久しぶりに欠伸が出るとうか、吐き気とゲップが出るような映画を観てしまった。まあ、宣伝とはいえ、これでヴェネチア国際映画祭のグランプリを狙っていたとはおこがましい。おぞましいと言ってもいいかもしれない。
何よりもキャスティングが悪い。とにかく悪い。先日書いた「ジャニーズに時代劇は似合わない」の稲垣吾郎の暴君の演技は的を射ているが、その家来である市村正親がお話にならないくらい存在感がない。これならば、刺客の1人を演じた松方弘樹か古田新太が演じた方が良かったと思う。
一方の13人の刺客では、重要な役を演じる山田孝之が冴えない。これも伊勢谷友介が演じた方が良かったのではないだろうか。いったい誰がこんなキャスティングにしたのだろうか。そして、それを許した三池崇史監督も問題だろう。
この映画を観にいくきっかけは、昨年訪れた庄内映画村なのだが、そのオープンセットでの撮影はよく出来ているが、売り物のラスト50分にも及ぶ大殺陣シーンは、さすがに最後は飽きがきて、早く終わらないかなぁ、と時計を見てしまった。
導入部の平幹二朗と役所広司のシーンなどは見応えがあっただけに、もう少し全体の構成がしっかりしていれば、もっと面白い映画にはなったのではないだろうか。ただ、それにしてもキャスティングはいただけない。
「庄内映画村オープンセット」へ行く
http://k21komatsu.blogspot.com/2009/10/blog-post_07.html
4 件のコメント:
> いったい誰がこんなキャスティングにしたのだろうか。
三池崇史監督自らがお気に入りの山田孝之を
役所広司の次、つまり2番目に決めたのが山田。
オリジナルで里見浩太朗が演じた役よりも
山田のために出番と見せ場も増やしています。
残念ながら世間の評価では山田は合格点をもらっているので
作り手側は山田の起用は成功と思っています。
匿名さんへ
情報ありがとうございます。そうなんですか、世間の評価。日本アカデミー賞はどうでもいいですが、ブルーリボン、キネ旬、横浜映画祭あたりは注目しておきます。
山田がこの映画で賞を取ることはないと思いますよ
山田は初の本格時代劇としては合格というレベルですから
この映画で賞を取るとしたら稲垣か伊勢谷でしょう
二人とも山田に比べれば相当に演技は下手ですが、
役がおいしかったですからね
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