石原慎太郎が突然「尖閣列島を東京都が買う」と言い出したことに端を発した日中領土問題。尖閣列島が日本固有の領土であり実行支配している事実があるにもかかわらず、石原は民主党政権を揺さぶるためにこのような発言をしたのだろうが、結局のところ、このことが日本全体を右傾化路線へと舵を取ることになり、今頃彼はほくそ笑んでいるのではないだろうか。
石原発言以降、外交問題にまったく音痴な民主党・野田政権は尖閣列島を国有化してしまい、中国に猛烈な反日運動をさせる口実を作ってしまった。このことにより、残念なことに日中関係は小泉政権下での空白の5年以上の冷戦状態に入る可能性ができてしまった。
大阪維新の会が出来てから、日本には妙な右傾化路線が擡頭しはじめてきている。橋下徹の専制主義は地方行政でなく国政をも揺るがし、それに乗じてではないが石原も国政を揺るがさんために尖閣問題を切り出したのではないかと勘ぐりたくなる。
いずれにしろ、橋下、石原、そして新たに自民党総裁になった安倍晋三などは対中外交強硬派であり、このような連中が声を大にするようになったら、今後の日中関係はますます悪化の一途をたどるだろう。加えて、橋下、石原、安倍らは徴兵制論者および憲法改正論者であり、このことが世間でもエスカレートしていったら日本の将来は取りかえしのつかないことになる。
私の耳には明らかにファシズムの音が聞こえはじめている。
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