金曜日, 2月 03, 2012

喫煙者の傾向と対策


ここ最近、喫煙に関するニュースが多く出ていたが、それらによると喫煙者が多いのは、男性の30代から50代にかけての中高年層で、世帯所得が低く、そして、北日本に住んでいるという傾向が表れている。

先日の厚生労働省が発表した『平成22年国民健康・栄養調査』によると、男性の喫煙率は32.2%、女性は8.4%。年代別では男性でもっとも高いのが40代で42.4%、続いて30代は42.1%、そして50代は40.3%と、中高年層の5人のうち2人が喫煙者である。一方、女性も30代が14.2%、40代が13.6%とやはり中高年層の喫煙率が高い。

そして、所得では低い世帯の人ほど喫煙者が多いという結果も出ていた。喫煙と関係ないが、肥満でも所得が低い世帯という調査結果があったので、低所得者は残念ながら健康に対する意識が低いと言わざるをえない。今後はこうした人々の意識改革をしていく必要性があるだろう。

また都道府県別での喫煙率では下記のような結果も出ている。

喫煙率が高い上位5県は
男性 青森県、秋田県、福島県、栃木県、富山県
女性 北海道、青森県、大阪府、神奈川県、埼玉県

喫煙率が低い上位5県は
男性 島根県、奈良県、福井県、京都府、鳥取県
女性 島根県、福井県、鳥取県、鹿児島県、富山県

青森県が男女とも上位5県に入っているのをみると、全体としては寒い北日本の方が喫煙率が高いように思える。一方で島根県、鳥取県、福井県が男女とも喫煙率が低い上位5県に入っているのはお見事である。なんらかの教育や指導でも行われているのだろうか。

私も30代半ばでタバコを吸っていたので偉そうなことは言えないが、タバコは「百害あって一利なし」である。それなのに、いまだにこんなに喫煙者が多いというも正直驚きである。ただ、私の周囲を見渡すとタバコを吸う人はほとんどいないので、この数字も本当かな?という気がしないでもない。

よく禁煙するのは大変だと言う人がいるが、自分の健康のこと、家族のこと、周囲の人のことを考えれば止められるはずである。調査では、現在喫煙している人で禁煙しようと思う人は男性が35.9%、女性が43.6%いるという。もし、この人たちがそれを実践すれば、日本の喫煙率は男性で22%、女性で5%ぐらいまで落ちるので、是非とも頑張ってもらいたいし、周囲も協力してあげよう。

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