日曜日, 12月 30, 2007

2007年政治・経済・社会10大ニュース

1.参議院選挙自民党大敗、安倍晋三首相無責任放り投げ辞任
2.不二家、赤福、白い恋人、船場吉兆など次々と食品偽装発覚
3.切り札舛添厚生労働大臣カラ回り、いつまで続く年金問題
4.残忍極まりない遺体切断や斧で殺害の家族間の殺人事件続発
5.長崎市長射殺事件や暴力団員間違え射殺事件など銃犯罪多発
6.ゴルフ好き守屋前防衛省事務次官、夫婦で逮捕
7.原油高、穀物高で生活圧迫で、来年はインフレ懸念
8.サブプライムローン問題で金融・証券界大揺れ
9.NOVAの倒産、グッドウィル事業停止など新興企業は要注意
10.熊谷と多治見で40.9度、猛暑で74年ぶり最高気温更新

1位から3位は数多くの人に納得していただけると思うので、説明は省略させていただきます。この3つは本当に2007年をなんか凝縮しているような気がします。

4位と5位は日本の治安事情が悪化している象徴的なことであり、本当に嘆かわしい限りです。これは警察力の低下が最大の要因もしくは背景にあるのではないでしょうか。

6位は夫婦で逮捕。おねだり妻を逮捕したことは検察のヒットでした。これは今後の抑止力になるでしょう。それにしても、国家公務員のトップがこのような無様では情けない。この原因が政治にあることは言うまでもないでしょう。

7位から9位は経済です。ホリエモンのライブドア以来、数多くの新興企業が不祥事を起こしているのがかなり気になっています。10位は暑さです。最高気温更新とは地球温暖化の証しでもありますね。

こうして見ると、どれもこれも悪いニュースばかりで良いニュースは全くありません。来年は一つでも二つでもいいから、良いニュースが10大ニュースに入るような年になってもらいたいものです。

木曜日, 12月 27, 2007

クリスマス・イブのサプライズ

クリスマス・イブの日は行きつけの飲み屋の忘年会だった。

常連客が10数人集まって、いろいろな酒を飲みながら和気靄々楽しい時間を過ごしていた。が、最後に店主がいきなり「来年からはお店は居酒屋形式でなく、食堂形式にする予定です」と挨拶して、座は一挙に冷えきってしまった。

お店は開店してすでに10年以上になる。最近は以前よりお客さんが少なくなり、常連客の何人かは引っ越しをして、店に通う回数も減っていたので、経営が少し苦しくなっているとは感じていたが、いきなりの発表だったので、誰もが驚いてしまった。

某大学文学部の先生などは「ここは居酒屋でなく文化だったのに」と嘆き、一番数多く顔を出していたオジサンは、早々と家路についてしまった。私も酔いがさめてしまったので、飲み直したい気分になり、お店を後にした。

常連客のあまりの反応に店主は少し戸惑っていたが、今後どうなるか正直見当もつかない。これから、新たに行きつけの飲み屋を探さなければならないかと思うと、寂しい思いにならざるをえない。

水曜日, 12月 26, 2007

2007年スポーツ10大ニュース

昨年はWBCや冬季五輪があったので、スポーツ十大ニュースを書くのは簡単だったが、今年は話題が意外に少なかった。それでも、年の後半になってバタバタとニュースが起きたような1年であった。

1.星野ジャパン 北京五輪出場決定(12月)
2.U22以下サッカー日本代表 北京五輪出場決定(11月)
3.松坂・岡島活躍 レッドソックス王者に(10月)
4.浦和レッズ AFCチャンピオンズリーグ優勝(11月)
5.ボクシング界 亀田一家大騒動(10月)
6.高校野球 「特待制度」問題で大揺れ(5月)
7.オシム監督 脳梗塞で倒れ岡田監督再登板(11月)
8.イチロー 7年連続の200本安打達成(9月)
9.ウオッカ 牝馬は64年ぶり日本ダービー制覇(5月)
10.中日 53年ぶり日本一に(10月)
番外.大相撲 不祥事連発(1年中)

1位は正直迷ったが台湾戦でのスクイズを成功させた星野ジャパンにした。正直、私は星野監督らの仲良しトリオでは韓国、台湾に勝てないのではないかと思っていましたので、いい意味でのサプライズであった。2位も崖っぷちから出場を決めたサッカーU22代表にしました。これもある意味ではサプライズだった。

3位と4位は赤がキーワード。3位はタイトルを「レッドソックス 松坂100億円契約」にしようかと思いましたが、1年を通して頑張った岡島に敬意を表して上記のようにしました。4位は本当は1位でもいいかと思いましたが、浦和レッズの活躍です。クラブ世界選手権でも3位になるなど、その活躍は目覚ましいものがありました。

5位は話題にもしたくないことなのコメントさしつかえます。6位は高校野球がいかに泥まみれであるかを象徴したような出来事でした。

7位は非常に残念でした。無能な前監督のジーコと比べるすべもないが、いろいろな戦術戦略を披露してくれるオシムが倒れたことは本当に残念でした。快復に向っていることが非常に嬉しい。

8位はイチロー。7年連続200本安打も凄いが、オールスターで初のランニング・ホームランを打ってMVPを獲得したことも凄かった。9位はウオッカのダービーでの快走。しかし、秋以降はあまり走らず少し淋しい。10位はパリーグ・ファンとしてつらいが中日の優勝。来年も中日で決まりのような気がする。

そして、番外(論外)として大相撲にしました。

2006年スポーツ10大ニュース
http://k21komatsu.blogspot.com/2007/01/200610.html

火曜日, 12月 25, 2007

年賀状は一年に一度の悪筆直し?

昨年は暮れ近くまで入院していたこともあり、年賀状は頂いた人だけに返事を書いただけだったが、今年は五体満足ピンピンしているので、そういう訳にはいかない。一応、社会人であるのだから最低限の社会慣習には従わなければならない。

それにしても、なぜ年賀状を書くということは面倒なのだろうか。郵便局のCMでは上野樹里や二宮和也らが出演して「年賀状は贈り物だと思う」なんて都合の良いこと言っているが、贈り物を一挙に何十個もすることはないので、年賀状は書き手にとっては苦痛でしかない。年賀状は貰って嬉しいが書くのは苦痛なのである。それでなくとも、最近は手書きをする機会が殆んどなくなってしまったので、なおさらでもある。

しかしである。こうした機会でもないと手書きをすることは益々なくなってしまう。ワープロ、パソコンを利用して既に20年以上になる。そのおかげで達筆だった(?)文字もいまや蛇が這ったような悪筆になってしまった。一年に一度の悪筆直しのためにも年賀状は面倒ながらも書くしかないようである。

月曜日, 12月 24, 2007

ベートーヴェン「第9」演奏会

昨日(23日)、NHK交響楽団のベートーヴェン「第9」演奏会をNHKホールに聴きに行ってきました。指揮はアンドリュー・リットン。ソプラノは角田祐子、メゾ・ソプラノは石津なをみ、テノールのカン・ヨゼプ、バリトンはキム・テヒョン、合唱は国立音楽大学。チケットは完売。

あまり多くを書くのは野暮なので、今回はコンパクトにまとめたいと思う。

第1楽章。ベートーヴェンらしい重厚な音色が轟く。

第2楽章。ティンパニーとホルンを筆頭に情熱的な火の打ち所のない演奏。

第3楽章。弦主体によるため息がでるような抒情的な調べ。

第4楽章。荘厳な低弦から若者たちの歓喜の歌声へ。

これまでに何度か「第9」を聴いているが、これほど素晴らしい演奏は初めてである。特に第2楽章は凄いの一言であった。会場から思わず拍手が沸き起こったのも頷けるほどN響ならではの一致団結した音色が聴衆を圧倒した。

第4楽章の合唱も若さ爆発で、感涙せざるをえなかった。若いソリストたちは全員がN響初登場のうえに、昨日が初日だったにもかかわらず、4人とも物怖じせず堂々と歌いきっていた。また、300人近くはいたであろう国立音楽大学の合唱も若さに満ち溢れていた。

昨日の演奏会は下記の予定でそれぞれ放送される。テレビであの興奮が伝わるかどうかわからないが、チャンスがあればぜひとも聴いてみてもらいたい。

12月28日(金)BS-hi「N響『第9』演奏会」 08:00〜09:30
12月31日(月)BS2「N響『第9』演奏会」 16:30〜18:00
12月31日(月)NHK教育「「N響『第9』演奏会」 20:00〜21:30

木曜日, 12月 20, 2007

まだまだ元気な明治生まれと大正生まれ

客A「西口にある飲み屋に100歳のおじいさんが毎日飲みにくるんですよ」
客B「100歳というと、明治生まれですな」
客C「明治40年生まれがちょっど100歳」
客D(横を向いて)「そういうあなたは82歳」
客E「私はまだ大正生まれだから」(笑)
客A「子供の頃は慶応生まれなんて人がいましたよね」
客B「知らないうちに慶応生まれがいなくなったね」
客C「オレは『最後の明治生まれ』は見とどけたいなぁ」
客D「明治45年生まれは1912年だから・・・」
客A「110歳まで生きるとして2022年。あと15年だね」
客E「それなら、私も可能だなぁ」(笑)
客D「あなたは97歳ですよ」
客A「最後の明治生まれが15年後となると、最後の大正生まれは30年後かぁ」
客B「30年後は90歳かぁ・・・」
店主「私は無理ですわぁ」
客C「さすがに私も30年後となると・・・」
客D(横を向いて)「あなたは112歳ですよ」
客E「となると、私が最後の大正生まれかぁ」
(一同、空いた口どころか、もっていたグラスが凍りました)

明治生まれも、大正生まれもまだまだ元気です。

火曜日, 12月 18, 2007

いつになったらターンは出来るのだろうか

週に3回ぐらいはジムに通っている。途中怪我&入院で中断したことはあるが、それでもすでに4年以上になるから、三日坊主体質の私としてよく続いているもんだ、と我ながら感心している。

ジムに通い始めた当初は、ランニングマシーンで早歩きしても10分で息が上がってゼイゼイしていたのが、今では大して苦もなく1時間は早歩き(そのうち10分ほどは走っている)もできるようになり、かなり体力がついた。この他にも各種マシーンを使って筋力アップにも努めている。そして、週に1〜2回はエアロビクスのクラスにも参加している。

私が通っているジムのエアロビクスは4段階に分かれている。
・初級者向けの「エアロスタート」40分
・エアロビクスに慣れてきた人向きの「ビースリム」50分
・中級者向けの「エアロファン」50分
・上級者向けクラスの「エアロジャム」60分

私が参加しているクラスは下から2段階目の「ビースリム」。しかし、この「ビースリム」のクラスからなかなか脱することが出来ない。というのも、私はくるりと回るターンが上手くできないからである。私より後から始めたオバサンたちが、いとも簡単にターンすることができるのに、私はターンとなると右に回っていいのか、左に回っていいのか、頭の中が真っ白になってしまう。インストラクターの人たちは「ターンは慣れですから」と言ってくれるが、いっこうに慣れる気配がない。どうしても、身体でなく頭で考えてしまう。

その頭で何故かと考えていくと、いくつかの「言い訳」が思い浮かんできてしまった。第一に私は小学校6年から高校2年までバスケットボール(ガード)をプレイしていて、相手に背中を向けるという、つまりターンすることは半ば禁じられていたからであろう。第二に女性陣は子供の頃からゴム縄飛びなのでくるくる回る遊びをしているが、男性陣にはこうした遊びがなかったからであろう、と考えついてしまった。

どちらも、私の身勝手な「言い訳」にすぎないが、一理はあると思う。ただ、このように頭で考えているようでは、いつまでたってもターンはできないだろう。いつになったらターンを克服できるのだろうか・・・。

金曜日, 12月 14, 2007

子供の頃、夢中になって見ていたテレビ番組

定かな記憶はないが、私の家にテレビが来たのは私が小学生になった年の1960年(昭和35年)だと思う。その前は、テレビというと隣の家に行って見ていた。それも夕御飯前までだから、記憶に残るテレビ番組といえば大相撲かプロ野球ぐらいしかない。

しかし、テレビが自宅に来てからは、私は夢中になって子供向け番組を見ていた。当時は「テレビを見ると目が悪くなる」とか「テレビを見るとバカになる」などと言われたが、私の両親はあまりこうしたことには口うるさくなく、寛大にテレビを見せてくれた。おかげさまで、現在に至るまで、当時のテレビ番組のタイトルや大まかなあらすじを憶えている。ということで、私が子供の頃、夢中になって見ていたテレビ番組を列記してみたい。

■ヒーロードラマベスト5
 1 快傑ハリマオ(60年・日テレ)
 2 ナショナルキッド(60年・テレ朝)
 3 少年ケニヤ(61年・テレ朝)
 4 少年ジェット(59年・フジ)
 5 七色仮面(59年・テレ朝)

「真っ赤な太陽〜、燃えている〜♪」三橋美智也が歌う『快傑ハリマオ』は大好きだった。子供心に独立運動に頑張る姿に心が打たれていました。また『ナショナル・キッド』は哀愁とロマンに満ちていて、間違いなく後の『ウルトラマン』シリーズに多大な影響を与えたと思う。『月光仮面』は58年から59年なので、残念ながらリアルタイムでは見ることができなかった。ただ、後に再放送で見たが、さほど感動はしなかった。

■子供向け時代劇ベスト5
 1 隠密剣士(62年・TBS)
 2 紅孔雀(61年・テレ朝)
 3 白馬童子(60年・テレ朝)
 4 琴姫七変化(60年・日テレ)
 5 矢車剣之助(60年・日テレ)

時代劇というとどうしても高齢者向けの番組になりがちな今日だが、その昔は子供向けの時代劇がいっぱいあり、そのおかげで、子供たちは風呂敷を頭巾にしてチャンバラごっこに明け暮れていた。今ではチャンバラごっこをする子供の姿を見ることはない。いったいいつの頃からなくなってしまったのだろうか。

■アニメベスト5
 1 鉄腕アトム(63年・フジ)
 2 スーパージェッター(65年・TBS)
 3 エイトマン(63年・TBS)
 4 オバケのQ太郎(65年・TBS)
 5 狼少年ケン(63年・テレ朝)

日本初のアニメーションは『鉄腕アトム』だった。これだけは絶対欠かさず見ていた記憶がある。また、『スーパージェッター』にもかなりのめり込んでいた。この番組の脚本家は後にSF作家となる筒井康隆、眉村卓、辻真先、半村良、豊田有恒など錚々たるメンバーが執筆していた。なんという時代だったのだろうか。

■人形劇ベスト5
 1 ひょっこりひょうたん島(64年・NHK)
 2 サンダーバード(66年・NHK)
 3 ブーフーウー(60年・NHK)
 4 伊賀の影丸(63年・TBS)
 5 チロリン村とくるみの木(56年・NHK)

『ひょっこりひょうたん島』はテレビ史に残る不朽の名作である。原作は井上ひさしと山元護久(この人は童話作家としても有名だったが43歳で急逝してしまった)の二人。前作の『チロリン村とくるみの木』がどちらかというとほのぼのとしていたのに対して、『ひょうたん島』は『十五少年漂流記』のように子供たちによる冒険活劇で、めちゃくちゃにワクワクした。いまでも人形劇をテレビでみると『ひょうたん島』を思い出してしまう。

■西部劇ベスト5
 1 ララミー牧場(60年・テレ朝)
 2 ローハイド(59年・テレ朝)
 3 ライフルマン(60年・TBS)
 4 名犬リンチンチン(56年・日テレ)
 5 怪傑ゾロ(61年・日テレ)

1960年代は日本のテレビ局には製作能力があまりなかったので、アメリカのテレビドラマが数多く放送された。なかでも、西部劇は子供にも大人にも人気で、『ララミー牧場』に出演していたロバート・フラーが来日したときは、ヨン様なんかの比ではないぐらい空港にファンが押し寄せた。

■外国ドラマベスト5(西部劇を除く)
 1 タイムトンネル(67年・NHK)
 2 コンバット(62年・TBS)
 3 宇宙家族ロビンゾン(66年・TBS)
 4 逃亡者(64年・TBS)
 5 スーパーマン(56年・TBS)

西部劇も好きではあったが歴史少年だった私をめちゃくちゃに虜にしたの『タイムトンネル』だった。この番組のおかげでタイタニック号の悲劇やリンカーン暗殺など数々の歴史的出来事を知ることになった。私が後にアメリカへ行く最初のキッカケはこの番組かもしれない。私は過去の番組のDVDとかビデオを買ったりしないが、もしこの番組のDVDが今でたら、間違いなく買うだろう。

■私が好きだった青春ドラマペスト5
 1 青春とはなんだ(65年・日テレ)
 2 若者たち(66年・フジ)
 3 これが青春だ(66年・日テレ)
 4 若い青春(61年・NHK)
 5 おくさまは18歳(70年・TBS)

青春ドラマや青春群像劇は子供の頃からお気に入りだった。その代表作は『青春とはなんだ』と『若者たち』だった。『青春とはなんだ』はラグビーを通じて生徒と触れ合い、そして学校の闇と戦う教師を夏木陽介が熱演した。一方、『若者たち』は5人兄弟(田中邦衛、橋本功、山本圭、佐藤オリエ、松山政治)が貧乏ながらもひたむきに生きていく社会派ドラマでいつも熱い兄弟ケンカを食い入るように見ていた。

このように、私はかなりのテレビっ子だった・・・。

日曜日, 12月 09, 2007

「開演前の室内楽」を堪能

NHKホールでのN響定期演奏会のときは開演45分前から、毎回「開演前の室内楽」というのが2階北側ロビーで行われる。これを聞きたいがために、開場時間(開演1時間前)には、NHKホール入口にはちょっとした列ができる。

演奏は基本的に1ヶ月ごとで、Aプロ公演2日間Cプロ公演2日間の計4回行われる。演目は室内楽というもこともあるが四重奏の曲が多く、演奏時間は20分〜25分ぐらいである。

この「開演前の室内楽」が行われる2階北側ロビーはさほど広くはない。パイプ椅子が150席ほど、それ以外に簡易ソファがあるだけなので、立ち見を含めてこの「開演前の室内楽」を聴くことができるのは300〜400人ぐらいかと思う。

12月の開演前の室内楽は、石川達也、植松透、久保昌一、竹島悟史のN響打楽器陣によるセッション。1曲目はクリスマス風にアレンジされた『アイスクリーム・スィートラグ』。なんと1台のマリンバを4人で叩きながら、前に吊るした鐘や太鼓なども叩くという楽しいもの。途中からは電球が灯ったりとちょっと凝っていたりする。

2曲目は『マリンバ・スピリクチュアル』。マリンバ(竹島悟史)を主体に和太鼓(久保昌一)、鼓太鼓(植松透)、うちわ太鼓&鐘(石川達也)を加えたセッションで、これがめちゃくちゃに素晴らしかった。お客さんからはやんややんやの大喝采をうけて、拍手が鳴り止まなかった。これまで数多くの「開演前の室内楽」を聴いたが、あんなに拍手がなりやまなかったものは初めてだと思う。

これまでは5月に行われたチェロ・カルテットの演奏が一番印象に残ったのですが、今日の打楽器陣のセッションはそれ以上の楽しさと迫力を味わうことができ、すっかり堪能させてもらった。みなさんもNHKホールでN響定期演奏会を聴くときは「開演前の室内楽」も楽しみましょう。これだけで入場料の2割か3割はお得したという気分になれます。

金曜日, 12月 07, 2007

日本人があまり行かない観光地 ポーツマス


日本史のなかでは必ず登場するポーツマス。しかし、その場所がどこにあるかはほとんどの人は知らない。ポーツマスはアメリカ東海岸、ニューハンプシャー州の南端にあり、その人口は約25,000人という小さな町である。町の歴史は古く1623年にまで遡るが、大した産業はなく、最大の企業はピスカタカ川を挟んだ対岸のメイン州にあるアメリカ海軍造船所(海軍工廠)、ポーツマス海軍工廠である。

そして、そのポーツマス海軍工廠で1905年9月に日露戦争終結のための日露講和条約が結ばれた。この条約で日本は満州南部の鉄道及び領地の租借権、朝鮮半島の排他的指導権などを獲得して帝国主義への道へまっしぐらになった。しかしながら、ロシアから1文の戦勝賠償金を得ることができず、帰国した全権大使の小村寿太郎は国民から売国奴呼ばわりされた。

さて、ポーツマスは正直訪ねるところがない。海軍工廠は海軍の施設なので観光客は入ることができないし、使節団が滞在したホテルも隣町にあり、ポーツマス市内にはポーツマス条約に関する史跡がまったくない。このために、町の人たちも私が説明しても、全然その条約の存在を知らない。私がこの条約締結によって、仲介者であるルーズベルト大統領が後にノーベル平和賞を受賞したんだよ、と言っても、みんな「へぇ〜」なのである。

典型的な東海岸の田舎町である。2005年には日露講和条約調印100周年の記念式典が行われたそうだが、おそらく今行ってもポーツマスには何もないだろう。

写真:ポーツマス海軍工廠
  (観光船右上の黒く見える物体は原子力潜水艦)

水曜日, 12月 05, 2007

大相撲のおもしろい入場料

大相撲九州巡業の最後となる天草場所が4日に行われたが、この日、チケット販売に苦しんでいた主催者は報道機関19社から1社1万円の入場料を徴収した。こうしたことは異例である。

天草場所は当初から前売券の売れ行きが不調と伝えられていたが、実行委員長の牛深(天草市)商工会議所会頭によると「赤字が予想されるため、10日前の委員会で(徴収を)決めた。金額に根拠はない」という。これは朝青龍目当てに東京からも数多くの報道陣が集まるのを見越してのことのようである。これに対して、抗議した記者らの会場入りが1時間半余り遅れる騒ぎにもなったという。ちなみに、この日の観客動員は2700人収容の会場に1900人だった。

この入場料徴収は非常におもしろいと思う。

私は以前より大相撲はスポーツでなく興行といっているので、入場料収入をとってもいいと思っている。あまり知られていないが、スポーツニュースでの映像は放映権をもっているNHK以外はすべて相撲協会提供のものを使っている。ただ、新聞の写真などは各社独自のものを使っている。

報道機関、特にテレビ局というのはなんでも土足で入ってくる傾向がある。報道機関ならばどんな場所でもタダでできるもんだと思っている。取材の依頼もしていないし、事前に許可をとっていない事でもズケズケとやってくる。ワイドショーなどはまさにその典型だろう。

今回の入場料は興行である大相撲だから構わないが、このことがスポーツ全般までなると問題である。今後は報道をする側もされる側もこうした問題が起きないように、スポーツ団体は事前に協議した方がいいのではないだろうか。

火曜日, 12月 04, 2007

インフルエンザの流行がもっとも早い

厚生労働省は「この20年間でもっとも早くインフルエンザの流行に入った」と発表した。それによると、保育所から中学校までの教育機関のうち、今シーズンなってインフルエンザで休校したのは教育機関は全部25校(昨年同期0校)。学年閉鎖は109校(同1校)、学級閉鎖は305校(同3校)に上り、昨年同期を大きく上回っている。

現在の流行しているインフルエンザはこれまで感染したことがないAソ連型が中心だという。ただ今後、A香港型やB型が流行する可能性もあり、早急に予防接種を呼びかけている。

実は私も先週からインフルエンザではないが、ウィルス性胃腸炎に悩まされている。このために、酒の量を控えたり、消化のよくない食べ物はなるべく避けている。まあ、熱も下痢もあまりないので、仕事にはさしつかえないが、用心だけはしている。

こうした身体が少し弱まっている状態なので、インフルエンザ予防のために手洗いやうがいはできる限りするようにしている。そして、なるべく早いうちに予防注射を受けたいと思う。みなさんも、帰宅時のうがいや手洗い、早めの予防接種を行いましょう。