木曜日, 8月 30, 2007

惨めな世界陸上 ぶざまなTBS

大阪で開かれている世界陸上が惨めでならない。メダルが期待されていた男子ハンマー投げの室伏広治は6位、男子400メートル障害の為末大、女子走り幅跳びの池田久美子らはいずれも予選落ち。男子200メートルの末続慎吾も準決勝にすら進めなかった。地元開催という地の利を全くいかしきれていない。

ただ惨めなのはこうした選手の成績だけではなく、あまりの観客動員の少なさも同様である。真夏にやる大会だから、観客数がある程度は減るのは仕方がないが、あまりにも空席が目立つ。その最大の理由はおそらくチケット代が高いからであろう。いくら夕方からの少しは涼しくなる時間帯といっても、チケットを4000円から17000円も払って見にいくであろうか。世界最高峰の大会といえども、8月という時期とシブチンの土地柄を考えれば、この値段では集客は難しい。加えて、日本選手団の不振である。これでは主催者側は赤字になるのではないだろうか。

こうした大会運営の惨めさに輪をかけてぶざまなのがTBSだ。TBSはこの大会のオフィシャルIAAFブロードキャスターとして、国内の独占放映権を得ているばかりでなく、海外放送の製作も行っている。しかし、先日中継スタッフが食中毒になって、大阪市保健所によると中継に携わっていた男女計57 人が発症して、このうち症状が重かった13人が入院したという。

まあ、このことはTBSだけの責任ではなく、仕出し業者が悪いのだからまだいいが、放送内容はから騒ぎバカ騒ぎのオンパレードでお寒い限りだ。ハイテンションで何を言っているのかわからない織田裕二。あとは訳のわからない、的を得たことを話せないレポーターという名のおねえちゃんがキャバクラまがいで勢ぞろい。こんなにスポーツの醍醐味を伝えられない番組を見たことがない。正直ぶざまである。

いずれにしろ、日本選手の成績が振るわない要因のひとつは、TBSに大会前に宣伝のために振り回されたことにあるのは言うまでもない。選手たちに鎧甲まで着せてポスターを撮ったり、いろいろな番組やイベントに出演させたりして、選手たちは明らかに体調管理を妨げられたに違いない。

大会はまだ続いているが、世界陸上を惨めなもにした責任は主催者とTBSにあることは誰の目には明らかであろう。

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