7月11日から神奈川県を走るタクシー約1万4000台が全面禁煙となった。全県レベルでのタクシーの禁煙は大分県、長野県に次いで3県目だが大都市圏での実施は初めてになる。
一方、東京(23区および武蔵野&三鷹市)を走るタクシー約3万4000台のうち禁煙車はまだ3%しかないという。それを業界では比率を20%までに引き上げ、その後段階的に引き上げるという方針を打ち出している。
先日、下北沢から帰るときに、この禁煙車タクシーに乗ったが、搭乗するなり運転手さんに「禁煙車ですがよろしいですか?」と聞かれた。「私はタバコを吸いませんが、お客さんが乗ったら、いちいち聞かないといけないですか?」と逆に質問してみた。すると、運転手さんからは次のような答えがかえってきた。
「いちいち聞かない運転手さんもいるようですが、私は毎回聞くようにしています。禁煙車とわかって降りられるお客さんが、私の場合一日に3人ぐらいありますよ。今はタバコを吸える場所が少なくなっていますから、わざわざタクシーにに乗って吸う方も多いんです」
東京は夜間を中心にタクシーの長距離利用が多く、タクシーの中で一服したいという人は多いのだろう。このためか、電話でタクシーを呼び出すときに「禁煙車はだめよ」と断りをいれる人もいるとか。こうした喫煙者からの需要が高いために、東京では神奈川県のようになかなか全面禁煙に踏み入れることはできないようだ。
神奈川県タクシー協会は「禁煙は時代の流れ。車内のたばこのにおいに対する苦情が少なくなかった。これを機に利用が増えれば」と期待を寄せているようだ。しかしながら、愛煙家と運転手とのトラブルが起きないかを懸念しているという。
確かに禁煙は時代の流れであり、運転手および他のお客さんへの受動喫煙の防止になる。しかしながら、なんでもかんでも「禁煙」というのはいかがなものかと思う。タクシーは電車やバスと違って「個的」交通機関だと思う。それゆえに、喫煙の自由は保証されるべきではないだろうか。といっても、喫煙は体にいいことではないので、禁煙を推進するために東京のタクシーの禁煙車の比率も20%といわず、50%ぐらいまでに引き上げてもらいたい。
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