火曜日, 9月 23, 2014

FCバルセロナは何処へ!?

スコットランドの独立は予想外の大差で否決されたが、次に独立の是非が問われそうなのがスペインのカタルーニャだ。

先日(19日)カタルーニャ州議会はスペインからの独立を問う住民投票に関する法案を可決した。これによってマス州首相がサインをすれば投票できることが決まる。しかし、独立を阻止したいスペイン政府は住民投票が「違憲」だと憲法裁判所に訴える姿勢でいる。このために、実際に投票が行われるかどうかは流動的である。

さて、カタルーニャがもし独立すると、これはスペインにとっては一大事である。全人口の約15%また国民総生産の20%余がスペインから離脱するのである。こうなると、スペインの失墜は火を見るより明らかであろう。

そんなカタルーニャ独立問題のなかで、私がもっとも興味があるのがサッカーのFCバルセロナの今後についてである。もしカタルーニャが独立した場合、FCバルセロナはいったい何処のリーグでプレイすることになるのだろうか。

これまで通り、スペインリーグでプレイするのだろうか。それとも、フランスリーグからの誘いがあって移籍するのだろうか。ひょっとして、なんでもありそうなイタリアのセリエAに参加するのだろうか。

無責任な個人的希望としはセリエAでユベントス、インテル、ミラン、ローマといった強豪たちとプレイをするのを観てみたい。w

金曜日, 9月 19, 2014

外務省と財界に「おんぶに抱っこ」の安倍政権

安倍首相の外国訪問回数の多さには驚かされる。先日のスリランカとバングラデシュ訪問で、第2次政権発足以降の1年9ヶ月でなんと49カ国に達した。これで5年5カ月という長期政権だった小泉首相の48か国を上回ったのである。そして、おそらく訪問国数は岸田外務大臣を上回っているだろう。

それでは、なぜゆえにここまで安倍首相の外遊が多いかといえば、これは国益のためというよりも、外務省の役人とお抱え財界人のためといっても過言ではないだろう。安倍が外遊する際、常に財界人が何人何十人とお供をしている。彼らの目的はもちろん訪問国に対するセールスや商談である。と同時に安倍政権=自民党への見返りの相談も行っている。先日、経団連が政治献金の復活を宣言したが、それ以外にもこうした外遊の場で闇の献金の相談もされているだろう。

それにしても外務省と安倍の緊密さは尋常ではない。

安倍が集団的自衛権にあれだけ固執していたのは、自分の政治的理念というよりも武器輸出をしたい財界からの要望と外務省からの働きかけも大きかったと思える。というのも、集団的自衛権は外務省の悲願でもあったからだ。

湾岸戦争のとき外務省はアメリカから自衛隊を出すようにしつこく言われた。しかしながら、日本には集団的自衛権は行使しないという憲法があるゆえに、それを盾に拒んだ。しかしながら、その後のアフガニスタン侵攻、イラク戦争と再三再四アメリカから自衛隊を出すように要求された。

こうしたことに業を煮やした外務省は、タカ派というより右派の安倍が総理大臣になったことで、集団的自衛権を勝手に解釈変更させるという手段に出させた。一方で、安倍政権の点数稼ぎとして、外務省は東京オリンピックを誘致させることと拉致問題解決に全力を傾けた。つまり、あの集団的自衛権の憲法の勝手解釈は安倍政権にとって財界とだけではなく、外務省との政治的取り引きなのである。

政治が駆け引きであることはいうまでもない。しかし、今の政治的駆け引きは政党間の駆け引きではなく、以前の自民党と大蔵省の図式と同じように自民党と外務省で行われ、それが政治そのものを左右している。こんなことはマスコミで働いている人ならば周知のことだが、マスコミは何もかかない。拉致問題にしても安倍政権はおそらく外務省はある程度の感触は得ていると思われる。あくまでも推測にすぎないが、拉致被害者の何人かが帰国できるか、日本人妻の帰国を自由にできるかなど一定の約束が外務省と北朝鮮の間でできているのではないだろうか。それぐらいの感触なくしては、安倍首相はあそこまで拉致問題について強気の発言はできないだろう。

水曜日, 9月 17, 2014

防“蚊”対策を徹底するべし!

デング熱騒動から約2週間余。代々木公園の閉鎖はいったいいつまで続くのだろうか。

明日18日まで続くとなると封鎖から2週間となり、こうなると明らかに東京都および厚生労働省の初動対策の失敗であったかを物語っている。とにかく今週中に封鎖をとかないようであれば、責任の所在ならびにこれまでの経緯をはっきりさせるべきである。

今後は、公園利用者に対しては「ここはデング熱が発生した地帯です。ご利用になる際は蚊に刺されないよう、万全の対策(虫除けスプレーを利用するなど)をしてください」という注意喚起したうえで、閉鎖をとくべきである。そして、夜間の公園閉鎖時には継続的に殺虫剤散布をするなり、蚊の発生源となる小さな水たまり(缶や瓶、木の窪み)の除去作業を行うべきである。

インドネシア在住の私の友人は今夏デング熱にかかり、治療が遅れたために手足が真っ赤になるまでの重症化してしまった(今は回復している)。彼女の住む村では8人もデング熱患者が出たので、8月だけでも3回も殺虫剤噴霧隊がやってきて、村中くまなく散布したという。(彼女のデング熱闘病記はFacebookでなんと940件以上のシェア)

そして、もはやデング熱を媒介した蚊は代々木公園だけにいるとは限らなくなった。いずれセアカゴケグモのように日本各地に生息するようになるのかもしれない。そして、マラリア蚊も上陸するかもしれない。こうしたことを考えると、今後も官民をあげて徹底した予防対策を取ると共に、来年以降各自治体はインドネシアのように防火ならぬ防“蚊”対策をしっかり整える必要性があるだろう。


火曜日, 9月 16, 2014

帯状疱疹を患う

先週のある日の午後、ジムの風呂場で髪を洗っていると、右後頭部の頭皮に微かな痛みを覚えた。爪で引っ掻いたわけでもないので「あれ、デキモノかな」と思い、自宅に戻ってからそこに塗り薬(ゲンタシン)を少しばかり塗った。ところが、それでも痛みはなかなか収まらない。

そして、翌日の朝方、寝ているときに上半身びっしり汗をかいた。これは何かおかしいということで、午前中たまたま診察予定日だった病院の耳鼻科の後に皮膚科に立ち寄った。初診ということで待たされるとは思ったが、なんと1時間45分も待たされる。(> <)

皮膚科の先生の診断は即決だった。「帯状疱疹ですね」。思わず「えっ」と唸ざるをえない。疱疹が頭皮にできるとは知らなかった。帯状疱疹といえば、だいたい胸もしくは背中とか、または顔面かと思っていた。ところが、先生からもらった小冊子によると、帯状疱疹ができる箇所は、頭部〜顔面が17.6%、頸部〜上肢が14.5%、上肢〜胸背部が31.2%、腹背部が19.6%、腰臀部〜下肢が17.1%となっていて、どうやら私は少数派の1人だったようである。

先生の話によると、私の場合は右後頭部から右頸部の神経が通っているところにかけて出る可能性があると言われ、すぐに抗ウィルス薬(ファルビム)を1日3回。それ以外に1日2回痛め止めの薬を飲むように言われた。そして、2日後にまた来院して、その際は先に検査のために採血をするようにと指示された。

帯状疱疹は子供の頃になった水疱瘡の菌が神経節に潜んでいて、それが年齢が進むにつれての加齢や、ストレス、過労、天候不順などが引き金になって、ウイルスが再び活動をはじめて神経を伝わって皮膚に帯状疱疹として発症する病気である。

確かに、加齢になった・・・。ストレスは少しはあるが、過労はほとんどない。天候不順はあったが・・・。ということで、最大の原因はどうやら加齢のようで、数十年間眠っていた菌が蘇ってしまったようである。

帯状疱疹は60歳代を中心に50歳代〜70歳代に圧倒的に多い。ただ、近年はストレスや過労から10代〜40代で発症することも珍しくないらしい。

2日後に病院を訪れてまず採血をした。それから1時間後に診察をうけた。先生は「薬が効いていますね。もう疱疹はでないでしょう。でも、後遺症が残らないためにも薬は続けてください。あとは、とにかく安静にしてください」と言われた。

そして、三連休はひたすら睡眠を取るようにした。1日10時間以上は寝ていた。日曜は目黒のさんま祭と地元の碑文谷八幡宮の例大祭があったが、今年は出かけることなく静かにしていた。帯状疱疹はいくら軽くても感染症であり、公共の場、特に子供がいるところに行ってはいけないのである。ということで、土日の昼間はストレス発散(ストレスになる?)のためにBSの競馬中継を観ながら、パソコンで競馬をして、昨日は相撲や野球を観ながら過ごしていた。

今は体調はまったく悪くはない。今日は久しぶりにジムで運動もした。徐々に体調は回復しつつある。

日曜日, 9月 07, 2014

美食日記「フロリレージュ」(南青山)

東京で予約が最も取りづらいレストランのひとつ、フロリレージュ。2ヶ月先まで予約がびっしり入っていて、あとはホームページにキャンセルの告知が載った時に電話して、チャンスを得られるかどうかという人気のレストランである。というわけで、これまで訪れることはなかった。しかし、今回はラッキーにも3日前に予約をすることができた。(^_^)v

場所は地下鉄銀座線「外苑前」駅から歩いて7〜8分のところのごく普通の住宅マンションの1階にある。店内はさほど広くはなく、2人用テーブルが6つと4〜6人用の個室が1つあるだけと小ぢんまりしている。ということで、サービスマンも男性2人と女性1人の3人だけ。

さて、この日のメニューは下記の通り。

アミューズブーシュ
・ヤングコーンのポレンタ
・四角いグリーンオリーブ
季節の前菜
・緑竹、すもも、黒アワビを卵のソースで
フォアグラの前菜
・フォアグラとヘーゼルナッツのメレンゲ
魚料理
・真魚鰹(マナガツオ)のポワレ イカスミソース&枝豆
肉料理
・鳩のローストと牛蒡の細切り巻き
・鳩の煮込み、そば粉のガレット包み
デザート
・スイカのカクテル
・チョコレートオムレツ
・ほおずきのパートドフリュイ

アミューズブーシュは2品。ポレンタを棒状にしてヤングコーンのなかに再現しているという料理。ポレンタのなかにはヤングコーンだけではなく普通のコーンも混ぜてあって、コーンの食感も楽しめるようしてある。四角いグリーンオリーブはお店の定番のようで、ガラスのお皿もこの料理のために作られているという感じに見受けられた。




続いて前菜の2品。1品目の緑竹、すもも、黒アワビを和えものは、和風・中華風・欧風混在の無国籍 or 多国籍料理っぽく、私のようにどんな料理好きには堪らない。3つの食材を単独でまたアンサンブルして食べるなり、また卵ソースをつけて食べるなりして、自「遊」自「在」な味が楽しめる。う〜ん、料理に国籍も国境がないということを改めて教えてくれた。

2品目のファアグラの前菜は逸品だった。はじめにメレンゲとヘーゼルナッツのお皿が出され、その上に焼きたてのフォグラが置かれる。そして、食べ方はフランス料理としては珍しい口中調味。一口サイズに切ったフォアグラを口へ運び、そのあとにメレンゲを口のなかへ。フォアグラの脂っこさというか重厚さとメレンゲがもつ甘さ、軽さ、儚さなどのさっぱり感が凌ぎ合う料理。その微妙な味わいは白眉。おそらくこの料理はここのスペシャリテなのであろう。

 

魚料理は真魚鰹(マナガツオ)のポワレ。割と淡白なマナガツオとしっかりしたイカスミソース(なかに枝豆が入っている)のコンピネーションは言葉では表現しにくい不思議な味。ただし、食べたあと口の周りが黒くなりますのでご注意を。w

肉料理は2品。鳩のローストは少しレア系の焼き加減だが、非常に柔らかく食べやすい。おもしろかったのが牛蒡の細切り巻き。牛蒡を千切りにして揚げたもので、牛蒡の苦味がほとんどないものの繊維質の味わいは残している。牛蒡にして牛蒡にあらずと言っては牛蒡に失礼だが、ちょっと幻想的な牛蒡であった。2品目のそば粉のガレットは鳩と半熟卵を絡めたものでこれまた美味。

 

デザートは3品だがそれぞれ変わっていた。スイカのカクテルはスイカジュース、シャーベットと果肉、そして、アクセントにキャラメリゼした種が入っている。スイカの種までデザートにするとは手が込んでいる。チョコレートオムレツはその名の通り、オムレツ状になっていて、なかには温かいチョコレートが入っている。ほおずきのパートドフリュイは甘酸っぱく可愛らしい味とでも言おうか・・・。ということで、お菓子好きには堪らないデザート3品ではないだろうか。

これだけの料理を約3時間かけて食べて料金は10,500円というのはかなりのコストパフォーマンスである。常に予約がいっぱいというのも頷ける。それなのに何かもの足りない。サービスだろうか。否。ワインだろうか。否。となると、やはり空間なのだろう。ただ、空間が広がるとこの料金で提供することはできない。ほんの少しでもいいけど料理同様にゆとりがあれば・・・。チャンスがあれば再訪したいレストランである。

【追記】
フロリレージュには数多くの日本のワインがおいてある。ワインリストには私のお気に入りである小布施をはじめ、余市のドメイン・タカヒコ、上山のタケダなど名だたるワイナリーのワインがリストアップされていた。これだけ日本ワインが置かれているレストランは初めて。で、今回はソムリエのおすすめする清里に近い山梨県津金の地にあるボー・ペイサージュ「TSUGANE ラ・モンターニュ(メルロー)」をいただいた。

味は飲んだ瞬間はまろやだが、酸味のキレは鋭く、妙な表現かもしれないが少しスモーキーな香りが残るといった感じで、初めて味わうようなワイン。それゆえに、スイスイと飲むという感じにはならなかったが、一口ずつ噛み締めるように嗜むことができ、改めて日本ワインのレベルの高さを感じとることができた。いつかどこかのレストランで日本ワイン祭をやってくれないかなあ・・・。w

木曜日, 9月 04, 2014

デング熱騒動あれやこれや

代々木公園に端を発したデング熱騒動。当初は首都圏を中心とした患者だけだったが、今やその数は全国に広がり、代々木公園がまるでデング熱発生地帯と思わせるような報道が続いている。

こうした報道から原発に反対する人のなかから、これは9月23日に代々木公園で行われる原発再稼働に反対する大規模集会に対する政権側(原子力村)のイヤガラセもしくは陰謀ではないかというかなり飛躍的な論調も出始めた。もし、これが本当だとしたら、日本政府は細菌兵器を使っていることと同じになり、政権は木っ端微塵に崩壊するであろう。

では、デング熱騒動の原因はどこにあるかというと、やはりテレビでも報道されているように、温暖化と国際化の産物としか考えられない。デング熱は昨年も帰国者200人以上が発病しているのだから、そうした患者は今年も200人以上はいるに違いない。ましてや、現在フィリピンやインドネシアでは大流行中ということなのだから、今年はもっと増えるかもしれない。

そのフィリピンやインドネシアで、デング熱と共に流行っているのがチクングニア熱だそうである。このチクングニア熱も蚊を媒介する病気なのだが、感染率はデング熱より高く、死亡率も高いと言われている。症状は発熱と共にあちこちの関節が痛み、その痛みが何ヶ月も残ることがあるらしく、非常にやっかないな病気のようである。

それゆえに、日本でもデング熱を警戒すると共に今後はチクングニア熱も警戒しなければならない。そのためにも、やはり東京都はまず代々木公園だけでなく明治神宮、NHKなどあの周辺を徹底的に殺虫剤散布すべきである。また、国は東南アジアからの貨物に対する検疫体制を強化する必要性があるだろう。