東京の陽性者のピークは8月15日から21日にかけての週である。東京オリンピックが終了した8月8日からちょうど1週間から10日後に東京はピークを迎えたことになる。政権もマスコミも感染拡大に東京オリンピックは関係ないというが、この歴然たる事実を見れば、大きな影響があったことは間違いない。ちなみに、7月の訪日外国人は51,100人、8月は25,900人であった。その多くがオリンピック関係者であったことは言うまでもない。参考までに6月の訪日外国人は9,300人、5月は10,000人であった。
話を戻して、東京の陽性者数は8月下旬から激減していった。もちろん、感染源と思われる多くの外国人が去ったことも大きいが、それ以外に要因はなかっただろうか。テレビではワクチン接種と人々の行動変容が大きいというが、私はそれだけではないと思う。
まずは1年半にわたるコロナのおかげで弱いながらも集団免疫ができた可能性がある。そのために、マスクを着用していれば最低限の感染は防げるようなったのかもしれない。また、ウイルス自体の変容というのは考えられないだろうか。今回のウイルス=デルタ株が何らかの弱毒化する要素があるのではないだろうか。デルタ株に見舞われたインド、インドネシア、タイ、日本のグラフを見てもらいたい。何処も似たようような放物線を描いている。つまり、もしかするとデルタ株は3〜4ヶ月で弱毒化するという特性があるのかもしれない。それとも、まったく解らないウイルスがウイルス干渉して弱毒化させているのかもしれない。
ウイルスというのは目に見えないし、残念ながらその研究はお金に直結するものでないから研究機関や製薬会社でこれまで大きく取り上げられてこなかったし、当然ながら予算も少なかった。コロナ禍はそうした医学の基礎研究を怠っていたツケが回ってきたと言ってもいいだろう。
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