火曜日, 6月 05, 2012

沿岸捕鯨を再開しよう


千葉県いすみ市の大原漁港に大量のイワシが打ち上げられた。その総量は推定で200トン以上にも及ぶという。さて、このイワシの大量打ち上げにツイッター上では、すぐに「放射能のせいだ」「地震の前兆だ」「海底火山の前ぶれだ」とまったく根拠のないツイートが氾濫した。

それにしても、これだけのイワシが打ち上げられるとはもったいない。地元の鴨川シーワールドや漁協などの話よると、沖合で外敵のクジラかイルカに追われたイワシがいっせいに漁港に入り、漁港内が一時的な酸欠状態になり死んだ可能性が高いという。私もそうだと思うが、できれば難しいとは思うが徹底調査はしてもらいたい。

さて、ご存知のようにイワシは近年とても不漁で、そのおかげで昔は大衆魚だったのに今では高級魚になってしまった。その最大の原因は沿岸捕鯨が禁止になったからだと言われている。

クジラやイルカにとってイワシは大好物である。ところが、世の中にはいまだに、鯨の主食はプランクトンで魚を食べないから漁業には関係ない、と思い込んでいる人がいる。しかし、それは大間違いだ。

クジラにはいくつもの種類があるが、一般的にヒゲクジラ(セミクジラ、シロナガスクジラなど)と呼ばれる歯のないクジラはプランクトン、オキアミを主に食べている。しかし、ハクジラ(マッコウクジラ、ゴンドウクジラ、イルカなど)と呼ばれる歯を持つクジラはオキアミのほかにイワシ、サンマ、スケソウダラ、イカなどの魚介を食べている。

このさいだから、はっきり言うが日本はチマチマした南洋での調査捕鯨など止めて、沿岸捕鯨を再開するべきである。もし、政治的に再開できないのであれば、クジラを沿岸から排除する策を積極的に行うべきである。そうでなければ、大切な海洋資源を失うことになる。いや、すでに失っている、といっても過言ではない。


0 件のコメント: