結局はあの京都の大文字焼き騒動が始まりだった。その後、“放射能”のためにいくつものイベントが中止になったが、一番滑稽だったのは沖縄で青森の雪が放射能汚染されている可能性があるからという理由でイベントが中止なったことだった。いくら避難してきている人の心情を考えたからといっても、これは明らかに“放射能”の名を借りた被災地もしくは東北差別以外の何ものでもない。
これに似たような形で瓦礫の広域処理に関して反対する人が実に多い。ただ、その理由は“放射能”ばかりでなくいろいろあるようだ。
瓦礫を各地に運搬するお金を使うより、現地に専用処理場を作ればという意見がある。確かに一理ある。しかし、これでは時間がかかりすぎる。その候補地選び、土地調査、そして建設などを考えると最低でも2年以上かかるだろう。そんなことをするよりも、鉄道や船で運ぶ方が圧倒的に早い。ただし、現地の雇用のことを考えて、それでも処理場をという自治体があるならばそれでもいいだろう。ただし、その場合はその地域の復興は少なくとも遅れるだろうし、瓦礫処理が終わったあとのその施設の維持費も大変になるのではないだろうか。
また瓦礫処理する業者が東京電力の子会社だから、その利権が絡むために反対だという意見もある。これも少しおかしい。政府は一般企業にも処理を依頼しているし、瓦礫処理能力をもっている会社や自治体は限られているのだから、その会社が東電の子会社であってもこれはいかしかたがない。そもそも東電の子会社など関東地方しかないのだが。
まあ、ここまで書いても瓦礫の広域処理に反対の人は、一度東北太平洋沿岸部に足を運んで、瓦礫の山やまだまだ無惨に残されている光景を見ていただきたい。訪れるだけでも被災地支援にもなりますので。
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