土曜日, 7月 24, 2010

猛暑で景気回復となるか

「夏は暑く、冬は寒く」が経済の原則である。今年の猛暑はその原則をしっかりと推進しているようで、夏物商戦が活況を呈している。

まずエアコンと扇風機などがもの凄い勢いで売れているという。ヤマダ電機で連日昨年の3倍以上の売り上げを記録しているようである。こうした涼しいところで販売をする人はいいが、「エアコンの取り付け工事なんて1日に3〜4軒でもヘトヘトなのに、今はもう何軒やっているか解らないよ」と、知り合いの電機屋さんは悲鳴を上げていた。

食料品関係では、ビール、スポーツドリンク、アイスクリームなどの売れ行きが半端ではないようだ。先日もダイエーに行ったら、ビールはいくらでもあったがポカリスエットの500mlボトルが売り切れだった。また、アイスクリームのショーケースもどことなく品揃えが手薄に見えてしまった。

他にも猛暑になると、活気づく業界がいくつもある。プールをかかえるホテルやスポーツジム、そして海の家、また旅行も北海道、沖縄が人気だという。私が通っているジムのプールも時間帯によってはもはや芋洗い状態である。w

民間のシンクタンクである第一生命経済研究所では、東京・大阪の7〜9月の平均気温が1度上昇すると個人消費を4333億円押し上げると試算している。もしこれが本当ならば、今年7月の平均気温は間違いなく1〜2度ぐらいは高くなりそうなので、2000億円ぐらいの経済効果はありそうである。

そのためか、昨日(23日)の東京市場は金曜日にもかかわらず6営業日ぶりに反発して、前日比210円8銭(2.28%)高の9430円96銭で引けた。ビール各社、江崎グリコ、森永、明治といったアイスクリーム各社、エアコンのダイキン工業と富士通ゼネラル、業務用製氷機のホシザキ電機などの値上がりが顕著だった。

気象庁が22日に発表した3カ月予報(8〜10月)によると9月は全国的に残暑が厳しい見込みだとか。このまま9月まで暑いとさすがに人間の機能は低下してしまい、それは景気回復のための足止めになりかねないので、やはり「夏は暑く、秋は涼しく」という経済の原則の天候になってもらいたい。まあ、気象庁の長期予報は当たらないので半分安心はしているが・・・。(笑)

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