曜日, 10月 25, 2021

東京都で誰に投票すべきか迷っているあなたへ

みんなが当選させたい候補はおそらく下記の通りかと。

東京1区:海江田万里  比例は「共産党」「れいわ」
東京2区:松尾あきひろ 比例は「れいわ」
東京3区:松原仁    比例は「れいわ」
東京4区:谷垣智行   比例は「立憲民主党」
東京5区:手塚仁雄   比例は「共産党」「れいわ」

東京6区:落合貴之   比例は「共産党」
東京7区:長妻昭    比例は「共産党」「れいわ」
東京8区:吉田晴美   比例は「れいわ」
東京9区:山岸一生   比例は「共産党」「れいわ」
東京10区:鈴木庸介  比例は「共産党」

東京11区:阿久津幸彦 比例は「共産党」
東京12区:池内沙織  比例は「立憲民主党」
東京13区:北條智彦  比例は「共産党」
東京14区:木村剛司  比例は「共産党」「れいわ」
東京15区:井戸正枝  比例は「共産党」「れいわ」

東京16区:水野素子  比例は「共産党」
東京17区:新井杉生  比例は「立憲民主党」
東京18区:菅直人   比例は「社民党」「れいわ」
東京19区:末松義規  比例は「共産党」「社民党」
東京20区:宮本徹   比例は「立憲民主党」

東京21区:大河原雅子 比例は「社民党」「れいわ」
東京22区:山花郁夫  比例は「社民党」「れいわ」
東京23区:伊藤俊輔  比例は「共産党」「社民党」
東京24区:吉川穂香  比例は「立憲民主党」
東京25区:島田幸成  比例は「共産党」「れいわ」


 

金曜日, 10月 22, 2021

各党の立候補者数と女性比率

各党の立候補者数と女性比率

自民  330 9.7%
公明  53  7.5%
立憲  240 18.3%
共産  130 36.2%
維新  94  14.6%
国民  26  30.8%
れいわ 21  23.8%
社民  15  60.0%
N党  30  33.3%

この数字を見てどう思いますか。自民党と公明党は女性比率が1桁。こんな政党が与党では女性進出社会、男女共同参画社会など作れようがありません。ジェンダー平等も無理。もちろん「選択的夫婦別姓」もありえません。

投票に行きましょう。政権交代させましょう。


木曜日, 10月 21, 2021

通ごのみ〜扇辰・白酒二人会〜

昨日(20日)は日本橋劇場で開かれた「通ごのみ〜扇辰・白酒二人会〜」を聞きに行ってきた。演目と出演者は下記の通り。

入船亭辰ぢろ 「道具や」
入船亭扇辰  「天災」
桃月庵白酒  「お見立て」
 〜 仲入り 〜
桃月庵白酒  「真田小僧」
入船亭扇辰  「江戸の夢」

開口一番は入船亭扇辰の3番弟子入船亭辰ぢろ。彼を聞くのは初めてだが、なぜか最近の開口一番は「道具や」ばかり。もともと与太郎噺は得意でない上、杓子定規で話されると眠くなってしまう。

「天災」は短気で我がままな八五郎が心学の先生にいろいろな格言を学ぶという噺だが、正直、ちょっと説教臭くてどうも好きになれない。

もはや「お見立て」といったら桃月庵白酒というぐらいの十八番。とにかく白酒の「お見立て」はブレない。安定している。そして、いつも可笑しい。白酒は鹿児島県出身なのに、杢兵衛大尽の北関東的ズーズー弁をめちゃくちゃに誇張しながらも、イヤミもなく絶妙に話す。他の落語家であそこまで巧妙に話せる人はいるだろうか。これまでに何度も聞いているがいつも抱腹絶倒だ。

「真田小僧」は頭の回転が早く、口も達者な金坊が親からお金をうまくせびる滑稽噺。これも扇辰師匠曰く「楽屋に来たらすぐにエアコンを入れる"発熱体"」の白酒師匠は、全身を使って観客を熱くさせ、こちらも観客は抱腹絶倒。落語界の爆笑王といえば柳家権太楼だが、白酒は間違いなく後継者筆頭である。

「江戸の夢」は戦前に劇作家宇野信夫が歌舞伎のために書いた台本が元ネタ。それを宇野自身が1967年(昭和42年)に六代目三遊亭円生のために落語に脚色した。お話は静岡の丸子宿のある日陰村に住む庄屋の武兵衛が江戸見物の折に、娘婿の藤七に頼まれて浅草の奈良屋の主人にお茶の出来具合を鑑定してもらう。そして、徐々に藤七と奈良屋の関係が明らかにされていく・・・。この演目、扇辰師匠が2018年9月にネタおろしの時に聞いている。その時も感心したが、今回はお見事というか感服の極み。もはや十八番と言ってもいいかもしれない。

身なりも話し方もまったく対称的な2人だが、共に持ち味を出し切った落語会だった。



水曜日, 10月 20, 2021

仮説を立てて科学的検証をしてほしい

先日の東京都のモニタリング会議で、感染激減しているのはワクチン接種と都民の努力のおかげと言っていた。なんと非科学的分析なことだろう。ワクチン接種はわかるが、都民の努力っていったい何?と言いたい。

緊急事態宣言が解除されたのは先月末だが、東京の人流は祝日が2日もあったシルバーウィークと呼ばれた9月19日〜25日の週から増えている。つまり、もう1ヶ月近く人流が増えているのに、なぜ故に「都民の努力」なのだろうか。努力といえばマスクをしているぐらいだ。

なんで、ワクチン接種以外にも、科学的な推測をしないのだろうか。ウイルスが弱毒化した可能性があるとか、ウイルス干渉が起こった可能性があるとか、オリンピックが終わり訪日外国人数が減ったのが要因かもしれないとか、etc。とにかくどんな推測でも構わないから、もっと言明すべきである。そもそも科学なんていうものは、仮説を立ててから証明をすることもあるのだから。

さて、このまま第6波が来ないことを願うばかりだが、残念なことに札幌市の実行再生産数が1を超えて、北海道全体の感染者数も横ばいから増加傾向に転じている。ここは北海道の踏ん張りに期待するしかないのだろうか・・・。とにかく、北海道でのワクチン接種を加速化するかするなり、なんらかの対策を打ってもらいたい。また、イギリス、ロシア、東欧などを中心にヨーロッパでは感染者が増え始めた。空港での検疫体制は引き続き強化してもらいたい。




火曜日, 10月 19, 2021

今こそ自公政権にピリオドを

9年におよぶ安倍&菅政権の失政を上げたらキリがない。そんななかでもっとも酷いのが消費税を根幹とした経済政策だ。

安倍政権は2014年4月に消費税を8%(国6.3%+地方1.7%)に上げた。続いて2019年10月に10%(国7.8%+地方2.2%)までにした。このことによって中間層・低所得者層の消費マインドは2段階で落ち、景気低迷を起こすことになった。

そして、安倍政権の大番頭である黒田日銀総裁は2015年に2年で2%のインフレを実現させると言ったが、実際は日本のインフレ率は2015~2019年にかけて0.79%、−0.12%、0.47%、0.98%、0.48%と推移しただけだった。これはほかの主要国と比べるとかなり低い数字だ。その顕著な例が日本の実質賃金だ。

日本の実質賃金は2000年の3.8万ドル(世界5位)から2020年の3.9万ドル(世界30位)までの20年間で2.6%しか上がっていない。これに対してお隣の韓国は2000年の2.9万ドルから2020年の4.2万ドルと1.4倍にもなり、2020年には日本より9%高い水準になった。

安倍&菅政権は株価を押し上げ、金持ち優遇には成功した。しかし、中間層、低所得者層、特に高齢者などの年金生活者たちに対する政策は何もしてこなかった。やったのは消費税を上げて中間層、低所得者層を圧迫させるだけであった。

こんな金持ち優遇にして不平等かつ不謹慎な自公政権にピリオドを打たなければ、日本の実質賃金はもっと下がり、デフレが続き日本は滅びてしまう。

今こそ政権交代が必要である。



水曜日, 10月 13, 2021

検疫体制が感染激減を生んだ要因の一つだと思う

先週の東京の陽性者数は904人。1週間単位で陽性者数が1000人を下回るのは昨年6月28日〜7月4日の週以来、約1年3ヶ月ぶりである。また陽性率が2%を下回るのは、その前々週前の6月7日〜13日以来である。

それにしても、なんでこんなに激減したのであろう。ワクチン接種の効果が大きいのは間違いないが、それ以外では海外からウイルスが持ち込まれていないというのが大きいのではないだろうか。第5波はご存知のように東京オリンピックの真っ最中に起きた。7月には51,100人、8月には71,000人の外国人が入国した。しかし、9月はまだ発表されていないが、おそらく1万人前後の入国者のはずである。

デルタ株以降、日本では流行をしている変異株はない。一時ミュー株が発見され懸念されたが流行するには至っていない。こうしたことを考えると、やはり海外との扉をある程度閉ざしていることは有効なのではないだろうか。少なくとも特効薬ができるなり、全国民に対する3回目のワクチン接種にメドがつくまでは、不特定な外国人観光客の入国は禁じるべきであろう。それはおそらく来年3月頃まで続くと思われ、日本人もその頃まで自由な海外渡航は無理である。

いずれにしろ、検疫体制をしっかり行えば、第6波が到来したとしても、第5波のような大きな流行はないと思う。今後も海外各国の流行状況、変異株の発生などは注視していく必要がある。




火曜日, 10月 12, 2021

今こそ政権交代するしかない

9年におよぶ安倍&菅政権の失政を上げたらキリがない。そんななかでもっとも酷いのが消費税を根幹とした経済政策だ。

安倍政権は2014年4月に消費税を8%(国6.3%+地方1.7%)に上げた。続いて2019年10月に10%(国7.8%+地方2.2%)までにした。このことによって中間層・低所得者層の消費マインドは落ち、景気低迷を起こすことになった。

そして、安倍政権の大番頭である黒田日銀総裁は2015年に2年で2%のインフレを実現させると言ったが、実際は日本のインフレ率は2015~2019年にかけて0.79%、−0.12%、0.47%、0.98%、0.48%と推移しただけだった。これはほかの主要国と比べるとかなり低い数字だ。その顕著な例が日本の実質賃金だ。

日本の実質賃金は2000年の3.8万ドル(世界5位)から2020年の3.9万ドル(世界30位)までの20年間で2.6%しか上がっていない。これに対してお隣の韓国は2000年の2.9万ドルから2020年の4.2万ドルと1.4倍にもなり、2020年には日本より9%高い水準になった。

安倍&菅政権は株価を押し上げ、金持ち優遇には成功した。しかし、中間層、低所得者層、特に高齢者などの年金生活者たちに対する政策は何もしてこなかった。やったのは消費税を上げて中間層、低所得者層を圧迫させる政策だけである。

こんな金持ち優遇にして不平等かつ不謹慎な自民党政権にピリオドを打たなければ、日本の実質賃金はもっと下がり、いずれ日本は滅びてしまう。

今こそ政権交代が必要である。



木曜日, 10月 07, 2021

カレンダーは日曜始まり?月曜始まり?

テレビで東京の陽性者数をカレンダー形式で表示する番組があるが、例えばTBSの場合『ゴゴスマ』(CBC制作)では日曜始まりのカレンダーを使うが、その後のTBS制作の『Nスタ』は月曜始まりのカレンダーを使う。なんと紛らわしいことか・・・。

私が子供の頃というか20世紀まではどんなカレンダーも日曜始まりであった。これはキリスト教で週の始まりはキリスト復活の日として、日曜日を1週間の始まりとしたと言われている。

それが21世紀に入ると、月曜始まりのカレンダーが徐々に出始めた。これは私のようにヨーロッパに疎い人間からすると全く知らなかったのだが、1971年にイギリスが国際標準化機構(ISO)の決議を採用して、月曜を週の始まりとすることになってから、次第にヨーロッパに広まったそうである。

では、なぜ日本で月曜始まりのカレンダーが多くなったかというと、これは間違いなく週休2日制の影響が大きい。つまり、土日を並べた方が分かりやすい、予定を立てやすいという理由などで月曜始まりのカレンダーが作られるようになった。

日本で学校週休2日制が導入されたのは1992年(平成4年)だ。ただし、私立学校ではそれ以前より週休2日制を採用しているところは多かった。そして、全国一律で完全に2日制になったのは、それから3年後の1995年(平成7年)と言われている。こうしたことから21世紀になり、月曜始まりのカレンダーが登場するようになった。

そして、冒頭に述べたように昨今では日曜始まりのカレンダーと月曜始まりのカレンダーが混合するようになった。私のように週休2日制の恩恵をまったくえなかった人間からすると、月曜カレンダーなど使いようがない。よって、テレビで月曜カレンダーが出てくるとやはり戸惑ってしまう。

結局のところ、日曜始まりを使うか、月曜始まりを使うかは、年齢、地域、職業などによって左右されるような気がする・・・。



水曜日, 10月 06, 2021

姑息で学習能力のない新政権

新型コロナウイルスの感染者が激減している。しかし、その理由はまったく解明されない。ワクチン接種が進んだことが影響があるのは間違いなさそうだが、果たしてそれだけなのだろうか。

日本のワクチン接種は順調に進んでいる。9月末時点で1回接種を完了した人が全人口の70.4%。2回接種した人が59.8%で、当初の私の予想(70.1%と55.2%)を上回っている。この勢いが続けば、今月末には1回目が80%、2回目が70%を上回る。しかしながら、感染状況が激減したことにより、今後は接種を受ける人も減っていくので、この目標達成は難しいかもしれない。ただ1回目接種の80%は無理としても2回目接種の70%は越えられるのではないだろうか。

さて、このワクチン接種の順調さを自民党政権のおかげかのように言う人がいるが、果たしてそうだろうか。そもそも日本は欧米諸国よりワクチン接種開始が2ヶ月以上も遅かった。これは日本が他国より何らかの要因で感染率、致死率が低かったので、ワクチン接種開始が遅れた。そして、何よりも問題だったのが、ワクチンに対する認識、基礎研究、開発をこれまで怠ってきたツケが回ってきたということである。その犯人は言うまでもなく安倍政権である。

接種方法にしても問題だらけだった。どのように行うか、どのような順番で行うかなどスッタモンダだった。しかし、医師会、歯科医師会、看護師会、自衛隊などを総動員してなんとか行われるようになった。決してスムーズに行われたわけではない。接種率が他国より良いのは国民の意識の高さからであって政権によるものではない。

それなのに、岸田新政権は感染者が激減しているうちに選挙を行おうとする。姑息である。またGo to トラベルをも行おうとしている。旅行に行きたい人はそんなものがなくても行く。Go to トラベルをやれば、行くつもりのない人まで行ってしまう。政権や観光業界はそれが狙いなのだが、それが第3波の原因になった。過去を学ばない、余計なことをしそうな政権である。



月曜日, 10月 04, 2021

世襲議員だらけの政党に国政改革など無理。もはや政権交代しかない

知人から今回の自民党総裁選について意見を聞きたいという要望があったので、僭越ながら書かせていただく。

自民党総裁選は安倍晋三・麻生太郎・甘利明といった「守旧派」が岸田文雄を巧妙に担ぎ上げて、小石河連合と呼ばれる「一般受け派」の河野太郎を破って、結果的に元の黙阿弥になった。結局、自民党は旧態然とした政党であり、生まれ変わることができない政党であるということを露呈させた。

そして、今回の選挙で最もダメージを受けたのは石破茂である。自民党員に人気のある石破だったが、河野太郎にくっついたことで、自民党内での政治生命は完全に断たれてしまった。私は石破は政策的に近い岸田を推すのではないかと思ったが、政策とは関係なく一般受けと年代的に近い河野支持に回ってしまった。これが守旧派を結束をする要因にもなった。もし、石破がいち早く岸田支持をしていたら、安倍・麻生・甘利らはかなり混乱したであろう。

安倍はもともと菅義偉に総理の座を譲る気はなく、本当は岸田に禅譲するつもりでいた。それゆえに、今回の選挙でも高市早苗を応援しながら、陰で岸田政権発足の道筋を探っていた。一方で、麻生は河野が総裁になると自分の影響力がなくなるので、自派閥の河野を支持することはなかった。そして、その連携を担ったのが甘利である。加えて、安倍チルドレンといわれる3期目の議員たちを取りまとめた福田達夫が急遽台頭した。

こうして、岸田総裁が誕生して、目の上のタンコブであった石破を完全に失脚させ、また目立ちたがり屋の河野、小泉進次郎の影響力も押さえつけることに成功した。

結局、自民党は頭というか顔をすり替えただけである。前にも書いたが、ここに出てくる安倍、麻生、甘利、岸田、石破、河野、小泉、福田の8人は世襲議員である。世襲でないのは高市と菅だけだ。世襲議員だらけの政党が国政を改革などできようがない。もはや国政を改革するには政権交代しかない。



水曜日, 9月 29, 2021

ワクチン接種は能動的に、検疫体制は立て直しを

東京の先週の陽性者数が3000人を切って2805人になった。これは1日平均400人となり、緊急事態宣言解除の目安の500人を下回り、今月いっぱいで緊急事態宣言は解除されることになった。

それにしても、これだけ急激に感染者が減った理由は何のだろうか。インドの学者はウイルスがコピーミスを繰り返す「自壊」が起きているのではないかという。またある学者はワクチン接種によって人間の中に何らかの防御ウイルス作成され、それがコロナウイルスを撃退しているのではないか、という。いずれも科学的証明はない。

政府はワクチン接種が進んだことと、人流が抑制されたからと言うが、果たしてそうだろうか。ワクチン接種が進んだことは事実だが、人流が抑制されたというのは誰が見ても嘘である。観光地の人出は休みごとに増え、すでに多くの飲食店は通常営業していて、普通にお客は入っている。

そんななかで懸念されることが、ワクチン接種の接種率が鈍化していることだ。東京と大阪にある大規模接種会場の予約が余りだしている。防衛省によると26日接種した人は東京では2353人(1万人可能)、大阪では917人(5千人可能)だった。これは地域接種、職域接種が進んだことと、感染者が減ったので受けなくてもいいと思っている人が増えたためだろうか。

こうなると、10月末日までに1回目の接種者が国民の80%、2回目の接種者が70%を越えるという目標は達成されそうにない。こうなったら以上は、大規模接種会場での接種規模を縮小するなり、東京・大阪以外に分散するべきだろう。一方で、中学生・高校生および在留外国人への接種を加速化させるべきである。つまり、これまでのような受身の接種ではなく、こちらから出向く接種、つまり会場を移動させながら接種するぐらいの積極性が必要ではないだろうか。

とにかくウイルスを抑え込むのにワクチンが有効であることは解っている。それゆえに、10月末までにいつでもどこでもワクチンを打てる体制を整えなければならない。同じことはPCR検査にもいえて、すべての医療機関で安く検査を受ける体制を築かなけばならない。こうした予防体制ができれば、第6波が来たとしても大きな波を防ぐことができるのではないだろうか。

あとはザルと言われる検疫体制をいかに立て直すかがカギだ。年末年始には間違いなく出入国者が増えるのはわかりきっているのだから。



火曜日, 9月 28, 2021

柳家さん喬の芸は人間国宝の域にある

昨日(27日)は日本橋劇場で開かれた「さん喬十八番集成 極め付け長講三夜プラス一夜 追加第4夜」を聞きに行ってきた。演目と出演者は下記の通り。

柳亭左ん坊  「道具や」
柳家さん喬  「猫定」
 〜 仲入り 〜
柳家さん喬  「中村仲蔵」

開口一番は柳亭左ん坊(柳亭左龍の弟子=柳家さん喬の孫弟子)。前回の前座では「出来心」をゆっくり時間をかけて熱演したが、今回は与太郎噺の「道具や」。う〜ん、ちと眠かった。

柳家さん喬の登場出囃子がいつもと違う「猫じゃ猫じゃ」。これは「猫の災難」でも演るのかなと思ったら全然違う「猫定」。居酒屋で猫をもらった定吉が黒猫を家に持って帰るが、女房のお滝はいい顔をしない。この猫には博才があり、定吉は博打で儲けていく。ところがあるとき、定吉はしばらく家を開けざるをえなくなり、猫をお滝に預けて旅に出る。そこから悲劇が始まる・・・。というちょっと悲惨な噺なのだが、これを柳家さん喬は懐に入れた猫を愛嬌たっぷり、時に壮絶な刃傷沙汰を悲劇的に情景描写しながら話を進めていく。本来はマクラで言わなければならない宣伝トークを忘れほどの白熱の50分。素晴らしかった。

仲入り後の出囃子はいつもの「鞍馬獅子」。そして演目は十八番の「中村仲蔵」。これまでに師匠の「中村仲蔵」を2回聞いているが、芝居好きにとってこの噺は何度聞いても嬉しい。お話は忠臣蔵の五段目を演じることになった仲蔵が、雨宿りに入った蕎麦屋で会った貧乏御家人の所作をヒントに斬新な舞台を演じ成功させるというもの。ここでもさん喬は芝居のウンチクを交えながら、舞台小屋、楽屋にいるかのような錯覚に陥らせる。そして、太田その師匠の三味線が入る得意の見栄などの所作を交える舞台絵は圧巻。もはや柳家さん喬の芸は人間国宝の域にある。



月曜日, 9月 27, 2021

大谷翔平をベーブ・ルースと比較するのはおかしい

これまでメジャーリーグで活躍した最高の日本人選手といえばイチローだ。

イチローは2001年に新人王とMVPを獲得。2004年は84年間破られることのなかったジョージ・シスラーの最多安打記録を更新した。また、2001年から2010年まで10年年連続200本安打を達成。と同時にゴールドグラブ賞を受賞している。2019年を最後に引退したが、2025年には間違いなく野球殿堂入りする。

そして、今年の大谷翔平はイチローに匹敵するような活躍をしている。

よく大谷のことをマスコミはベーブ・ルースと比較しているが、そんなことより、大谷の記録はすでにとんでもないでところに来ていると思う。大谷は打者として、本塁打、打点、長打率、四球、盗塁などの部門でリーグベスト5に入っている。一方で投手としては規程投球回数には達していないものの、防御率と奪三振率はベスト5以内に相当する。

少し言葉は悪いがイチローは伝説と戦ったというか、ひとり黙々と伝説の記録と戦っていた。ところが、大谷は現実と二刀流という新たな記録に挑んでいる。その現実で戦っている2人が凄い。

現在ホームラン王争いをしているゲレーロJr はまだ22歳の若者。父親のブラディミール・ゲレーロはイチローと同時代に活躍し、メジャー在籍16年間の通算打率は.311(イチローも.311)。本塁打は449本を記録(イチローは117本)。2018年にアメリカ野球殿堂入りを果たした。彼もいつの日か父親の後を継いで殿堂入りは間違いないだろう。

もう1人ホームラン王争いしているのがサルバトーレ・ペレス。彼は2015年のカンサンスシティ・ロイヤルズがワールド・チャンピオンのメンバーで、その彼は1970年代に活躍したシンシナティ・レッズのジョニー・ベンチが持つ捕手としてのホームラン記録を塗り替えようとしている。このジョニー・ベンチも今年殿堂入りしている。

このように大谷はとても凄い打者たちと現実のホームラン王争いをしているのである。加えて、1950年以降の近代野球では誰もなしえなかった二刀流に挑んでいる。来年以降も二刀流を継続するようだが、とにかく怪我のないようにしてもらいたい。そして、早く「ちょっと大谷を観てくる」と言って、西海岸でメジャーリーグの試合を観てみたい。




木曜日, 9月 23, 2021

テレビはネットと変わらない無責任なメディア

テレビ局というのはおかしな会社である。

ドラマやバラエティなどの番組にはキャストとは別にスタッフのテロップが出る。ところが、ニュースや情報番組といった番組にはスタッフのテロップがほとんと流れない。出るのは衣装協力、撮影協力ぐらいである。

おかしくないだろうか。現在の新聞や雑誌はほとんどが記名原稿であり、調べれば編集長やデスクの名もわかる。ところが、テレビのニュース番組は誰が作っているのか責任者がまったく明記されていない。

先日、TBSの「ひるおび」でレギュラー出演者である八代英輝が共産党に対する誹謗中傷発言をした(後に言い訳謝罪をしたが)。その時この番組の責任者が誰なのかを知りたかったが、番組でプロデューサー、ディレクターなどの名前がテロップで流れることはない。

実名を出してこそ放送に対する責任があるのに、その責任を放棄というか逃避している。これではネットの匿名となんら変わらない。結局のところ、テレビはネットの匿名と変わらない無責任なメディアなのである。




水曜日, 9月 22, 2021

第6波を起こさせないために

東京の陽性者数が驚愕のスピードで減っている。

先々週の陽性者数は10474人。それが先週は6209人。何と4割も減ったのである。この感染減少はどうして起きているのか誰も科学的証明ができていない。この勢いだと今週の感染者数は3000人台後半となり、今月末までの緊急事態宣言は解除されるだろう。

これまで日本では第1波が昨年4月中旬に、続いて第2波が8月上旬に、第3波が今年1月上旬に、第4波が5月中旬に、そして第5波8月中旬にピークを迎えている。ほぼ4ヶ月前後のサイクルである。そうなると、次は12月が危険なことになる。実際に東京大学の仲田准教授らのシュミュレーションでは年末に東京では1万人以上の感染者が出る第6波がくると予想している。その要因としてワクチンを打たない人が一定数いること、ワクチンの効果に限界があること、経済活動が戻ってくることによって人出が増えることなどを挙げている。

果たしてそうなるだろうか。私は半信半疑というか、5分5分ではないかと思っている。

日本のワクチン接種は世界でも類をみない接種率になりつつある。この勢いでいくと11月末には全人口の70%以上の人が1回目の接種を終え、80%以上の人が2回目の接種を終えることになる。そうなると、間違いなく世界一のワクチン接種国になるだろう。東京でも11月末までに4分の3近い人が1回目の接種を終えているだろう。加えて12月までに東京オリンピックのような人心を浮つかせるイベントはない。あるとすれば年末年始の移動ぐらいだろう。このことから、12月までに今回のような大きな波は起きないのではないかと思える。

一方で、4分の1の人口、東京では約400万人が未接種者となる。こうした人々を中心に感染が拡大する可能性はある。そうならないためにも、精神論や疑問論だけでワクチン接種を拒否している人にはワクチンを打ってもらいたい。

次に人流の抑制である。私はマスク着用ならば屋内外のイベントは定員の半分までは可能にしても構わないのではと思っている。しかし、問題は飲食店である。これはお店が独自で対策を取るしかない。そのためにも、東京都は客席面積に対する客席数の割合を提示するなり、空気清浄機、サーキュレーター、換気警報器などに対する助成をするべきだ。そして、お店側も店頭に客席図を表示して人数制限をして営業するのもいいだろう。そうした配慮なくしては、お客は戻ってこないだろう。一方で、何の対策も取らない店に関しては、厳しい行政指導があってもやむをえない。こうしたことをしないと、再度の感染拡大は免れないだろう。

そして、感染拡大を防ぐことから絶対にやってはならないのが「Go to トラベル」「Go to イート」などの愚かなキャンペーンだ。これをやれば100%感染は再拡大する。第3波の要因は「Go to トラベル」であったことは周知の事実だ。また外国人観光客の受け入れも年内はありえない。第1波の要因になったのは中国からの春節観光客であり、第5波は東京オリンピックであったことを再認識してもらいたい。

とにかく今は国産のワクチンおよび特効薬の開発・生産を待つか、ウイルスの自然消滅 or 弱体化を待つしかないだろう。年内を乗り切れば来年春には光明が差すのではないかと期待している。



火曜日, 9月 21, 2021

世襲と権威主義の候補者だらけのおかしな自民党総裁選

自民党総裁選について書くのはおそらくこれが最初で最後。

現在自民党員は110万人といわれている。ただし、そのなかで正々堂々と自分でお金を払って自分は自民党員です、と名乗れる人はどれぐらいいるだろうか。「金は払うから名前と住所だけを貸してくれよ」という名義貸しの幽霊党員は半数ぐらいいるのではないだろうか。以前総裁選になって自民党から封筒が届いて「オレ党員だったんだ」となんていう人がいっぱいいた。つまり正真正銘の党員なんて50万人いるかいないかぐらいだろう。

それなのに、テレビは連日連夜総裁選のことを報道する。人口の1%も満たない党のために時間を割いているのである。おかしいでしょう。

そして、今回総裁選に出ている4人はいずれも政治家というより政治屋と言っていい。下記の4人の出処進退ならぬ出所身体を知っていただきたい。

岸田文雄:祖父(正記)父(文武)従兄弟(宮澤喜一)は衆議院議員
河野太郎:祖父(一郎)大叔父(謙三)父(洋平)は衆議院議員
高市早苗:松下政経塾(5期)
野田聖子:祖父(卯一)は衆議院議員

岸田は3世議員、河野は3.5世議員、野田も2世議員である。そして、高市は権威主義者が揃い悪評議員がいっぱいの松下政経塾出身だ。もちろん、キーパーソンといわれる、石破茂、小泉進次郎、安倍晋三たちもみんな世襲議員である。

つまり、自民党は世襲と権威主義者しか党首になれないのである。おかしくはありませんか。で、菅義偉のような門外漢が出てくると世襲議員たちは下ろしにかかるのである。おかしくはありませんか。結局のところ、おかしいだらけの総裁選であり、おかしいだらけの自民党なのである。

金曜日, 9月 17, 2021

日本はもっと基礎研究に力を入れるべし

東京の陽性者のピークは8月15日から21日にかけての週である。東京オリンピックが終了した8月8日からちょうど1週間から10日後に東京はピークを迎えたことになる。政権もマスコミも感染拡大に東京オリンピックは関係ないというが、この歴然たる事実を見れば、大きな影響があったことは間違いない。ちなみに、7月の訪日外国人は51,100人、8月は25,900人であった。その多くがオリンピック関係者であったことは言うまでもない。参考までに6月の訪日外国人は9,300人、5月は10,000人であった。

話を戻して、東京の陽性者数は8月下旬から激減していった。もちろん、感染源と思われる多くの外国人が去ったことも大きいが、それ以外に要因はなかっただろうか。テレビではワクチン接種と人々の行動変容が大きいというが、私はそれだけではないと思う。

まずは1年半にわたるコロナのおかげで弱いながらも集団免疫ができた可能性がある。そのために、マスクを着用していれば最低限の感染は防げるようなったのかもしれない。また、ウイルス自体の変容というのは考えられないだろうか。今回のウイルス=デルタ株が何らかの弱毒化する要素があるのではないだろうか。デルタ株に見舞われたインド、インドネシア、タイ、日本のグラフを見てもらいたい。何処も似たようような放物線を描いている。つまり、もしかするとデルタ株は3〜4ヶ月で弱毒化するという特性があるのかもしれない。それとも、まったく解らないウイルスがウイルス干渉して弱毒化させているのかもしれない。

 

ウイルスというのは目に見えないし、残念ながらその研究はお金に直結するものでないから研究機関や製薬会社でこれまで大きく取り上げられてこなかったし、当然ながら予算も少なかった。コロナ禍はそうした医学の基礎研究を怠っていたツケが回ってきたと言ってもいいだろう。


木曜日, 9月 16, 2021

いったい何が感染減少の要因なのだろうか

東京の陽性者数が信じられない早さで減少している。

東京の陽性者のピークは8月第3週(15日〜21日)の33033人だったがその翌週に約16%減少。その翌週には30%近い減少。そして、先週は半減近く下がって陽性者数は10474人までなった。3週間で新規陽性者数が3分の2以上も減ったのである。驚愕のスピード減である。

この要因は先日も書いたが、東京オリンピック(7月23日〜8月8日)とお盆休みが感染拡大を招き、その後はワクチン接種の順調さと天候不順から人流が抑制され、感染が急激に減少したと考えられる。また、ある程度の集団免疫が得られたのかもしれない。それとも何らかのウイルス干渉があったのかもしれない。もしくはウイルスは一定期間を過ぎると弱毒化するという特性があるとか・・・。

とにかく今後も感染減少は続くだろう。これを30%と35%前後で減少していくと下記のようになる。

9月第3週(12日〜18日) 7000人台 6000人台
9月第4週(19日〜25日) 5000人台 4000人台
10月第1週(26日〜02日)3500人台 2800人台
10月第2週(03日〜09日)2500人台 1800人台
10月第3週(10日〜16日)1700人台 1200人台

この通りに減少していくと、10月第1週もしくは第2週に1日の平均陽性者数500人を切ることができ、上手くいけば、今月いっぱいで緊急事態宣言を解除される可能性が出てきた。しかし、実際にここまで下がるかまだまだ疑問がある。何度も書くが学校での感染拡大が懸念されるし、来週は休日が多く、多くの人が外出する可能性がある・・・。



日曜日, 9月 12, 2021

さん喬十八番集成「極め付け長講三夜プラス一夜」第2夜

昨日(11日)は日本橋劇場で開かれた「さん喬十八番集成 極め付け長講三夜プラス一夜 第2夜」を聞きに行ってきた。本来は5月に行われる公演だったが何回目かの緊急事態宣言のために延期になった。演目と出演者は下記の通り。

柳亭左ん坊  「出来心」
柳家さん喬  「五人廻し」
柳家さん喬  「たちきり」
 〜 仲入り 〜
柳家さん喬  「妾馬」

開口一番は柳亭左ん坊(柳亭左龍の弟子=柳家さん喬の孫弟子)。先日の前座では「酒の粕」を3分で完結させるという離れ技をしたが、今日は「出来心」をゆっくり時間をかけて熱演。

「五人廻し」は廓噺。一人の遊女が一晩に何人かの客の相手をするのことだが、この廓噺ではお大尽が残りの客に金を払うから帰ってもらえというが、逆にそのもらったお金で一緒に帰ってというオチ。まあ、このような噺は今の柳家さん喬にはあまり似合わない。まあウォーミングアップという感じ、申し訳ないがちょっと聞き流してしまった。

「たちきり」は商家の若旦那が芸者に入れあげる「若旦那噺」。ただし、お馬鹿な若旦那噺ではな悲恋物語。途中、三味線(太田その)も入り、さん喬は情緒たっぷりに演じる。さん喬はやはりこうでなくちゃ。

ここで仲入り。で、ロビーに出ると、追加公演があるということを知り、即刻チケットを購入。なんかだんだんさん喬フリーク化してきたなと思う。w

「妾馬」はさん喬の十八番。ただ、私は初めて聞く。大名の世継ぎを生んだ妹を訪ねる八五郎の話。これまでに何人もの噺家で聞いてきたが、さん喬は得意の背景描写を取り混ぜて、まるで大名屋敷のなかにいるかのように語りかけていく。加えて八五郎の妹を思う心理描写も素晴らしい。「たちきり」でも涙腺が緩んだが、今度は完全に崩壊。

ということで、2週間後の追加公演(27日)は何を演ってくれるのだろうか。楽しみである。



土曜日, 9月 11, 2021

東京オリンピックで感染拡大、天候不順で感染減少

東京の陽性者数が劇的に下がっている。

やはり東京オリンピックが感染拡大の一翼を担ったと思わざるをえない。7月中旬頃から感染源である外国人の来日が増えた。大会関係者はもちろん、報道各社スタッフ、そして放送各社スタッフなど数万人が来日した。ご存知のように日本の検疫体制はザルである。そして、この来日した外国人スタッフたちがマニュアルを守り、バブルのなかで行動したかどうかは分からない。なかでも都内のホテルに滞在したスタッフたちは時に羽を伸ばしたに違いない。

そして東京オリンピックは7月23日から8月8日まで開催された。その間、人流は止まったと政府は言うが、それは都心部の繁華街が少なくなっただけで、住宅街周辺の駅の人出は普段より多かった。加えて、スポーツバーを始めとした酒場、学生寮などでは集団でテレビ観戦していただろう。そして、無観客にもかかわらず国立競技場周辺はひと目選手見たさに野次馬で結構賑わっていたというから、こうしたなかでも感染があっただろう。

こうしたことから、東京では7月下旬からデルタ株の感染者が急増して、8月13日から19日かけて1日の感染者は連日5000人を越えて第5波のピークとなった。東京オリンピックが終了したのは8月8日である。コロナは感染から1〜2週間で発症するというが、東京のピークはまさにオリンピック終了時より1〜2週間後だったのである。

そして、8月13日から16日までがお盆休みとなり、今年は昨年より多くの人が帰省した。その結果、全国各地で20日ぐらいから感染拡大が始まり、東京より約10日から2週間後にピークを迎えるようになった。こんなにわかりやすいことはないだろう。東京オリンピック、そしてお盆休みがいかに人流を起こし感染拡大を招いたのは一目瞭然なのだ。

では、なぜ感染がこんなに劇的に減少してきたかと言えば、それはワクチン接種と天候不順であろう。ワクチン接種は7月から1日100万回以上順調に行われ、確実に高齢者の感染が減った。まあ、高齢者はオリンピック観戦をワイワイガヤガヤとはしなかっただろうから、それも高齢者にとっていい結果になったのだろう。

オリンピック期間中は天候に恵まれた。まとまった雨が降ったのは7月27日と30日、あとは閉会式の8月8日だけだった。ところが、オリンピック終了日の8日から18日までは雨の日が続いた。その後の19日から30日までは雨がなかったが、31日から9月は雨ばかりである。このように、東京は天候不順な日が続いたことによって、人流はかなり抑制されたはずである。このことにより、8月下旬から東京の感染者は劇的に減少したのではないだろうか。そして、大阪や愛知は東京より約10日後の9月6日から劇的に減少を始めている。

結論としては、感染拡大の要因は一に東京オリンピック、二にお盆休みの帰省であり、感染減少の要因は一にワクチン接種、二に天候不順としか言いようがない。他に何か要因があるだろうか。



木曜日, 9月 09, 2021

自民党は言行不一致政党である

テレビというのは無節操で実にいい加減だ。

普段は派閥争いを否定的に報道するテレビなのに、総裁選になるとオリンピックほどではないにしろパラリンピックよりも大きな時間を割いて、まるでなんかのゲームのように派閥関係を利用して、いろいろ報道している。単なる1政党の党首選びなのに、これでは完全に宣伝報道。太鼓持ちである。おかしいと思わないのだろうか。

一方で、野党がずっと要求している国会開催についてはお茶を濁す程度の報道しかしない。野党が憲法53条に基いて国会開催を要求したのは、オリンピック開催前の7月16日だった。この要求に対して、自民党の森山裕国対委員長は「(憲法53条には)いつまでに召集しなければならないということが明記をしてあるわけではありませんので」と言う。

しかし、自民党の憲法改正草案には「要求があった日から20日以内に臨時国会を召集しなければならない」と追記事項がある。明らかに言行不一致である。これでは自らが憲法違反を犯していると言っているのと同じではないか。テレビはどうしてこのことを報道しないのだろうか。それともできないのだろうか。




水曜日, 9月 08, 2021

10月には緊急事態宣言が解除できるかも

東京の陽性者数が劇的に下がり始めた。それに伴い陽性率も感染不明率も下がりだした。感染不明率が下がりだした要因は家庭内感染が増えている表れだろう。

東京の第5波の感染ピークは8月第3週(15日〜21日)の33033人だったが、その翌週は27799人と約16%の減少した。それが先週は19703人まで減り、30%近い減少率となった。ここまで減少した要因はワクチン接種の拡大と、東京オリンピックが終わり、お盆休みも過ぎたことにより、不必要な人流がなくなったからであろう。

今後も減少傾向は続くだろう。これを25%と30%前後で陽性者が減少していくと下記のようになる。

9月第2週(05日〜11日)14000人台 13000人台

9月第3週(12日〜18日)11000人台  9000人台

9月第4週(19日〜25日) 8000人台  6000人台

10月第1週(26日〜02日)6000人台  4000人台

10月第2週(03日〜09日)4000人台  3000人台

10月第3週(10日〜16日)3000人台  2000人台

この通りに減少していくと、先週予想したより2週間から3週間早く1日の平均陽性者数500人を切ることができ、10月中旬までに緊急事態宣言を解除することができる。しかし、実際にここまで下がるかどうかはやはり疑問がある。今月から学校が再開されている。小学校や中学校は教員らによって、感染の拡大はかなり抑えれるだろうが、高校や大学の部活動などを中心にクラスターが発生することが懸念される。それゆえに、学生の積極的接種が行われることを期待したい。





火曜日, 9月 07, 2021

低温注意報継続中

昨日は寒かった。午後2時の東京都目黒区の気温は19.5℃。東京では4日に出された低温注意報が継続中。そのために、日中エアコンの暖房を入れた。(笑)

そして、寒いだけでなく雨も多い。今年の夏は暑さとの戦いというより、雨と肌寒さの戦いという感じである。

東京の7月の平均降水量は156.2mm。8月の平均降水量は154.7mm。2ヶ月合わせて310.9mmである。ところが、今年は7月は310.0mm、8月は382.5mmで合計692.5mmも雨が降った。これほど雨が多い7〜8月は2000年以降にはなく、あのコメ不足騒ぎがあった1993年の728.5mm以来で、かなり多雨な夏だったということになる。

一方で気温である。7月の気温は25.9℃、8月は27.4℃と共に平均気温(7月は26.5℃ 8月は27.9℃)を下回ったので過ごしやすかった。というよりこれだけ雨が多かったので肌感覚としては、過ごしやすいというより、涼しいもしくはヒンヤリな7〜8月だった。

こうしたおかげで、今年の夏は熱中症による死者は平年より少ないのではないだろうか。逆に気になるのがお米の出来である。ただ、こちらは九州を除いて平年並もしくはやや良らしいので、1993年のようなことはなさそうである。