木曜日, 11月 28, 2019

ラグビー、恐るべしですよ

ジム仲間に少年野球のコーチをしている人がいる。彼のチームは毎年春と秋に体験入部という名のトライアウト(入団試験?)をやるそうである。毎回30人前後の子供が集まり、その子が野球に向いているかを判断するそうだ。
 
ところが、この秋は希望者がなんとゼロ。そのあともチラシを何百枚も配ったりしたが、それでも希望者はまったくいなかったそうである。7〜8年前はイチローや松井秀喜の活躍で、200人以上の応募者があったのに、今回は0だった。
 
理由は明白で、ラグビーのせいだということである。4年前も日本が南アフリカを破るというラグビー史上最大の番狂わせがあったとき応募者が数人に激減したと。それが今回は皆無だったのだから、チームとしてもかなりのショックだったようだ。
 
加えて、野球チームの子供たちも練習前にスクラムを組んだり、ボールを後ろに投げて走ったりと完全にラグビーモードに入ってしまうと。(笑)
 
「やばいっすよ。ラグビー、恐るべしですよ」
 
私としては返す言葉もなく、苦笑せざるをえなかった。(;^_^A

月曜日, 11月 25, 2019

高齢者は大きな浴槽やサウナには絶対に独りで入らないように

私は自宅でシャワーを浴びることはあっても、風呂(浴槽)に入ることは滅多にない。なぜかといえば、狭い浴槽は嫌いだしジムや銭湯で入ることができるからだ。

で、先日母親が入居している老人ホーム帰りに銭湯に行ったのだが、そこでジャグジーのついた風呂に入ったら、隣のおじさんが手摺りに捕まりながら、身体を横向けにしているので、変だなあと思った瞬間におじさんの口が湯についた。これはヤバいと思い、すぐにおじさんを抱え上げたが、おじさんの手が手摺りを握り締めていて(おそらく硬直したのだと思われる)なかなか抱き起こせない。そしたら、すぐに近くにいた体格の良いお兄さんたち2人が手伝ってくれて、彼を脱衣所に運んで行ってくれた。その後、おじさんはしばらく横になり、みんなに助けられながら冷たい水を飲んで徐々に回復していった。

実は私はこれまでにジムでも同じように風呂場で溺れそうになった人を2度救っている。それゆえに「うるさい奴だなあ」と思われるかもしれないが、高齢者の顔見知りの人たちには口を酸っぱくして「独りで浴槽に入らないように。サウナも独りで入らないように」と言っている。

とにかくジムや銭湯などの大きな浴槽には周囲に誰もいないときに高齢者は独りで入ってはいけない。そして、風呂やサウナに入るときは、必ず少しでも水を飲んでから入るようにとも言っている。先日のおじさんにしても、脱水症状を起こしてのぼせたに違いないので、高齢者は水を飲んでから風呂に入るだけでも事故を防ぐことができるはずである。

日本では「入浴中の溺死」は死因の5位になっている。そして、その多くは12月から2月の冬場に多い。長風呂も危険だが、とにかく風呂に入る前には少しでも水を飲むようにしましょう。そして、独りで入ることも避けましょう。皆さんもご注意を。

土曜日, 11月 09, 2019

柳家喬太郎@下北沢ザ・スズナリ

柳家喬太郎が「落語家生活30周年記念落語会 ザ・きょんスズ30」と題して下北沢ザ・スズナリで1ヶ月の公演を行っている。前売券は発売と同時に瞬殺で、私はかろうじて昨日の1公演のチケットを手に入れることができた。
 
喬太郎がなぜスズナリで公演を行うのかと思う人も多いかもしれないが、彼は挨拶文の中で「つーか、ただ、いいきっかけだから、大好きなスズナリで、大好きな落語を喋りたかっただけなんだよ!」と書いている。おそらく彼は若い頃にそしていい歳になってもスズナリに通っていたに違いない。その昔何度もスズナリで芝居を作った側の者としては嬉しい限り。どんな劇団の芝居を観ていたのだろうか。ちょっと気になる。w
 
私が下北沢およびスズナリに行くのは何年ぶりだろうか。駅は変わり街も大きく変わってしまったが、スズナリは昔ながらの佇まいで、何も変わっていなかった。もちろん劇場自体にも大きな変化はなかった。
 
演目は下記の通りだが、開口一番の柳家小んぶ(喬太郎の弟弟子)とゲストの浪曲の玉川奈々福には申し訳ないが、やはり喬太郎が出色だった。
 
柳家小んぶ  「強情灸」
柳家喬太郎  「ウルトラ仲蔵」
 〜 仲入り 〜
玉川奈々福  「慶応太平記より 牧野弥右衛門の駒攻め」
柳家喬太郎  「文七元結」
 

「ウルトラ仲蔵」は「中村仲蔵」を題材にしたウルトラマンの話。ウルトラの世界と歌舞伎の世界が入り乱れる抱腹絶倒劇。ロビーには円谷プロからもお祝いのウルトラマン人形が届いていて、円谷プロの粋な計らいにも感服。
 
「文七元結」は古典落語の大ネタ。私も2〜3度聞いたことがあるが、喬太郎の「文七元結」は笑わせるツボ、泣かせるツボを見事までに押さえていて、私も最後は不覚にも目頭が熱くなってしまった。
 
古典も新作もどちらも超弩級の噺ができる落語家・柳家喬太郎。その稀有な才能は古今東西、往古来今いないのではないだろうか。

金曜日, 11月 08, 2019

新語・流行語大賞の一押しは「にわかファン」

今年の「新語・流行語大賞」の候補が発表された。

個人的には「にわかファン」「命を守る行動を」「闇営業」あたりを推したいが、ただこの「新語・流行語大賞」は受賞式に誰かが出席できそうな言葉が選ばれるという、ある意味よくない傾向がある。

となると、「にわかファン」は当事者ではないにしてもラグビー日本代表選手の誰か(まあリーチ・マイケルだろうが)が登場することができる。しかし「命を守る行動を」は気象庁の予報官が出てくることはまずありえないし、ましてや「闇営業」で吉本興業の芸人がヘラヘラと壇上に上がることはない。

また「令和」や「れいわ新選組/れいわ旋風」が選ばれると、政治的だと言って批判を受ける可能性があるので、おそらく大賞に選ばれることはないだろう。

こう考えると、言葉としては世相を反映した「キャッシュレス/ポイント還元」「免許返納」あたりが有力候補なのだろうか。ただ、受賞者が誰になるのかが解らない。そうなると、ラグビー関係で「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」や「ジャッカル」が有力になってくる。

まあいずれしろ、受賞式にラグビー日本代表が登場するのは間違いないだろう。

水曜日, 11月 06, 2019

ラブスカフニが日本代表MVPにふさわしい

ラグビーワールドカップが先週終わった。ラグビーロスである。(笑)

それはさておき、今回のワールドカップは日本代表をはじめ各国のチームが多国籍な多様性を教えてくれると共に、個々の多様性というか、人にはそれぞれの得意分野があるということを教えてくれたような気がする。そして、多くのにわかファンを生んでくれた。針金入りのラグビーファンとしては嬉しい限りであった。

そのにわかファンにもラグビー憲章ともいうべき、品位(INTEGRITY)、情熱(PASSION)、結束(SOLIDARITY)、規律 (DISCIPLINE)、尊重(RESPECT)の5つの精神が少しでも浸透してくれたことが嬉しい。これが日本の政治に反映してくれればもっと嬉しいのだが・・・。

さて、今大会の日本代表のMVPは誰かということが話題になっているが、私はピーター・ラブスカフニに1票を投じたい。今大会の日本代表でフル出場したのはバックスの松島幸太朗とラファエレ・ティモシーの2人。フォワードではピーター・ラブスカフニが最後の南アフリカ戦だけ残り10分に退いたが、それ以外はフル出場した。加えて、彼はおそらくもっともタックル数が多かったと思う。彼こそがMVPにふさわしい。

月曜日, 11月 04, 2019

「想定外」という言葉は「言い訳」。東京オリンピックは危険だ

ラグビーワールドカップは台風で3試合中止に見舞われたものの、それ以外は総じて天候に恵まれて大成功利に終わった。それに対して来年開かれる東京オリンピックはどうなるのだろうか。とても心配である。

右の「東京大会の理想的な日程」という文の写真は、東京オリンピック立候補ファイルである。なんと「この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」と書かれている。この時期とは7月24日から8月9日である。

ではいったいこの時期の東京の気温はどうであろうか。過去10年の東京の7月24日の平均最高気温は31.2度ある。ただ、今年(2019年)だけが最高気温が21度と異常に低かったので、31.2度に止まったが、2年連続して低いことはまずありえないので、来年の開会式の東京の最高気温はおそらく32〜33度であろう。ちなみに、開会式は午後8時から行われるが、その頃の気温は27〜28度と思われる。まあ観客は耐えることができるだろう。

しかし、翌25日から8月9日までの競技日程の天候はどうであるかと言えば、もう言わずものがだろう。最高気温はだいたい32度から35度で、湿度も50%台でとてもじゃないが「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」ではない。マラソンと競歩が札幌で行われることにはなったが、それ以外にもアスリートにとって危険なスポーツはいっぱいある。

屋内競技はまだしも屋外競技はどんな日程を組もうが、全てを夕方以降というわけにはいかない。陸上競技、サッカー、ホッケー、7人制ラグビー、アーチェリー、ゴルフ、テニス、馬術、近代五種などは間違いなく30度以上ヘタすれば35度以上の炎天下で競技をすることになるだろう。

こうなると、アスリートたちが本来の力を発揮する場でなくなる。立ちくらみする選手もしくは倒れる選手も出る可能性は非常に大きい。同様なことは観客にも起きるだろう。各会場は万全の医療体制を組むだろうが、想定外のことが起きる可能性だってある。ただ「想定外」という言葉はもはや「言い訳」でしかない。

何が起きるかわからない東京オリンピック。危険である。

金曜日, 11月 01, 2019

ラグビーワールドカップ成功の影の立役者は意外にも天候

ラグビーワールドカップ(9月20日〜11月2日)も残すところ、今日の3位決定戦(ニュージランドvsウエールズ)と明日の決勝(イングランドvs南アフリカ)だけとなった。今大会は台風19号のために3試合が試合中止になるというアクシデントに見舞われたものの、日本代表の予選全勝という快進撃もあり、予想を遥かに上回る観客が押し寄せて、大盛況で終えることができそうである。
 
そして、その成功を支えた影の立役者は天候だったのではないだろうか。実は期間中に雨に降られた試合が数えるしかなかったのである。私の知る限り観客がレインコートを着ざるをえない試合は9月22日の横浜でのアイルランドvsスコットランド戦と、10月3日の花園でのジョージアvsフィジー戦だけだったように思う。札幌、神戸、大分は屋根付き会場なので雨が降っても関係ないのだが、期間中は雨がよく降っていただけに、台風を除いては意外にも雨の影響を受けることはなかった。
 
そして、気温も何処の会場も最高気温が20度台で、時には選手には少し暑かったかもしれないが、観客にとっては過ごしやすかったのではないだろうか。ただ、9月29日の熊谷でのジョージアvsウルグアイ戦は14時15分のキックオフということもあり、気温は30度を越えていて、さすがに観客も大変だったみたいだ。
 
このように今回のラグビーワールドカップは雨にも気温にも恵まれたといって過言ではない。もし、また日本で開催することがあれば、台風というリスクはあるかもしれないが、やはりこの時期に開催するべきだろう。そして、それまでにもっと間近で観戦できる素晴らしい競技場ができていることを望みたい。