火曜日, 4月 25, 2023

統一地方選挙・東京都の区議会議員選挙の結果と総括

今回の統一地方選挙、東京都の21の区議会選挙では次のような結果が表れた。

21の区議会議員選挙の投票率は平均で44.51%と前回より1.88ポイント上がった。私が住む目黒区も投票率が43.18%(前回40.2%)にアップした。

・投票率がアップした。大変いいことである
・女性議員が多く誕生した。大変いいことである
・現職の自民党議員が軒並み落選した。大変いいことである
・現職の公明党議員がかなり落選した。大変いいことである
・共産党の衰退がかなり顕著になった。少し悲しむべきことである。
・維新の会の議員が大幅に増えた。懸念すべきことである。

それではどうしてこのような結果が現れたかということである。投票率アップは明らかに自民党・公明党政権への批判というか、政治を変えなければという意識の向上だったと考えられる。

女性議員が多く誕生したのは利権が多く絡む男性議員を選びたくないという心理が多く働いたからだと思うわれる。私も女性候補者にずっと投票している。

現職の自民党議員が多く落選したのは、利権絡みが嫌われたこと、定数削減などの努力を全く行わなかったことにある。こうした現職議員の無能さは立憲民主党や共産党にも影響して、こちらも現職議員がかなり落選した。

全員当選がテーゼの公明党だが、今回は票数配分の失敗と、公明党の支持母体の創価学会の高齢化が落選議員を多く招いた。同じことは共産党にもいえ、こちらの党員の高齢化はいかんともしがたい。選挙戦の後半に公明党の山口那津男代表が自宅近くで演説をしたが、その時の聴衆は高齢女性ばかりだったし、地元の最寄り駅でチラシを配っている共産党の支持者は高齢男性ばかりだった。

こうしたことの漁夫の利を得たのが維新の会である。身を切る改革=定数削減などを全面に押し出して自民党からの横滑り票および無党派層の支持をうまく取り込んで大躍進という結果を得た。しかし、統一教会との関係も深く、ポピュリズム(大衆迎合主義、衆愚主義)の政党が台頭することは憂慮すべきことである。



月曜日, 4月 24, 2023

目黒区議会議員選挙2023

昨日行われた目黒区議会議員選挙。投票率が43.18%(前回40.2%)にアップ。投票者数も97,822人(前回92,005人)と5,817人も増えたことはかなり喜ばしい。それでも、まだ50%にいかないのはやはり情けない。

目黒区議会の定数は36。人口27万人余りなのに36人は明らかに多い。そんな多い定数のせいか今回の立候補者数は57人(前回は51人)。結果は下記の通りであるが、驚いたのがトップ当選が維新の会の新人女性候補。これはおそらく自民党支持者からの横滑り票と、野党支持者のなかでも定数削減の政策が支持されたことによるものだろう。このことによって、同じ地盤にある前回上位当選していた無所属の候補(前回は立憲民主党)は獲得票数を激減して落選している。

また、今回も前回の選挙に続いて自民党の現職が相次いで落選。また、これまで全員当選をしてきた公明党も1人落選するなど、投票率がアップしたことによって組織力のある政党の候補者が落選している。

こうした結果をみると、有権者は明らかに議員定数の削減を求めていることがわかる。私が30年以上前から言っている定数削減に取り組まない人は次の選挙では落ちるだろう。






金曜日, 4月 21, 2023

林家つる子独演会「つる子の赤坂の夜は更けて」(子別れ)

昨日(20日)は赤坂会館6階稽古場で開かれた林家つる子独演会「つる子の赤坂の夜は更けて」を聞きに行ってきた。演目は下記の通り。

林家つる子  「子別れ・おかみさんお徳」
 ~ 仲入り ~
林家つる子  「子別れ・遊女お島」

来年3月21日より真打昇進が決まった林家つる子。女性落語家としは初めての「◯人抜きの昇進」だそうだ。正直なところ◯人抜きなどどうでもいい。彼女にはすでに真打たる気質と品格、そして実力がある。私が初めて彼女を聞いたのは3年前だったが、その時点で「この人には落語家としての度量と愛嬌があるな」と思わせてくれていた。そして最近は古典落語の名作「芝浜」「紺屋高尾」を女性目線で大胆に描き直して脚光を浴びるようになった。そして、今回は「子別れ」に挑戦である。

「子別れ」は江戸時代の落語家・初代春風亭柳枝の創作らしいが、その後いろいろいろな落語家によって受け継がれ、亀吉が手にする「50銭銀貨」が大金という設定からすると基本的に明治を舞台にしていると思われる。

前半の「おかみさんお徳」版は、主人公であるはずの熊五郎よりおかみさんのお徳視点で話が進められ、普段聞く「子別れ」とはかなり異色。それでも、こちらはあくまでも古典に沿っていて、お徳の心情をクローズアップしたものであった。

仲入り後の「遊女お島」版は明らかにスピオンオフな噺で、「子別れ外伝・お島」とタイトルをつけた方がいいくらいだ。大雑把なストーリーはこんな感じ。品川宿の女郎だったお島が、惚れた熊五郎を追って吉原に移籍。その吉原で熊五郎を見つけたお島は熊五郎に見受けしてもらうが、二人の生活はあっという間に破綻する。そして、お島は再び吉原に戻り、花魁にまで登りつめる。噺の途中には「三枚起請」などの郭噺を絡めて進めたり、華やかなお囃子(井上りち)を入れたりしてまったく飽きさせない。

個人的には20年以上前に制作を担当した芝居のなかで花魁道中をクライマックスに持っていったことがあることから、つる子が誰かに肩貸して傘持ちの男衆(ハチ?)と話しながら花魁道中を披露するところにゾクゾクした。こうした展開は男性落語家は逆立ちしてもできないし、女性ならでは生き様や力強さも表すことはできない。

昨夜の会場には女性客が1〜2割程度しかいなかったが、つる子のこの女性目線の噺はもっともっと女性に聞いてもらいたい。おそらく彼女もそうに思っているに違いない。そして、こうした女性目線の古典を再構築していくことで、新たな古典落語の道が開けていく。更なる林家つる子の活躍が楽しみである。



木曜日, 4月 20, 2023

桂吉弥《噺小屋》卯月の独り看板@国立演芸場

昨日(19日)は国立演芸場で開かれた《噺小屋》卯月の独り看板「桂吉弥」を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。

春風亭いっ休 「やかん」
桂 吉弥   「仔猫」
 〜 仲入り 〜
桂 吉弥   「たちきり」

春風亭いっ休は春風亭一之輔の3番弟子。前日も一之輔の4番弟子が前座だった。一之輔の弟子はみんな売れっ子で上手い。なおいっ休は11月からは二ツ目に昇進。

桂吉弥はかなり派手な蛍光うす緑の着物で登場。いきなり「笑点のメンバーを狙っているわけではありません」と語る。さて、初めて聞く「仔猫」。タイトルは可愛いが、話の内容はどんでん返しでかなりキワドイ。少なくとも猫好きにはおすすめできない。う〜ん、小猫から猫八を襲名した江戸家猫八もこの噺は苦手であろう。

「たちきり」は上方落語の傑作。100日間蔵に押し込まれた若旦那が、出所後に行ったのは好きな小糸がいる置屋。しかし、小糸はすでにこの世にはいない。若旦那は位牌と三味線に手を合わると、若旦那が好きな地唄の「雪」が流れてくる。この歌声と三味線(恩田えり)が侘しく切ない。東京でもこの落語を演じる人は多いが、やはりこれは船場を舞台にした上方落語の方がいい。桂米朝、桂吉朝の直系である桂吉弥はそれを見事に継承しているのではないだろうか。

最後は少し余談になるが、昨年の公演も前座&鳴り物が春風亭いっ休と入船亭遊京という京大出身コンビで、三味線が恩田えり社中だった。今回は恩田えりの三味線だけでなく、出囃子の笛と太鼓も素晴らしかった。特に笛は玄人はだしで秀逸。誰?



水曜日, 4月 19, 2023

春風亭一花勉強会「一花繚乱」(三枚起請の巻)

昨日(9日)は赤坂会館で開かれた春風亭一花の「一花繚乱」を聞きに行ってきた。演目は下記の通り。

春風亭貫いち 「ZIN-仁」
春風亭一花  「馬大家」
春風亭一花  「三枚起請」
 〜 仲入り 〜
春風亭一花  「大工調べ」

前座の春風亭貫いちは春風亭一之輔の4番弟子。彼を初めて聞いたのは2年前の春風亭柳枝の「芝浜落語会」だったが、その時に余りの上手さに驚いたが、今回は新作落語(それも2回目とか)を引っ提げて熱演。噺の筋みちはとても分かりやすいのだが、ちょっとドラマ「JIN-仁」に頼りすぎかな。それでも起承転結 + αはしっかりしているので創作力は十二分に持っている。将来有望な噺家だ。

「馬大家」は初めて聞く。午年生まれの大家が午年の店子ばかり集める長屋に、午年生まれの男が借家を借りにきた。そして、二人は馬と午に纏わる話を始める・・・。途中しっかり自分の旦那である金原亭馬久の名も入れる。私も午年生まれなのでこの長屋に住めそうだ。(笑)

「三枚起請」は吉原の花魁が3人の男に起請文を渡すという、騙す女も悪ければ騙される男も悪いというお話。この噺、3人の騙される男の特徴を色分けるのが難しいのだが、春風亭一花はそれを無難に演じ分けて、最後には花魁の啖呵を切らせるところまで、勢いよくしっかりと聞かせていく。ネタ下ろしとは思えないほど充実していた。

一花は浅草橋出身で師匠は江戸弁に精通する春風亭一朝ということもあり、気風のいい噺を演じると見事にはまる。「大工調べ」はまさにそんな噺である。申し訳ないが一花にはあまり色気のない噺の方が似合っているのではないだろうか・・・。m(_ _)m



金曜日, 4月 07, 2023

ここは何処? 日本語より英語を喋っている方が多かった

3日(月)から2泊3日の箱根旅行を楽しんできましたが、とにかく驚いたのが外国人観光客の多さでした。その多さ、宿泊した山のホテル(3月の外国人宿泊数は過去最高を記録したらしい)では5割以上が外国人観光客。駒ヶ岳ロープウェイでは7割ぐらい。遊覧船にいたっては日本人は乗っているの?と思うぐらいの数で、船内は英語、ドイツ語、フランス語、タイ語、中国語(台湾)、韓国語が飛び交わっていて、もはやここは何処という感じでした。

こうなると、私も日本人観光客だと思われなくなり、英語で話しかけられるようになり、箱根滞在中は日本語より英語を話している時間の方が長かったような気がします。そんな外国人観光客との会話の中でわかったのが、日本の物価の安さです。

山のホテルの宿泊費はかなりレベルの高い朝食と夕食付きで平日は1泊約40,000円ぐらいですが、これは約300ドルなります。この価格はインドからの人には「バーゲンだよ」と言われ、ロンドンから子供2人連れで訪れていた夫婦には「アンビリーバブルだよ」「ヨーロッパのリゾート地だったら宿泊費が500ドルで、あの食事がついたら最低でも朝食で50ドル、夕食で200ドルいやもっとかもしれない」と言っていました。また、遊覧船で会ったロサンゼルスから来ていた人は「朝1番の新幹線で芝のホテルから来たけど、電車もバスも時間通り。信じられない。こんなリゾート地を日帰りできるなんて」と驚きを禁じえなかった。

今、日本はお花見シーズンであり、円安および日本の物価安では外国人が訪れるのも当然のような気がします。つまり、外国人観光客に「日本を訪れるのはいつがいいですか」と聞けば、「今でしょ」と答えが返ってくるに違いないでしょう。