水曜日, 12月 05, 2007

大相撲のおもしろい入場料

大相撲九州巡業の最後となる天草場所が4日に行われたが、この日、チケット販売に苦しんでいた主催者は報道機関19社から1社1万円の入場料を徴収した。こうしたことは異例である。

天草場所は当初から前売券の売れ行きが不調と伝えられていたが、実行委員長の牛深(天草市)商工会議所会頭によると「赤字が予想されるため、10日前の委員会で(徴収を)決めた。金額に根拠はない」という。これは朝青龍目当てに東京からも数多くの報道陣が集まるのを見越してのことのようである。これに対して、抗議した記者らの会場入りが1時間半余り遅れる騒ぎにもなったという。ちなみに、この日の観客動員は2700人収容の会場に1900人だった。

この入場料徴収は非常におもしろいと思う。

私は以前より大相撲はスポーツでなく興行といっているので、入場料収入をとってもいいと思っている。あまり知られていないが、スポーツニュースでの映像は放映権をもっているNHK以外はすべて相撲協会提供のものを使っている。ただ、新聞の写真などは各社独自のものを使っている。

報道機関、特にテレビ局というのはなんでも土足で入ってくる傾向がある。報道機関ならばどんな場所でもタダでできるもんだと思っている。取材の依頼もしていないし、事前に許可をとっていない事でもズケズケとやってくる。ワイドショーなどはまさにその典型だろう。

今回の入場料は興行である大相撲だから構わないが、このことがスポーツ全般までなると問題である。今後は報道をする側もされる側もこうした問題が起きないように、スポーツ団体は事前に協議した方がいいのではないだろうか。

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