木曜日, 10月 22, 2020

インバウンドにはまったく興味がなかった

なんか後出しジャンケンのようなことを書くようで申し訳ないが、10年以上前よりなんでインバウンドの仕事をしないのですか、とよく聞かれた。確かに私は適当に英語もできるし、スペイン語、フランス語も少し勉強しなおせば、観光客相手ぐらいの仕事ならできただろう。

しかし、なんかずっとインバウンドというか外国人相手の仕事に就くのに拒絶感をもっていたし、懐疑的ですらあった。というのも、私は別に語学を勉強するためにアメリカに行ったわけではないし、今でも語学は単なるコミュニケーション・ツールとかしか考えていない。そのために、通訳とか翻訳という仕事はできないし、そんな優れた能力も持ち合わせていない。

また、仮に外国人相手の仕事をするにしても、私が住んでいる目黒区というところが外国人観光客に魅力的な場所ではないし、かといって都心や下町へ通勤してまでする気もなかった。ましてや年老いた母親を抱えていては無理でもあった。つまり、さほど自由の身でもなかったので、こうした仕事に携わるのは難しいとわかっていた。

それでも、道端で外国人から道を聞かれたら、いつも答えていた。以前も書いたかもしれないが、私はなぜか見知らぬ外国人からよく英語で声をかけられる。それに丁寧に答えると驚く人もいるが、まるで普通のことかのように去っていく人もいる。また、海外オケが来た時のパーティなどにはできる限り出席して、親交を深めるようにもしている。

結局のところは私の信念というか我儘で、外国人をもてなすというか、お金が派生してまでの仕事(つまりインバウンド)はしたくなかっただけなのだろう。今となってはそれが正解だったのかもしれない。


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