金曜日, 12月 13, 2019

タクシー業界に未来はあるのだろうか

一昨日乗ったタクシーでの運転手さんとの会話。

私「最近タクシーの台数減ってないですか。目黒通りなんか以前は簡単に拾えたのに」
タ「タクシーの台数は減っていないんですよ。動いている台数が減ったんですよ」
私「どういうこと?」
タ「ウチの営業所は200台あるんです。この場合、運転手は最低でも500人必要なんですが、今400人しかいないんです。だから、車は150台から160台しか動いていないんですよ。40〜50台は遊んでいます。人手不足ですね」
私「地方では運転手さんは余っているんじゃないですか。東京に来ないの?」
タ「それが、みんな1〜2年で帰っちゃうんですよ。東京は思ったほど稼げない、物価は高い、田舎でのんびり仕事する方が楽だと言って」
私「そうなると、外国人ドライバーになるのですか」
タ「いや、今は女性ドライバーの確保が先決なんですよ」
私「確かに女性の運転手さん、増えていますよね」
タ「ただ、彼女たちは昼間の勤務だけを希望する人が多いんですよ」
私「それは分かる。酔っ払いを相手にしたくないですからね」
タ「だからと言ってはなんですけど、我々は夜主体の妙な勤務体系になったりしてしまうんです。私はまだ若いからいいですけど、年配の人は大変だなあと思います」

外国人観光客が増え、スマホで気軽に予約できるようになり、タクシー業界は安定と思いきや、ここでも人手不足という問題に直面しているようである。ハイヤー・タクシー連合会の統計によると、2005年のピーク時には全国に約38万人の運転手がいたが、2016年には約29万人まで減少している。そして、給料もバブル時代は平均年収が411万円あったのに、2017年には333万円と大幅に減少している。そして、何よりも大問題なのが、運転手の高齢化である。国土交通省の調べでは、タクシー運転手の平均年齢はなんと59.4歳となっている。こんな平均年齢が高い業種は他にあるだろうか。

こうなると、人材不足どころではない。タクシーという仕事に未来はあるのだろうか、と思ってしまう。深刻な問題である。

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