
多摩川園は1925年(大正14年)12月に開設された東京でも古い遊園地のひとつだった。開業当初は敷地はかなり広く、田園調布駅の線路沿いから多摩川駅まで伸びる広大な遊園地だったようだ。しかし、次第に宅地開発のためにどんどん縮小されていった。
多摩川園は東京オリンピックが開かれた1964年(昭和39年)には年間入場者数100万人を記録して、東横線および目蒲線(現多摩川線)沿いに住む子供たちにとっては、楽しい遊び場だった。園内にはお猿電車、観覧車、樽型のジェットコースター、コーヒーカップなどがあった。そして、なんといってもここの呼び物は夏のお化け屋敷だった。
お化け屋敷には小学生のときは大人と行ったと思うが、中学校に入るとここは絶好のデートスポットになった。当時の中学生にとって、いわゆるグループ交際で出かける場所としては、スケート場とお化け屋敷は定番だったような気がする。私もご多分に漏れず、スケート場へもお化け屋敷へも行ったが、あまりいい思い出は残念ながら作ることはできなかった。(笑)それでも、あのお化け屋敷の中をみんなでワイワイキャーキャー言いながら、遊びまくったことはよく覚えている。
多摩川園は1970年代に入ると入場者が激減して、1979年(昭和54年)6月3日に閉園した。その後は多摩川園ラケットクラブとしてテニスコートになったが、こちらも今から5年前の2002年に閉じられた。現在は大田区が土地を取得し「田園調布せせらぎ公園」となっている。ただ、公園はまだ整備途中という感じで、多摩川寄りの南西部分は写真のようにテニスコート跡地として放置されたままである。

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