円相場がついに87円台に突入してしまった。いったいなんで円がこんなに強いのだろうか・・・。世界経済には少しうとい頭で考えてみた。
日本は首相がコロコロ変わる。政権が安定しているわけではない。それなのに、日本経済は信用があるようで円は強い。マスコミではギリシャなどヨーロッパ経済が先行き不安定であり、アメリカ経済も復調の兆しがないなど、外的要因ばかりをとりあげている。はたしてそれだけなのであろうか。
日本の財政状態はとてもじゃないが、しっかりしているとはいえない。しかしながら、他国に比べればまだまとものようで、これが円を強くしている最大の要因ではないだろうか。日本の財政赤字は約830兆円近くあるようだが、これに対して日本の国内預金高は1200〜1300兆円ある。また、日本はアメリカ国債を約80兆円以上保有しているほか、日本企業がアメリカの国債や社債を保有していて、その額はトータルで300兆円とも500兆円といわれ、実態すらよく解っていない。このように他国からみれば、日本のお金の収支はプラスと受け取られているのである。
また、小泉純一郎の靖国参拝のおかげで5年間も中国と冷ややかな関係になってしまったが、やはり日本は欧米に比べて中国市場や、またインド市場に近いという優位さがあり、今後の経済発展が見込まれている。ただ、中国経済がいずれ崩壊するのは火を見るより明らかなので、いつまでも円高が続くとはとても思えない。
というわけで、日本は財政状態は決して良いとはいえないが、他国から見ると日本はやはり金持ち国と映るようである。
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