金曜日, 12月 10, 2021

感染症の医者を見下す医者がいたなんて・・・。

もう10年以上マッサージを受けている先生は理学療法士の資格を持っていて、以前は大きな病院でリハビリをしていた。私が17年前に棘上筋断裂手術を受けて1年間リハビリを受けたことを話したり、趣味が落語という共通点があったりして、マッサージを受けながらいつもいろいろな話をする。

先日は私が「病院にいたとき、どんな先生が凄いと思いましたか」と聞くと、先生は「麻酔科の先生ですかねえ。もちろん脳外科など最先端の先生もすごいんですけど、麻酔科の先生って、ある意味生きるも殺すも麻酔次第ってところがあるじゃないですか。それに、それぞれの体型、体重、症状などを考えて、どれぐらいの麻酔をかけるのかとか図るわけじゃないですか。で、全身麻酔の手術にはつっきりだったりするわけですよ。なんか神業って感じですね」とおっしゃった。

確かに私も手術を受ける前日に麻酔科の先生と30分以上の面談と診断を受けた。それゆえに、手術は痛くも痒くもなく成功したが、麻酔が切れてからは手術した左肩は2〜3日めちゃくちゃに痛かった・・・。w

一方で先生はこんなことも言った。「今は売れっ子になっているかもしれませんが、感染症の先生はとても地味でしたねえ。酷い話ですが、医者のなかでも感染症なんてやる奴は頭の悪い奴がやるんだ、蔑んだことをいう医者もいるんですよ。でもねえ、あの方たちは地道にいろいろなデータを取っていて、いつしか感染症が減るように努力しているんです。いわば基礎研究ですよ。それなのに、医者が医者を蔑むですから・・・」と。

で、「私も感染症はずっと気にしていて、今回のコロナで一番良かったと思うのは、プロ野球でジェット風船が飛ばされなくなったことだと思っているんですよ。私はあれは流行り始めた頃から、こんなバイキンやウイルスをばら撒くものは危険だと言っていたんですよ」と。

先生は「それは気がつきませんでした。今や大皿の箸だってダメなんですから、あんな空からバイキンがばら撒かれるのはいい理由はないですよね。空気感染の最たるものですね」。

まあジェット風船は余談だが、感染症の医者を見下す医者がいるということには驚いた。これも基礎研究に力を入れない日本の弊害の一つなのかもしれない。

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