さて、今回は広尾1丁目にある隠れ家的フランス料理店「マノワ」を予約した。マノワ Manoirとは「館」もしくは「家」という意味で、オーナーは「そこで肩肘張らずに、リラックスした時を過ごしていただきたい」という想いから名付けられたそうだ。ちなみに、お店はテーブル席が12、カウンター席が4と小ぢんまりしていて、カウンター席の前はオープンキッチンになっている。
この日いただいたコース・メニュー「ムニュー・ヴェレーゾン」は下記の通り。
・3種のマノワのアミューズ
・帆立のミ・キュイ 菜園をイメージした
・フォアグラと今金男爵のたいやき(写真左)
・カリフラワーのポタージュ、トリュフの香り(写真中)
・本日のお魚料理 すずきのポワレ
・本日のお肉料理(ジビエもしくは黒毛和牛をチョイス)
鹿児島県出水市の青首鴨のロースト
スコットランド産ベキャス(やましぎ)のロースト
岩手県産熟成和牛リブロースのロースト
・みかんのパルフェ
・砂糖の筒で閉じ込めた薔薇の香り、薔薇のソルベと共に
・食後のお飲物
料理はどれもこれも美味しい。少し荒削り感がしなくもないが、どのお皿もとてもアグレッシブで口というか舌にお店の意気込みが伝わってくる。と同時に遊び心にも満ちている。「フォアグラと今金男爵のたいやき」は男爵いもでできた鯛焼きの皮がフォアグラを食べているという一品。まさかフランス料理に鯛焼きが出てくるとは。(笑)でも、この薄皮とフォアグラがマッチするのにびっくり。観て楽しく、食べて楽しい一品である。
次に登場した「カリフラワーのポタージュ、トリュフの香り」はガラスの皿に廻りにシュー生地にしたトリュフやスライスしたトリュフをおいて、目前で暖かいカリフラワーのボタージュを注いでもらい、あとは自分で混ぜ合わせて食べるという料理。これまた観て楽しく、食べて楽しい一品。そして、めちゃくちゃに美味しい。
メインのお肉料理は上記の3点をシェアしながら食べたのだが、どれもこれも美味。青首鴨のローストはジビエ特有の引き締まった血の感触の肉という感じでジビエ好きにはたまらない。またジビエの王様とも言われるベキャスも筋肉質な感触だが、味そのものはさほど濃厚ではなくあっさりしてやはり美味。そして、熟成和牛も肉の旨味がぎゅっと凝縮された感じで言うことなしであった。
ここはジビエ好きもしくは遊び心のあるフランス料理が好きな方には超おすすめだ。ということで、ジビエ好きの私はシーズンが始まったらぜひとも再訪したい。今回は卒寿祝いということでテーブル席での食事だったが、次はカウンター席でキッチンを見ながら食事を楽しみたい。それにしても、卒寿の人はなんでもペロペロと食べてしっかり完食。お祝いにいただいたプレートにもご満悦のようであった。
マノワ
http://manoir-restaurant.jp/
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