木曜日, 1月 17, 2013
領土問題に関する私的スタンス
鳩山元首相が中国で「尖閣諸島列島は係争地である」と認識を示し、日本政府が中国の主張通り主権問題を「棚上げ」した上で、両国の協力関係を発展すべきだと主張した、という。2013年も日本は領土問題という難問を抱える年になりそうだ。さて、この領土問題に関しては各々の個人的見解があると思うが、私の現在のスタンスは下記の通りである。
北方四島に関しては100%日本の固有の領土である。これは歴史的事実であり、世界各国もロシアが不法占拠を続けていると認識しているはずだ。いくら条約(日ソ不可侵条約)は破られるものといえども、北方4島は日本人およびアイヌ人が一貫して住んでいた土地であり、ロシアのものでないことは明白である。
竹島は日本の領土かどうかは私には正直判断できない。というのも、竹島の領有権に関しては日本より韓国の方が先に主張している文献もあり、また地理的にも竹島と隠岐島の距離は約157kmなのに対して、竹島と鬱陵島の距離は約87kmで韓国の方に近い。それゆえに、私には竹島が日本の固有の領土という主張をあまり受け入れることができない。ただ、この問題に関しては韓国も日本の提案を受け入れて、国際司法裁判所での判断をあおぐべきである。
尖閣列島は100%日本の領土だ。中国には尖閣列島に関する歴史的文献がほとんどない。地理的にも尖閣列島は与那国島から120km、石垣島から160kmにあり、中国本土までは380kmもある。台湾にしても石垣島より遠く200kmだ。また、ここには日本人が住んだ歴史もあり、中国が何と言おうと日本は断固拒絶するべきである。仮に中国が国際司法裁判所を提訴するというならば、日本は受けてたっていいだろう。
ということで、日本は北方領土が返還されない限り、日ソ平和条約を結ぶことはないであろうし、竹島は日本があまり深入りをしなければ、日韓関係は改善されるだろう。しかし、尖閣列島に関しては「自分のものは自分のもの、人のものも自分のもの」的な中華思想がある中国が外交姿勢を変えることはありえないので、日中関係が今後改善されることは残念ながら悲観的と言わざるをえない。
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