こうした風潮のおかげというわけではないかもしれないが、美味しい料理を出す店、見栄えのいい高級レストランなどが繁盛して、一部の外食産業は業績を伸ばしている。しかし、まだまだ日本は外食する習慣が海外に比べて少なく、外食文化が定着化しているとは言えない。
家計における食費の割合をエンゲル係数と呼ぶが、下記の「図録エンゲル係数及び外食費比率の国際比較」を見ればわかるが、日本は23.6%とほぼ中位にいる。しかしながら、外食費比率は日本はポーランド、メキシコに次いで低く4.6%しかない。他国がほぼ5〜7%なので、日本は家庭食が多い国といえる。
ただし、少子化、夫婦共働きという現在の生活スタイルを考えると、外食産業はまだまだ伸びてもおかしくないと思う。一方で、高齢化ということを考えると、高齢者は外にあまり出たがらないし、年金生活者にとっては外食は高くつくので敬遠がちになる。
こうした課題をクリアしないと、いくらSNSや投稿サイトが活発化しようとも、日本の外食産業は伸びることはないだろう。外食産業が伸びるということは、外出する機会が増えることであり、これは経済活性化につながる。現政権もマスコミの連中を取り込む食事をするだけでなく、外食を促進する政策を打ち出すべきではないだろうか。
図録エンゲル係数及び外食費比率の国際比較
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0212.html
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