先月28日、総務省が発表した2010年家計調査によると、宇都宮での1世帯当たりの餃子に支出した金額は年間で6133円で、浜松の4754円を大きく上回り、いわゆる宇都宮 vs 浜松餃子戦争で宇都宮に軍配が上がったという結果が出た。
このことに関して、浜松餃子学会の斎藤公誉会長は「浜松は(餃子の支出に含まれない)馴染みの店で餃子を買うケースも多く、家計調査はあまり気にしていない」と述べたそうである。あまり潔くない負け犬の遠吠えのように聞こえる。
正直、浜松がどうしてそんなに餃子にこだわるのか解らない。宇都宮の人口は約50万、浜松の人口は約80万で、浜松は立派な政令都市である。そして、浜松にはヤマハ、スズキ、カワイ、浜松ホトニクスなど錚々たる企業の本社がいっぱいある。一方、宇都宮はトマトなど農業主体の町でこれといった大企業はなく特産品もあまりない。
浜松には鰻という特産品があるのに、なんで餃子なのだろうかと思う。宇都宮に対抗心丸出しなのは政令都市としてはちょっと大人げないように思える。ただ、いろいろ調べてみると、浜松市内には国内最大の餃子製造機メーカーがあったり、県内にB級グルメで有名な富士宮やきそば、静岡おでんなどがあり、それらへの対抗心から浜松餃子という事情も見え隠れする。
私はどちらの餃子を食べたことがあるが、やはり餃子の町は宇都宮というイメージが強い。というのも、どちらの市にも約80の餃子店があるそうだから、人口比率からすれば自然と宇都宮の方が密度は高くなる。浜松のみなさんに申し訳ないが、私も宇都宮に軍配をあげざるをえない。
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