6月4日から6日まで愛媛県の内子、松山、今治と旅をしてきた。旅にはいろいろと目的があるものだが、今回は単なる観光目的ではなく、私に少しばかり縁のある場所を訪れる旅を組み入れてみた。
愛媛県内子町にある内子座は、江戸後期から昭和初期にかけて作られた16の芝居小屋が加盟している「全国芝居小屋会議」のなかでも、もっとも有名な劇場と言っても過言ではない。ここでは歌舞伎、落語会、音楽会などが開かれ、この地域の住民にとって重要な文化拠点になっている。私も芝居に関わっていたことがあるので、ここへは以前より訪れたくて仕方がなかった。そして、内子町にはもう一つ訪れてみたいところがあった。私がよく飲みに行く学芸大学のお店が常に置いてある日本酒「京ひな」の製造元である酒六酒造が内子町があり、どんな酒蔵なのか知りたかったのである。
2日目の目的地は松山市の三津浜という港町であった。ここは目黒の行きつけのお店がコロナ前まで魚を取り寄せていた漁港で、こちらも以前より興味を抱いていた場所であった。三津浜は江戸時代は松山藩の藩港として栄え、明治から昭和初期までは海運の要衝として、とても賑わいのある町で競馬場まであったという。しかし、今では商店街はほぼシャッター街化してしまった。それでも往年の隆盛を誇った時代の建物がいくつも残っていて、散歩をするにはもって来いの場所だった。
そして、3日目の目的は今治タオル本店(今治タオルLAB)だった。30年ぐらい前まで自宅のすぐ近くに今治タオルの倉庫というか東京営業所みたいなものがあり、毎日大きな段ボールに入ったタオルを荷卸しをしたり、配送手配をしていた。そのおかげというか、私は何枚もおこぼれのタオル(多分廃棄処分になるような)をもらったりしていた。そういうこともあり、新しくできた今治タオル本店へ行き、お土産用のタオルを購入することにした。
このようにちょっとした縁のある旅も乙なものである。(笑)
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