別に夜が好きというわけではないが・・・。
映画、演劇、音楽、落語などのライブ鑑賞を終えた後、会場の外が夜の灯びになっていると落ちつく。なんというか「ああ、非日常の世界を味わった」という想いになる。ところが、鑑賞後に外に出て周りが明るいと、なんかすぐに日常に引き戻されたようになり、非日常の世界を味わったという余韻が残らない。
もともと私は昼間に酒を飲むことをしない。昼下戸というほどではないが、昼に飲む酒は美味くないのである。夏の暑い日に時たまビールを飲むぐらいである。それも外に出た時ぐらいで、家で飲むことはない。それゆえに、時折り見かける昼から蕎麦屋で日本酒をちびりちびりやりながら、蕎麦を食べている年配客をみると、少し羨ましく思ったりもするが・・・。
また、読書にしても自宅で夜長にするようにしている。外気というか外音がない方が、じっくり本を読むことでできるし、時代小説などではその世界にしっとりと浸れることができる。
こうしたことがあるので、私はマチネというか昼の公演に足を運ぶことはほとんどなかった。ところが、コロナ禍になり、飲食店の多くの店が早く閉まるようになり(まんえん防止ナンチャラは解除されたが相変わらずの感染者数であるので)、ライブ活動後の楽しみである一杯ができなくなってしまった。そのために、最近は仕方なく昼の公演にも行くようになっている。
しかし、非日常の世界を味わうにはやはり夜の方がいい。
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