先日、立教大学と岩手医科大のグループが、過去20年間でスズメの数が約6割減ったと発表した。特に都市部での減少が著しいようで、その理由としてスズメは屋根瓦の下など人工物を利用して巣作りをすることが多いので、住宅の構造変化によって巣を作れる場所が減ってきたということと、餌の減少で少子化が進んだことが大きな原因とみているようだ。
ところで、自宅のベランダには毎日スズメがやってくる。というのも、自宅前の大きな木にスズメが穴蔵を作っているというか、お宿があるからである。つまり、スズメは屋根瓦の下ばかりでなく、普通の木々にも巣を作ることがきるので、上記の説は少々疑問に思う。
一方で餌が減っているのは確かだろう。以前の東京の住宅街はどこにもが一軒家があり、そして、そこの庭は芝生が敷き詰められていて、スズメが地中にいる虫を摘んだりしていた。ところが、住宅事情が様変わりして、住宅街にもビルが立ち並ぶようになり、芝生の庭がある家などはほんの一握りになってしまった。
これでは、スズメが減少するのも当たり前である。ということで、私は毎朝花咲じいさんならぬスズメおじさんと化して、スズメに玄米、パンや煎餅のカスなどを上げている。もう2〜3年も続けているので、エサがないと時おりガラス越しに羽ばたいて催促されたりすることもある。ただ、スズメに餌を上げなくてはならなくなったことは、決して喜ばしいことではないだろう。
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