とある辞典には「閣議決定」とは次のように記されている。
「憲法や法律で内閣の職務権限とされる事項や国政に関する重要事項で、内閣の意思決定が必要なものについて、全閣僚が合意して政府の方針を決定する手続き。法律や条約の公布、法律案・予算案・条約案などの国会提出、政令の決定などに際して行われる。」
ところが、昨今の閣議決定は「法律や条約の公布、法律案・予算案・条約案などの国会提出、政令の決定」とは無関係な幼稚なものが非常に目立つ。
11月26日、首相主催の「桜を見る会」について「意義あるものという考えに変わりはない」とする答弁書を閣議決定した。
11月29日、首相夫人は「公人ではなく私人」との認識が変わらないとする答弁書を閣議決定した。安倍昭恵が会に出席したことについて「首相の公務の遂行を補助する一環として行われてきた」としている。
12月10日、「桜を見る会」の招待者名簿が廃棄された問題で、政府は名簿の電子データについて「復元することは考えていない」とする答弁書を閣議決定した。
12月17日、 安倍昭恵が「首相の公務の遂行を補助する一環」として出席する「行事」を巡り、夫人にかかる日当や実費、飲食費、交通費など公費の支出について「お答えすることが困難」との答弁書を閣議決定した。
12月17日、東京オリンピックの観戦チケットに「首相枠」等があるかとの質問主意書に対して「首相枠、官邸枠および議員枠の意味するところが明らかではない」とし「お答えは困難」とする答弁書を閣議決定した。
こう見ると閣議決定はみんな「知りません」「答えられません」「隠蔽します」と言っているようなものである。確か安倍昭恵は「私人です」とかいう閣議決定もしていたはずだ。今や閣議決定は安倍晋三と昭恵らが税金を私物化することを許す決定でしかない。こんな閣議決定を許す閣僚も閣僚だが、自民党および自民党支持者たちも無責任極まりない。
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