先日Webサイトで「女子球技大国ニッポン。〜世界で類を見ない高ランキング〜」というのを読んだ。このことについてはいずれ触れようかと思っていたのでちょっと先んじられたという気がする。(笑)しかし、なぜ球技スポーツで日本の女子は男子より世界水準なのかということが書かれていなかったので、その点の分析を書きたいと思う。
女子球技大国ニッポン。〜世界で類を見ない高ランキング〜
http://number.bunshun.jp/articles/-/337690
日本
米国
ロシア
中国
サッカー 男 21位
28位
9位
86位
女 3位
1位
20位
17位
バスケットボール 男 35位
1位
6位
11位
女 18位
1位
3位
8位
バレーボール 男 19位
5位
2位
16位
女 3位
1位
6位
5位
ハンドボール 男 20位
36位
3位
41位
女 13位
25位
2位
19位
卓球 男 4位
47位
8位
1位
女 4位
16位
19位
1位
ホッケー 男 16位
29位
20位
18位
女 9位
10位
20位
7位
アイスホッケー 男 22位
7位
1位
38位
女 11位
2位
6位
13位
上記のサイトにもあるように、日本の女子は男子よりも圧倒的に世界の最高水準に近い。上記の競技以外にも、男子にはないがソフトボールも女子は世界ランキング1〜2位の実力がある。
それでは、どうして女子が男子よりより世界水準が高いかという理由を考えてみよう。
まず一番大きな理由は、女子の競技は男子のように激しいコンタクトが許されていないということだろう。例えば、現在行われているアイスホッケーでは女子はボディチェックは禁止されている。またサッカーにしてもラフプレイは退場になる。このことは外国人に比べて体力面で劣っている日本にとっては有益になっている。
次に、日本のクイックネスとスピードは大柄な外国人より勝っている。その意味においては背の高い人が優位なバスケットボールやハンドボールでは日本女子の向上は難しいものがあるが、他の競技は日本にさはど不利な点はないように思える。
第三に、女子には男子のように才能ある人が野球や相撲といった男子固有のスポーツに取られることがない。それゆえに、女子は野球・相撲以外の競技人口の底辺が広くなり、才能ある選手がいろいろなスポーツに行くことができる。
第四に、日本のスポーツ・ベースは先祖伝来の1対1の武術という個人競技しかなかったために、男子の遺伝子は個人競技に適しているものになっている。それに対して女子にはそうしたDNAがないために、団体競技に適応する能力が男子よりあるのではないだろうか。
というわけで、女子には団体競技に対する適応力および能力が男子より世界レベルにあるのではないだろうか。日本の女子サッカーの競技人口はアメリカのまだ20分の1と言われている。それゆえに、日本にはまだまだノリしろがあり、世界ランキング1位になるのも夢ではない。同様に他の競技が今以上のランキングになる可能性はあるだろう。
柔道のような閉鎖的かつ男性社会の競技をするより、女子それぞれが自分に見合った競技をすれば、日本の女子スポーツはまだまだ向上していくだろう。頑張れ、女子力!