昨日(3日)は「新版三人集 一蔵・市弥・小辰」を聞きにいく。前回は内幸町ホールだったが、今回は日本橋社会教育会館に。前回同様、開演前に3人でトークをしてジャンケンで出演順を決める。
春風亭一蔵 「厩火事」
入船亭小辰 「不孝者」
柳亭市弥 「甲府ぃ」
一蔵はマクラから飛ばす。北九州で活躍する橘家文太(文蔵門下)と元ヤンらしい女性マネージャーとの逸話で盛り上げる。「厩火事」は本来は繊細な噺であるが、一蔵にかかるともう破天荒。豪腕ならでは一席だった。
小辰はおそらく二ツ目ではもっとも安定した通好みな落語家だ。それゆえに彼にかかると「不孝者」もしっかりとした人情噺になる。彼の名は現在は「小辰」だが、いつか名跡を継ぎそうな大物感がある。
市弥は小辰と違い好不調の波がある落語家。マクラの喫茶店での落語会に警官がやってきた話がおかしかった。そして、「甲府ぃ」はとてもきめ細かく、トリに相応しかった。今回は「好調ぃ」であった。
前回の三人集は「力の一蔵、技の小辰、愛嬌の市弥」という落語会だったが、今回は「豪腕の一蔵、安定の小辰、好調の市弥」だった。次回(11月7日)もそれぞれがどんな顔を見せてくれるのか楽しみである。
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