昨日(11日)は日本橋劇場で開かれた「さん喬十八番集成 極め付け長講三夜プラス一夜 第2夜」を聞きに行ってきた。本来は5月に行われる公演だったが何回目かの緊急事態宣言のために延期になった。演目と出演者は下記の通り。
柳亭左ん坊 「出来心」
柳家さん喬 「五人廻し」
柳家さん喬 「たちきり」
〜 仲入り 〜
柳家さん喬 「妾馬」
開口一番は柳亭左ん坊(柳亭左龍の弟子=柳家さん喬の孫弟子)。先日の前座では「酒の粕」を3分で完結させるという離れ技をしたが、今日は「出来心」をゆっくり時間をかけて熱演。
「五人廻し」は廓噺。一人の遊女が一晩に何人かの客の相手をするのことだが、この廓噺ではお大尽が残りの客に金を払うから帰ってもらえというが、逆にそのもらったお金で一緒に帰ってというオチ。まあ、このような噺は今の柳家さん喬にはあまり似合わない。まあウォーミングアップという感じ、申し訳ないがちょっと聞き流してしまった。
「たちきり」は商家の若旦那が芸者に入れあげる「若旦那噺」。ただし、お馬鹿な若旦那噺ではな悲恋物語。途中、三味線(太田その)も入り、さん喬は情緒たっぷりに演じる。さん喬はやはりこうでなくちゃ。
ここで仲入り。で、ロビーに出ると、追加公演があるということを知り、即刻チケットを購入。なんかだんだんさん喬フリーク化してきたなと思う。w
「妾馬」はさん喬の十八番。ただ、私は初めて聞く。大名の世継ぎを生んだ妹を訪ねる八五郎の話。これまでに何人もの噺家で聞いてきたが、さん喬は得意の背景描写を取り混ぜて、まるで大名屋敷のなかにいるかのように語りかけていく。加えて八五郎の妹を思う心理描写も素晴らしい。「たちきり」でも涙腺が緩んだが、今度は完全に崩壊。
ということで、2週間後の追加公演(27日)は何を演ってくれるのだろうか。楽しみである。
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