昨日(25日)は高田馬場のばばん場で第2回「 ぐー・ちょき・ぱーで!」を聞く。前回同様というか、会名通りに出番はジャンケンで決める。まずはチョキで、続いてパーでと3人のあいこが続く。3回目はお決まりで全員がグー。続く4回目もなんとあいこになり、5回目にしてやっと柳亭市弥が敗けてトップに。続いて春風亭一蔵が敗けて中トリ、勝った入船亭小辰がトリになることが決定。いくら仲が良いと言っても長すぎだろ。(笑)で、演目は下記の通り。
柳亭市弥 「粗忽の釘」
春風亭一蔵 「寝床」
〜 仲入り 〜
入船亭小辰 「蒟蒻問答」
柳亭市弥のマクラはちょっとした小咄。市弥がもうすぐ前座になると見習い(弟弟子)に稽古をつけるが、その場所がなんと師匠(柳亭市馬)の家・・・。「粗忽の釘」では大工の八五郎をベラメン長の男に仕立てて、その滑稽ぶりを巧みに演じる。節々に出てくるしっかり女房もコワモテでいい。市弥は色気もあるので、柳家さん喬師匠みたいに女性が多く出る噺をどんどん取得すると、もっと味が出るのではないだろうか。
春風亭一蔵のマクラは母校(中学校)での学校寄席の話。中学時代は落語のラの字も知らず、制服の第1ボタンをかけたこともなかったという一蔵。それがこれまでに学校寄席を1000回以上も行っているという。それもある演目を言い所取りして柳家権太楼師匠のように演じるという。強者だ。「寝床」では彼が実際に行っているある女流落語家の襲名披露興行の番頭話を取り入れながら、義太夫好きの旦那と番頭一歩手前の重蔵の掛け合いを演じる。
入船亭小辰のマクラは前日に行ったお葬式と坊主の話。坊主の生態を師匠の入船亭扇辰のようにちょっとチクリとやりながら「蒟蒻問答」へと進める。前半の2人が弾けていたのに対して、小辰はいつもながら冷静沈着。ただ、前半の2人が熱演の滑稽噺だっただけに、申し訳ないが「蒟蒻問答」ではちょっとインパクトに欠ける。こうした時は人情噺を披露してもよかったのではないだろうか。
この秋(9月下席)には三人揃って真打昇進。とにかく今後の活躍が楽しみな3人である。
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