今回の衆議院選挙は、安倍自民党にとっては、議席数としては現状維持の結果に終わったが、内容は明らかに敗北である。
というのも、投票率の低さもあるが、自民党の獲得投票数および得票率はおそらく前回を下回るはずである。また、第2自民党ともいうべき右翼政党・次世代の党がほぼ壊滅してしまった。一方でもっとも嫌な政党である共産党が法案提出できる議席を獲得した。加えて、都市部では公明党と協力なしでは選挙に勝てなかった選挙区が半分以上であることが立証されたので、今後も公明党に相当な配慮をしながら政策を進めないといけないことになってしまった。
選挙前 選挙後
自民 293 291
民主 62 73
維新 42 41
公明 31 35
次世代 19 2
共産 8 21
生活 5 2
社民 2 2
無所属 17 8
そして、敗北は自民党だけでなくマスコミも同じである。12月4日の朝刊で発表したマスコミ各社の衆院選の予想はことごとく外れた。朝日は「自民、300議席超す勢い」、毎日は「自民300議席超す勢い」、日経は「自民300議席うかがう」で、なぜか読売だけが「自公、300超す勢い」と自重していた。いずれにしろ、自民は現状維持でしかなく、300議席以上と煽った報道がいかに愚かであったかを物語っている。
最後に、今回の選挙が低投票率に終わったのは、自民党の演出であり、マスコミの責任であったことも忘れてはならない。
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