木曜日, 10月 29, 2015

ラグビー・ワールドカップ2019のロゴ

主将リーチ・マイケルや五郎丸歩らによる日本代表の活躍で異様な盛り上がりを見せているラグビー・ワールドカップ。その2019年大会は日本で開催されるのは周知のことだが、一昨日(27日)そのロゴが発表された

写真にあるように、ロゴは楕円形のラグビーボールを斜めに切り、そのなかに富士山と朝日をあしらったものという。また、キャッチに「日本」と漢字を入れているなど斬新な部分もある。デザインはアメリカの会社ということらしい。

それにしてもこのロゴはセンスがいい。ラグビーボールの楕円部分が「W」に見えて、World や Win という文字を連想させる。また富士山は頂点を意味しているようにも思え、このロゴにはラグビーならではの闘志とノーサイド精神をうまく表していると思う。

おそらくこのロゴはオリンピックのようなパクリとは思えない。というのも、発表されて2日経つのに、未だにネット上ではパクリ疑惑の指摘は起きていない。

こう見ると、佐野研二郎がデザインしたというか東京オリンピック組織委員会が作ったロゴのセンスの愚かさがよく解る。そして、これでこれから新たに作られるオリンピックロゴには富士山と漢字は使えなくなってしまった・・・。

金曜日, 10月 23, 2015

美食日記「ジビエる」の季節

説明を追加
ジビエの季節である。地元の行きつけのお店から「珍しいジビエが手に入りますよ」と連絡を受けたので、今季初の「ジビエる」をしてきた。ジビエは以前は一部のフランス料理店でしか出されていなかったが、最近は流通が良くなったのであちこちのレストランで提供してくれる。

ジビエと言っても大きく分けて2つある。国産物と輸入物である。国産物は主に獣系が主体で猪、蝦夷鹿、熊、ウサギなどである。これは江戸時代にあった「ももんじ屋」という猪、鹿、馬などを食べさせたお店の伝統を受け継いでいる(明治以降は猟銃が普及して鳥類も獲るようになるが)。一方、輸入物は鳥類が主体で、鴨、シギ、キジ、ウズラなどである。ということで、ほとんどのフランス料理店で出すジビエは鳥類である。そして、今回いただいたのはなんと雷鳥。

雷鳥は日本では特別天然記念物になっていて、もちろん狩猟も捕獲も許されていない。日本の雷鳥はニホンライチョウという種類のもので標高2000mと以上の高地にしか生息しておらず、その数は推定3~4000羽と言われている絶滅危惧種。一方、ヨーロッパでは色々な種類がいて、野生化(ソバージュ)しているものも多いという。それでも、希少価値の鳥類であることに変わりはない。

で、この日いただいたメニューは下記の通り。

・きのこのポタージュ
・サンマと秋なすのゼリー寄せ
・スコットランド産雷鳥のロティサルミソース
・バケット
・フォアグラのリゾット

雷鳥の肉は歯ごたえ十分でしっかりした筋肉質。歯が悪い人は噛み切れないかもしれない。味はコクがあり濃厚である。たまらないのが肝。少し苦味があるがさらに濃厚な味で、シャンペンや赤ワインにはマッチして飲兵衛には堪らない。

 

雷鳥は希少なものだからなかなかお目にかかれない。しかし、ジビエ好きならばチャンスがあれば食べるのも一考である。ただし、お酒がかなりすすみますよ。(笑)

木曜日, 10月 22, 2015

サッカーのゴールは大きくすべきかも

先日、大相撲の土俵は広げるべきだと書いたが、昨晩のACL準決勝・ガンバ大阪 vs 広州恒大戦の0対0の試合を見ていると、サッカーのゴールも広くしないとまずいのではないかと思った。

サッカーはこの10数年世界各国のリーグ戦における1試合当たりのゴール数は1試合当たり平均2.5~2.7あたりで推移している。しかし、ゴールキーパーの大型化(日本では180cm以上、世界では190cm以上)が当たり前になっているのだから、シュートする側からすればゴールは狭まって見えるはずである。これでは点数が入りにくくなるに決まっている。

観客には点数の入らない試合は面白くないという不思議な心理がある。アメリカでバスケットボールの人気が高まったのは3点シュートを導入して、点数が多く入るようになったからだと言われている。それに比べてサッカーの人気がいまいちなのは点数が少ないからだとも言われている。

ラグビーはその昔トライは3点(ゴールも3点)だった。それがトライは4点(ゴールは2点)という時代を経て、現在はトライは5点(ゴールは2点)と点数は若干だがインフレ化した。しかし、トライ重視の点数制によって南半球では絶大な人気を博するようになったとも言われている。

なんでも点数が多ければいいということではないが、あまりにも点数の入らない試合は観ていて正直つまらない。ゴールキーパーには少し受難な時代になるかもしれないが、サッカーのゴールも現行の高さ2m44cm・左右7m32cmを、高さで5cm、左右で10cmは広げるべきだろう。そうすれば、現在の1試合当たりの平均得点も3.0ぐらいまでには上がるのではないだろうか。

月曜日, 10月 19, 2015

なぜマイナンバー制に試用期間を設けなかったのか

マイナンバー制が実施されようとしている。

このマイナンバー制、納税、社会保障、年金、健康保険などに利用すると、脱税、生活保護や年金の不正受給などの防止にかなりの効果を発揮する。しかし、すでに問題になっているように情報漏洩によって、詐欺をはじめとして色々な問題が起きると大いに懸念されている。いや、間違いなく詐欺などの数多くの問題が起きるだろう。

こうしたことが起きると予想されているのに、なぜ国は試用期間を設けるなどしなかったのだろうか。例えば、国会議員をはじめとした国家公務員及び地方公務員及びその家族を対象にして、1年間でも試用期間を設ければ、問題点も洗い出すことができ、一般国民に及ぼす影響は少なかったはずである。

それができない理由は一斉に行わないと初期費用に多額の金がかかるなどとかなんとか言うに決まっているが、問題が起きてから修復する方がもっと費用がかかるだろう。

国会議員をはじめ公務員にはお手本を見せるというか自己犠牲という精神がまったくない。

マイナンバーご注意!! カード作成 急がず考えて
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015101102000122.html

金曜日, 10月 16, 2015

卵を割るのが日本一下手かもしれない

英語で「卵を割る」は break an egg open と言う。open が付いているので日本語より丁寧な言い方な感じがする。

と言うマエフリには全く関係なく、私は卵を割るのが苦手だ。いや下手だ。

人間誰しも得手不得手というのがある。私は指先の感覚は悪い方ではないと思っている。子供のころピアノのクレッシェンド・ピアニッシモの使い方は「上手い方だね」と言われた。野球の変化球もカーブ、スライダー、シュートと投げ分けることができた。バスケットボールでもいろんな形のシュートをすることができた。パソコンにしても人よりかなり早く習得している。料理も男としては色々なことをこなす。しかし、しかし、卵を割るのが下手だ。この微妙な感覚だけはなぜか慣れ親しまない。

朝、目玉焼きを作って食べるのだが、2〜3週間に1回は目玉焼きでなく、写真のように目玉崩れ焼きになってしまう。卵を割るコツとかあるのだろうか。

とここまで書いて、飲み屋の大将に聞いたところ、卵は角で割るのではなく平面もしくは大きなボールの湾曲した側面で割る方がいいとのこと。今後は角で割るのは止めることにしよう。

火曜日, 10月 13, 2015

売れ残った花の運命は・・・

私のモットーは花鳥風月だが、その意味は「花は女性、鳥は飲食、風は芸術、月は旅行」といたって自己満足的なものである。ただし、本来の花・鳥・風・月もかなり愛でている。そんななかで、花に関しては世間のおじさんよりはちょいと詳しいのではないかと自負している。(笑)そんな私が以前から不思議に思っているのが、花屋さんで売れ残った花の行き先についてだ。

好景気、不景気にかかわらず街中にある花屋さんは、不思議と整然と営業を続けている。花屋さんが開店するのはごくたまに目にするが、閉店するのはあまり見かけることがない。それだけ日本人にとって花は親しみのあるものだろう。日本人ほど季節感をしっかり認識した民族は世界的にも珍しいと思うし、花に対する知識および愛で方もかなり高いと思われる。また、仏前に花を供えるといった習慣などもあり、花屋の浮き沈みは少ないのかもしれない。

しかし、思うのは売れ残った花の行き先である。その疑問を先日あるところで話をしたら、偶然にも以前花屋さんでバイトしていた人がいて、彼女曰く「売れ残った花はまず値引きするか、ご贔屓のお客さんに無料であげます」とのことだった。それでも、残ったら店員やその友達が持ち帰るそうである。しかし、最後は産業廃棄物として処分するしかないという。う〜ん、もったいない。ただし、それは食物でも同じことなのかもしれない・・・。

日本は贅沢な国の一つである、と肝に銘じたい。

水曜日, 10月 07, 2015

美食日記「紀風」(恵比寿)

東京の美味しい日本料理店エリアといえば、以前は神楽坂だったが、近年は四谷三丁目や青山周辺にもいくつもの名店がある。また、恵比寿駅東口一帯にも続々と美味しい日本料理店が誕生している。今回は昨年4月に恵比寿1丁目にオープンした「紀風」を訪れた。

以前にも書いたが私は日本料理店を予約するときは必ずカウンター席をお願いする。「紀風」はL字カウンター6席と4人用個室が2つというお店なのだが、私たちが訪れたときは天気予報のせいもあり、幸運にもカウンター席を2人で独占するというか、結局はお店貸切状態で食事をすることになってしまった。こうしたお店側からすれば不幸な状態にもかかわらず、店主とスタッフは心の籠った献立を提供してくれた。

先付 栗、えのき、帆立ての和え物
八寸 〆鯖菊花ジュレ、鱧卵塩辛、柿・春菊胡麻和え、鴨スモーク・卵黄味噌漬
お椀 菱蟹真丈、松茸
お造 淡路産真鯛、気仙沼産鰹、鵡川産ホッキ貝、兵庫産鮟肝
焼物 鴨川産ノドグロ杉板焼、柚子大根、焼椎茸
しのぎ イクラすり流し寿司
焚合せ 昆布森産牡蠣の蕪おろしみぞれ仕立て
食事 きのこ御飯と香の物
甘味 柚子プリン、グリーンティアイス、梨のコンポート

日本酒
・善知鳥【うとう】(青森)
・天の戸 美稲【うましね】(秋田)
・杉錦(静岡)
・俵雪(山形)

先付は手の込んだものではないが、私らが飲兵衛であることを見透かしたような一品で、私はとりあえずの「生ビール」を一気に、相方は白ワインの「サンセール」をサラッと飲んでしまった。そして、続いて登場した秋の風景に彩られた八寸は、私に「早く日本酒を飲め」と言わんばかりの品々。なかでも、初めて食した鱧卵の塩辛は日本酒にはぴったりの珍味。鱧を扱うお店のみなさん、これからは鱧の卵は捨てることなく塩漬けなどにして、美味しい料理に変貌させてください。お願いします。あと、卵黄味噌漬、〆鯖菊花ジュレも頬が落ちるどころか、唇がとろけるような美味しさだ。飲兵衛にこういうものを食べさせてはいけません。(笑)

 

お椀は京風というかさっぱり味の出汁に菱蟹真丈と松茸が入っている。菱蟹は滅多に口にできるものではないので、時間をかけて味わってみたが正直よく分からない。ここはオーソドックスに毛蟹の方がいいかもしれない。お造は日本各地から取り寄せたものだが、ちょっと驚いたのが兵庫産の鮟肝。鮟鱇というと茨城など太平洋側の魚というイメージだが、意外や意外、兵庫や鳥取など日本海側でも取れるとのこと。そこで調べたら島根県では年間数百トンの水揚げがある。知らなかった〜。

 

焼物はテニスの錦織圭くんの一言で品薄となってしまったノドグロ。これはもちろん美味しいのだが、それにも増して炭火で蒸し焼きにされた椎茸が絶品。傘に炙りだされたエキスは椎茸がこんなに旨いものなのかを再認識してくれるような料理。思わず心のなかで「椎茸さん、ごめんなさい。今後は自宅でももっと美味しく料理します」と懺悔してしまった。しのぎのイクラすり流し寿司は寿司ご飯があるから、こういう名がつくのだろうが、主体はあくまでもイクラを半熟にゆでて、濾したスープのようなものである。これまた表現のしようがないトロトロ感のある美味しさ。ワンダフル!

 

焚合せは大粒の北海道昆布森産の牡蠣が3つも入った蕪おろしみぞれ仕立て。仄かな柚子の香りも優しく、お浸しのようなほうれん草にもしっかりと味が加わっていて、献立後半に出てくる料理としてはもったいないぐらい。食事のきのこ御飯には平茸、花びら茸、山えのき、舞茸が入っている。これで松茸も入っていたらと思うのはちと贅沢すぎるか・・・。

 
 
お酒は私と相方の祖先が東北であると初めに話してしまったためか、東北3県プラス静岡というラインナップとなった。「善知鳥」は「田酒」を作っている蔵元のもので、大吟醸のお酒のなかでも最高峰と言われるぐらいキレのある美味しいお酒だ。「天の戸 美稲」は横手のお酒で初めて飲むが、お米の味をしっかり表現している。「杉錦」は甘味と酸味がほどよく混ざりあったコクがある。「俵雪」は鶴岡の喉越しがスッキリの銘酒。余は満足である。w

 


店主の城田澄風さんは天ぷら店と京料理店で修行をされたそうだが、その人柄というか料理に対する美意識の高さに関心させられた。出された器は各地の銘品であることはいうまでもないが、壊れたものも金継ぎして再利用している。いくつかの金継ぎの器を見せていただいたが、お猪口や醬油挿しなどは以前より風情も価値もあるのではないかという感じであった。

開店して1年半ということで、お店は少し落ち着いたころかもしれないが、今後も感性豊かな和の美学を追究して美味しいものを作りつづけていくに違いない。また、再度訪問しなければならない店に出会ってしまった。困ったものである。(苦笑)

紀風
http://ebisu-kihuu.com/

紀風懐石・会席料理 / 恵比寿駅広尾駅

夜総合点★★★★ 4.6

木曜日, 10月 01, 2015

脳トレ実践中

先日知人の姑さんが亡くなったという話を聴いて「お幾つだったのですか」と聞くと「100歳」との答が返ってきた。ちょうど階段でその話をしていたので、私は思わず階段を踏み外しそうになってしまった。ただ、今や100歳は不思議でもなんでもない。当たり前というかごく普通になっている。私の伯母も寝たきりではあるが97歳である。もう一人の伯母は93歳で矍鑠としている。私の母親も91歳である。

女性は長生きである。我々男性はとても太刀打ちできない。(笑) ただ、ボケは男性より女性の方が進行が早いといわれている。ある友人の母親は80歳を少し過ぎたばかりなのに、施設に入ってしまったせいもあるかもしれないが、すでに息子(友人)の顔も名前を覚えていないという。いくらなんでも、80過ぎで子供の顔も名前も覚えていないとは悲しい・・・。

ということで、先日より母親のボケ防止のために脳トレを開始した。まずは『脳を鍛える大人の計算ドリル』を購入。この本の説明によると1日分(2ページ)を1分で解けば金メダル、1分半ならば銀メダル、2分ならば銅メダルとうことになっている。

母親は1日目は約5分かかったが、5日目には約4分までに縮まった。これは慣れということもあるだろうが、ちゃんと脳トレになっている証ではなかろうか。ちなみに、私はまだ1回しかやっていないが1分半で終わった。(エヘン w)