木曜日, 3月 08, 2012
女子サッカーの底辺は広がっていくが
なでしこジャパン、アルガルベ杯決勝戦でドイツに惜しくも3−4で敗れてしまった。昨年のワールドカップでの優勝に続き今回もと期待して応援したが、そう簡単に問屋は卸してくれなかった。それでも、世界ランキング1位のアメリカを下しての決勝進出は立派である。
一昨日の日刊スポーツの記事によると、アメリカの女子サッカー登録者数は220万人、一方、日本の登録者数はわずか3万7千人。ドイツの登録者数は解らないがおそらく日本の10倍20倍であろう。つまり、日本の女子サッカーの競技人口は世界に比べてはるかに少ない。ただ逆に考えれば、これからまだ増える可能性を秘めているということでもある。
今から40ン年前、私が通っていた中学校にはサッカー部がなかった。サッカーはまだまだ野球に押されていてマイナー・スポーツだった。それが今では全国のほとんどの中学校に男子サッカー部はあるだろうし、野球部はなくてもサッカー部はあるという学校も多いはずである。
これと似たような現象がこれから女子サッカーに起きるのではないだろうか。まず全国の私立の女子中や女子高(中高一貫校も含めて)に、女子サッカー部がどんどん生まれるに違いない。公立校でもサッカー好き少女がいっぱいいるところでは創設されるだろう。また、親のなかにも子供が女の子だろうと、幼いころからサッカーを熱心に教えるような人も出てくるだろう。
サッカーをやれば、なでしこリーグに参加することができるかもしれない、海外のチームでプレイできるかもしれない、日本代表になって青いユニホームでオリンピックに出れるかもしれない、というポテンシャルは今や全国に広がっている。こうしたことによって、今後は女子サッカーの底辺は拡大していくに違いない。
一方で可哀想なのがソフトボールや女子野球だ。ソフトボールはオリンピック競技から外されてしまい、残念なことに世間的な関心は低くなってしまった。しかし、こうした難局のときにこそ、世間を見返すためにも自分たちのモチベーションを高めるためにも「なでしこジャパン」のような愛称を付けたり、アジアをはじめとした世界での競技人口を増やす努力をしていってほしい。そうすれば、いつの日かソフトボールがオリンピックに復活の日が来るだろう。
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