昨日(31日)神宮球場でヤクルト vs 日本ハムの交流戦を観たが、この試合では本塁打が5本も飛び交い、4月下旬に新井貴浩選手会会長がプロ野球機構に「飛ばない統一球の見直しを」という要望を出したことが、いかにお粗末かつ恥ずかしいものだったかがよく解った。
昨日の試合ではヤクルトが3回に畠山、6回に飯原がそれぞれソロ本塁打を。そして、6回にはミレッジが試合を決定づける満塁本塁打を打った。一方の日本ハムも6回に中田が超豪快なソロ本塁打を、9回に代打二岡が2ラン本塁打を打った。
どの本塁打も打った瞬間にカーンという気持ちのいい打球音がして、勢いのある当りが外野スタンドに吸い込まれていった。一昨年までよくあったフラフラと舞い上がって、スタンド最前列に落ちてしまったような“インチキ”本塁打ではなく、誰もが納得する、とにかく素晴らしい本塁打ばかりだった。
試合は結局ヤクルトが10対5で勝ち、パリーグファンの私としては少々残念であったが、見事な本塁打を5本も観れたので、負けて悔しいというよりもとても清々しい気分にさせてくれた。やはり本塁打はボールをバットの芯でとらえて、しっかりと振り抜いた打球しかスタンドに届かないようでないといけない。
夕刊フジの記事よると、王貞治は「一度ボールを変えたら、コロコロ変えるものではない。飛ぶボール、飛ばないボールというのは、長い野球の歴史の中で繰り返されてきているんだ。初めてのことではない。技術のあるのがプロなんだから、対応していけばいいだけの話。1年たったら誰も統一球の話題なんか口にしないようにならないとウソだろう」と言ったそうだ。さすがに王貞治である。
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