これまでメジャーリーグで活躍した最高の日本人選手といえばイチローだ。
イチローは2001年に新人王とMVPを獲得。2004年は84年間破られることのなかったジョージ・シスラーの最多安打記録を更新した。また、2001年から2010年まで10年年連続200本安打を達成。と同時にゴールドグラブ賞を受賞している。2019年を最後に引退したが、2025年には間違いなく野球殿堂入りする。
そして、今年の大谷翔平はイチローに匹敵するような活躍をしている。
よく大谷のことをマスコミはベーブ・ルースと比較しているが、そんなことより、大谷の記録はすでにとんでもないでところに来ていると思う。大谷は打者として、本塁打、打点、長打率、四球、盗塁などの部門でリーグベスト5に入っている。一方で投手としては規程投球回数には達していないものの、防御率と奪三振率はベスト5以内に相当する。
少し言葉は悪いがイチローは伝説と戦ったというか、ひとり黙々と伝説の記録と戦っていた。ところが、大谷は現実と二刀流という新たな記録に挑んでいる。その現実で戦っている2人が凄い。
現在ホームラン王争いをしているゲレーロJr はまだ22歳の若者。父親のブラディミール・ゲレーロはイチローと同時代に活躍し、メジャー在籍16年間の通算打率は.311(イチローも.311)。本塁打は449本を記録(イチローは117本)。2018年にアメリカ野球殿堂入りを果たした。彼もいつの日か父親の後を継いで殿堂入りは間違いないだろう。
もう1人ホームラン王争いしているのがサルバトーレ・ペレス。彼は2015年のカンサンスシティ・ロイヤルズがワールド・チャンピオンのメンバーで、その彼は1970年代に活躍したシンシナティ・レッズのジョニー・ベンチが持つ捕手としてのホームラン記録を塗り替えようとしている。このジョニー・ベンチも今年殿堂入りしている。
このように大谷はとても凄い打者たちと現実のホームラン王争いをしているのである。加えて、1950年以降の近代野球では誰もなしえなかった二刀流に挑んでいる。来年以降も二刀流を継続するようだが、とにかく怪我のないようにしてもらいたい。そして、早く「ちょっと大谷を観てくる」と言って、西海岸でメジャーリーグの試合を観てみたい。
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