私はパリーグファンだが、今回の巨人の弱さは目を覆いたくなるようなものだった。
プロ野球のセリーグ・クライマックスシリーズは、リーグ2位の中日がリーグ優勝の巨人を3タテして、2年連続8度目の日本シリーズ進出を決めた。パリーグのクライマックス・シリーズが毎回白熱したゲームを展開して予定されていた全試合行ったのに対して、セリーグは中日が第1、第2ステージ5戦とも危なげなく勝って味気のないシリーズとなり、リーグによって明暗を分けた。
今回の巨人はホームコート・アドバンテージという特権を全然活かしきれなかった。巨人は2週間以上も実戦から離れていて試合感が全然なかったというが、そんなことは言い訳にすぎない。
巨人はセリーグ・クライマックスシリーズ第1ステージ(中日vs阪神)が行われる前日の12日に、ホテルニューオータニで1500人のファンを集めてホテルで優勝祝賀会を開いている。この祝賀会には上原多香子や比嘉愛未などの芸能人も出席して、ファン代表として山口信夫・日本商工会議所会頭(旭化成会長)や長嶋茂雄・終身名誉監督が祝辞を述べている。
なんと緊張感のない球団なのだろう。こんなことするなら、なぜ北海道日本ハムのようにお客さんを入れて、真剣な紅白戦を行ってお客さんに厳しい目で見てもらわなかったのだろうか。
それでは、なぜこのような優勝祝賀会を行ったかといえば、それはナベツネ(渡辺恒雄)やその取り巻きである燦燦会の存在が大きいと言われる。燦燦会とは巨人を応援する財界人の組織で、巨人しか知らないで育った脳天気な大企業の社長や、読売新聞に媚を売る企業の社長たちの集まりである。こうしたオッサンやオジイサンたちは、何かといえば祝賀会とか飲み会を開きたがるが、この燦燦会の存在が現在の巨人をダメにした要因のひとつでもあるのだから、もし巨人を強くしたいと考えるならば早急に解散するべきである。
まあ、ここに書いたことは所詮結果論でしかないが、巨人が準備不足であったことは否めない。それにしても、巨人というチームは選手が育たないチームである。このことについてはいずれまた書きたいと思う。
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