火曜日, 12月 10, 2019

なぜ球技専用競技場がなかなかできないのか

新国立競技場が完成したようだ。オープニングセレモニーは21日。スポーツイベントは来年1月1日のサッカー天皇杯が最初になるとのこと。

さて、この新国立競技場、当初はオリンピック後はサッカーやラグビーなどができる球技場になると言われていた。しかし結局のところ改築費などの問題で出来なさそうである。いや、間違いなく出来ない。またもやスポーツ界(JOC、東京都、体協など)は安倍政権同様に嘘をついたのである。というのも、2002年のワールドカップの時も横浜に新しいサッカー専用競技場ができると言いながら、できたのは陸上トラック付きの競技場であった。

誰もが周知のことであるが、陸上競技の大会で5万人以上の集客が可能な大会はない。それなのにどうして陸上トラック付きの競技場が作られるのだろう・・・。理由は意外なところにあるように思われる。

それは体育教師の圧力ではないかと私は推測する。全国にどれだけの体育教師もしくは体育学部出身の教師がいるかは知らない。しかし、おそらくその半数以上は陸上競技出身者ではないかと思われる。

小・中学校で教える体育は徒競走、ハードル、走り幅跳び、走り高飛びなど陸上競技が多い。それゆえに、小・中学校の体育教師は陸上競技出身者が多いはずである。というのも、陸上競技出身者の就職先としては教師が一番身近なのである。サッカーやラグビー、バスケットなど球技出身者は陸上競技を不得手としていることもあり、その多くが体育教師にはなることなく、一般企業に就職するか地元に戻って家業を継いだりする。

そして、ここからが本題である。陸上競技出身の体育教師は自分や自分の教え子を晴れ舞台に立たせるためにはどうしても陸上トラックのある競技場が必要になる。こうなると、彼らにとってはサッカーやラグビーなどの専用球技場は無用の産物である。そのために、新しい球技場ができるとなれば、陸連や体協などと共にに圧力をかけて、トラック併設の競技場に変えてしまうのである。このいい例が2002年にできた横浜国際競技場ではないだろうか。

そして、今回の新国立競技場もおそらく改築費が高いというだけではなく、陸連などからの圧力で球技場への改築が見送りされたのではないかと推測される。では、どうしてこうした圧力に屈するのかといえば、それは陸連や体協が自民党の集票マシーンであるからだ。つまり、陸上競技出身の体育教師が自民党支持者であるから専用球技場がなかなかできないのではないだろうか。

この3段4段論法的な説(推測)がおかしいと思う人もいるだろう。そういう人はまずは自分の周りの体育教師がどんな競技出身かを調べることをお勧めする。

0 件のコメント: