今年のプロ野球は200本安打以上を打った選手がマーチン(阪神)、青木(東京ヤクルト)、西岡(千葉ロッテ)と3人も誕生した。200本安打が注目されたのはもちろんイチローのおかげであるが、ただこの最多安打は先頭バッターとしては大事な記録であるが、チーム全体の勝利としてはいささか違うように思う。
日本では打者の記録というと打率、本塁打数、打点のいわゆる3冠が注目されてきたが、今年はそれに最多安打が加わった。しかしながら、メジャーではこうした記録よりOPS(出塁率+長打率)などといった新機軸のデータ「セイバーメトリクス」で評価することが一般的になっている。
別にアメリカに追随しろというわけではないが、日本でも従来の打率、本塁打数、打点だけを評価するのでなく、出塁率、長打率、得点圏打率の3部門をもっと高く評価して、両リーグともこの3部門の1位選手を表彰(出塁率はすでに行っている)してはどうだろうか。そうすれば少しは野球の見方や選手評価が変わるだろう。
ちなみに今年のパリーグ、セリーグの出塁率、長打率、得点圏打率のベスト5は下記の通りである。
【出塁率】
1 カブレラ(オ) .428 1 和田一浩(中) .437
2 西岡 剛(ロ) .423 2 青木宣親(ヤ) .435
3 井口資仁(ロ) .412 3 森野将彦(中) .399
4 田中賢介(日) .408 4 平野恵一(神) .399
5 糸井嘉男(日) .407 5 マートン(神) .395
【長打率】
1 Tー岡田(オ) .575 1 和田一浩(中) .624
2 カブレラ(オ) .569 2 ラミレス(巨) .613
3 多村仁志(ソ) .550 3 阿部慎之助(巨).608
4 中島裕之(西) .511 4 ブラゼル(神) .573
5 オーティズ(ソ) .489 5 小笠原道大(巨) .559
【得点圏打率】
1 田中賢介(日) .419 1 鳥谷 敬(神) .360
2 カブレラ(オ) .384 2 東出輝裕(広) .358
3 嶋 基宏(楽) .382 3 マートン(神) .355
4 今江敏晃(ロ) .359 4 平野恵一(神) .343
5 小谷野栄一(日) .350 5 相川亮二(ヤ) .333
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