火曜日, 5月 24, 2016

平均貯蓄が1805万円にびっくりポン

先日総務省が発表した2015年の家計調査報告によると、2人以上の世帯の平均貯蓄が1805万円(ちなみ60歳台は2402万円)で過去最高になった、と報道された。これを聞いてまず「え、1805万円も預貯金があるの」と早とちり。貯金ではなく貯蓄だった。ところが、2度びっくりなのが、その貯蓄には預貯金だけでなく、生命保険や有価証券などが含まれるということだった。

で、その平均貯蓄の内訳を詳しく見ると、預貯金は1128万円で、有価証券は264万円とのこと。となると、生命保険などが413万円になる。生命保険などの貯蓄がこんなになるのだろうか。それとも別に金銀やタンス預金をいっぱい持っているのだろうか。いずれにしろ、驚きがいっぱいの会計調査報告である。

で、私の家のことを書くと、まず預貯金は1128万円もない。そんなに現金があってどうする、というのが私の考えである。次に有価証券であるが、これはそれなりにある。というのも、祖父が小金持ちだったことから「安泰株主」であるために株の保有は多い。また、証券会社に眠っているお金もある。それゆえに、全体として平均貯蓄の1805万円は上回る。しかし、生命保険は掛け捨てだし、金銀プラチナも持っていない。タンス預金もない。w

こう考えると、私は金持ちなのか金持ちでないのかよく解らなくなる。(笑)今度、友人たちと酒を飲むときに聞いてみよう。みんなどれぐらい持っているのだろうか・・・。いずれにしろ、平均貯蓄が1805万円というのはびっくりである。

ただ、貯蓄1億円の世帯が1で、100万円の世帯が4だとすると、1億400万円➗5=2080万円という計算が成り立つ。それを考えると、7割以上の世帯が平均貯蓄を下回るという調査報告には納得である。日本は間違いなく格差社会である。


平均貯蓄額1800万円ってどこの話? それは庶民が「平均の下の下」の国 http://www.j-cast.com/kaisha/2016/05/18267130.html

火曜日, 5月 17, 2016

自民党および公明党にも連帯責任がある

猪瀬直樹は自民党の支援、公明党の支持で当選した。しかし、徳洲会からの5000万円献金問題で辞任した。

舛添要一は自民党および公明党推薦で当選した。しかし、現在報道されているようにその公私混同ぶりは酷いの一言につきる。こんな政治とカネにめちゃくちゃな男が都知事でいるのはナンセンス極まりない。即刻辞任してもらいたい。

そして、この2人を選挙でバックアップした自民党および公明党の責任は重い。「支援」「支持」「推薦」と名は違えど、実質公認候補と変わりはない。どちらの選挙でも党幹部は支援演説を行っているし、自民党も公明党もその組織を使って動員も行っている。

よって、舛添が辞任した場合、自民党および公明党には連帯責任がある。それゆえ、次の都知事選で自民党および公明党は候補者を擁立する権利もしくは資格はない。それとも厚顔無恥にも「後援」とか「お助け」とか言って、また候補者を擁立するのだろうか。

東京都の有権者の皆さん、そろそろ目を覚ましましょう。自民党や公明党が担ぐ候補者にロクな奴はいません。

金曜日, 5月 13, 2016

春風亭正太郎@チェロキー寄席

一昨日(11日)は学芸大学駅近くで開かれた第8回「チェロキー寄席」に行ってきた。出演は春風亭正太郎。彼の自宅から着物(高座用)で歩いて来れるというすぐそばにあり、生まれも近くという生粋の地元出身の落語家。

1席目は「そば清」。枕は先日見に行ったという御柱祭の話。御柱祭は7年毎(6年に1回)のお祭りだが、木落しとかは有名だが祭りの期間がちょっと長すぎるのが難点とか。

「そば清」はそばの大食いの清兵衛さんの話。オチは清兵衛さんがある草(人を溶かすと消化剤)を食べて、ソバが羽織姿になってしまうというもの。いつの世でも大食い競争というものはあるが、これはそうした風潮を揶揄しているのかもしれない。この噺はいかにメリハリを効かせて聞かせるかが噺家の腕の見せ所である。正太郎はその点をしっかり心がけているようで、そば、うどん、きしめん、とろろそばの食べ方(すする音の違いなど)を織り交ぜながら、客の心をしっかり引き寄せて演じていた。

2席は「蒟蒻問答」。枕は昨今話題になっている『笑点』の次期メンバーは誰かという話。自分は絶対ないと断言。それはそうだろう。残念ながら今の時代は二つ目(円楽や木久翁は二つ目の時にメンバーになっている)にお誘いはこないだろう。

さて、「蒟蒻問答」は住職になりすました蒟蒻屋の六兵衛と越前永平寺の僧との問答のお話。仏教用語やその例えが飛び交うので少し難解ではあるが、正太郎はあらかじめ、落語と仏教の深いつながりを説明していたこともあり、観客を巧みに噺に引き込ませていく。この人、本当に上手くなっている。今後も注目していきたい。

水曜日, 5月 11, 2016

映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』を観る

久しぶりに映画を観る。情けないことに今年初めてである。昨年観た映画はすべて漫画や小説、舞台が原作だったので、いわゆるオリジナル脚本を観るのはもっと久しぶりである。

あらすじは、残留思念を読み取ることができる仙石和彦(野村萬斎)が、かつてのお笑いコンビ「マイティーズ」の相棒マイティ丸山(宮迫博之)と共に行方不明のピアノ教師沢村雪絵(木村文乃)を、掌でスキャニングするという超能力を使って犯人を捜すというもの。

主人公の野村萬斎と宮迫博之の2人はとてもじゃないがお笑いコンビになれるようなアンサンブルはなく、反対にそのチグハグしたところが興味深い。ただ、ヒロインというか沢村雪絵を探してもらう依頼人の秋山亜美役の杉咲花とトリオで演じると、3人ともイキイキしているのが面白い。つまり、この映画の主役は2人ではなく3人なのかもしれない。

一方で、ヒロインともいうべき木村文乃に対する金子修介監督の愛情は尋常でない。私は彼の映画を何本も観ているが、今回ほどヒロインのアップシーンが多い映画は観たことがない。(笑)あと、儲け役だったのはボンボン刑事を演じた安田章大。肩肘張らず飄々と演技をするところは好感が持てる。ただ、豹変してからはもう少し凄みというか恐ろしさを見せつけて欲しかった。でも、彼は役者としていい資質を持っていると思う。

映画を観ながら思ったことは(多くの観客もそう思うだろうが)、これは映画かテレビでシリーズ化するための実験作なのか、それとも次なる大作を作るための伏線もしくは序章なのか、ということである。それゆえに、少々欲求不満な部分はあるが、それでもテレビドラマのように犯人逮捕で簡単にチャンチャンと終わるのとは違い、小道具に関するエピソードを含めてひと捻りもふた捻りもされている。

映画のなかで「才能とは自分のためにあるのではなくて,他の人のためにある」とセリフを書く古沢良太は才気あふれる脚本家であるので、次に金子監督と組むときはもっとスケールのある脚本を書いて『ガメラ』や『DEATH NOTE デスノート』を上回る作品を一緒に作ってもらいたい。

スキャナー 記憶のカケラをよむ男
http://www.scanner-movie.jp/

金曜日, 5月 06, 2016

ダイエー碑文谷店(通称:碑文谷ダイエー)が閉店

昨日(5日)自宅近くの「ダイエー碑文谷店」(通称:碑文谷ダイエー)が閉店した。1975年開店なので、40年余りの歴史に幕を下ろしたわけである。

以前のブログに書いたが、碑文谷ダイエーはボーリングのトーヨーボールとして建てられていたビルがボーリングブームが去ってしまったために、急遽ボーリング場から当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったダイエーが東京の旗艦店としてオープンさせたスーパーである。

開店当初は食料品が豊富で安かったが、衣類は関西テイストのセンスの悪いものが多く、正直評判はイマイチであった。それでも、いろいろと改善していったことと駐車場の広さもあってか1989年からのピーク時には年間売り上げ200億円を超す人気店になった。

しかし、ダイエー本体は多角経営(また不必要な地方の百貨店を買収したり)がたったって、経営は衰退の一歩をたどるようになり、結局はかつてライバルであったジャスコ(現在のイオン)に買収されることになってしまった。そして、ダイエー碑文谷店も新たにイオンの店になるべく閉店するに至った。

さて、私ごとであるが、碑文谷ダイエーの閉店はかなり痛い。というのも、このあたりには商店がほとんどなくスーパー・オオゼキぐらいしかない。ここは値段は安いものの品揃えが手薄で好きになれない。それゆえに、これまで何かと碑文谷ダイエーを頼りにしていた私としては少々辛い。そこで、仕方なく自転車でも買おうか迷っている。しかし、あと半年もすればイオンスタイルとしてオープンするのだから、買う必要もないかと思ってしまう・・・。こういうときは優柔不断な私である。(笑)

 

写真左:閉店したダイエー碑文谷店本館
  右:別館にはすでに「イオン」の看板が