昨日(19日)有楽町朝日ホールで開かれた第126回朝日名人会を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。
三遊亭金兵衛 『蔵前駕籠』
古今亭菊之丞 『景清』
柳家喬太郎 『小言幸兵衛』
〜 仲入り 〜
柳家さん喬 『棒鱈』
桂文珍 『憧れの養老院』
三遊亭金兵衛は今年の9月に真打ちに昇進して4代目三遊亭金朝を襲名するとのこと。話のもっていき方、アクションなどの多彩で馴染みの演目を好演。
古今亭菊之丞。演目が『景清』ときわどいものにもかかわらず、正月らしく「おめでたい」と締める。顔がどことなく歌舞伎役者っぽく古典が似合いそうな落語家。女性に人気があるのではないだろうか。
人気者・柳家喬太郎は行ったり来たりの出入りの激しい落語家だが、この日はちょっと出っばなしで帰ってくることがなかったような感じ。う〜ん、残念。
柳家さん喬は情景および人間関係の描写が実にうまい。特に女性を挟んだ会話のときに驚くほどの力を発揮する。「さん喬」という名は自分で考えたそうだが、大名跡をついで欲しいぐらい古典落語の実力の持ち主ではないだろうか。
桂文珍はテレビの印象が強いが、以前より多くの賞を受賞している上方落語の実力派。観客の懐に入っていく力は非凡なものがあり、『憧れの養老院』は老人を扱った新作落語だが、嫌味っ気がまったくなく、笑いのツボも緩急取り混ぜていて見事だった。
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