ノーベル化学賞を受賞したパデュー大学の根岸英一教授が記者会見で「ある一定期間海外に出ることで、日本を外から見ることが重要」と延べ、そして「『若者よ、海外に出よ』と言いたい」と語った。まったくもって御意である。
高校を卒業して私は渡米した。目的は3つだった。第一に「英語を習得したい」という単純なものであり、第二に「いろいろな国のいろいろな人を知りたい」というこれまたごく当たり前のことであった。そして、もう一つの目的は根岸教授が語った「日本を外から見たい」というものだった。
私のアメリカでの遊学生活はわずか4年余だったが、100%とは言えないがこれら3つの目的を達成したと思う。そして、帰国後にバックパッカーのためのガイドブックを作ったりして、自分なりにその結果を成し得たと思っている。
それにしても、いつの頃からか若者は海外へ行かなくなってしまったのだろうか(正確には、その数が増えることがなくなったのだろうか)。根岸教授は「日本はカンファタブル(居心地良い)」と皮肉ったが、本当にそれだけなのだろうか。若者がチキン(臆病)になってはいないだろうか。冒険心がなくなっていないだろうか。
ただ、これらのことは若者だけでなく社会全体にもいえることなのかもしれない。
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