月曜日, 2月 18, 2013

第3回高円寺演芸まつり「座・高円寺寄席」


昨日(17日)座・高円寺で開かれた第3回高円寺演芸まつり「座・高円寺寄席」を聞いてきた。出演者と演目は下記の通り。

古今亭半輔  『牛ほめ』
春風亭正太郎 『湯屋番』
三遊亭歌武蔵 『支度部屋外伝』 
 〜 仲入り 〜
林家二楽    紙切り
古今亭志ん輔 『お見立て』

前座の古今亭半輔はトリを務めた古今亭志ん輔の弟子。

春風亭正太郎は私の地元目黒区出身の二つ目。現代的なアクションを取り混ぜながらの古典落語を演じる落語家。この『湯屋番』でも歌舞伎役者を演じるところなどにセンスが光り、この演目を十八番にするかもしれない。

三遊亭歌武蔵は力士出身(元横綱・三重海の武蔵川部屋)という異色の落語家。落語の師匠は三遊亭圓歌。『相撲部屋外伝』は相撲部屋に関する全編枕噺のようだったが、巨体から繰り出される迫力のある語り口と軽妙な語り口を使い分けて、相撲界の裏話を聞かせてくれる。

林家二楽は昭和40年代から平成にかけて紙切り師として人気のあった先代の2代目林家正楽の次男。いわゆるカエルの子。だが、ひょっとするカエルの子どころか蛇じゃないかと思うぐらい、紙切りの腕前も語り口も上手い。即興の紙切りはもちろん目を見張るものがあるが、プロジェクターを使っての紙芝居風の『明日があるさ』は妙技だった。

古今亭志ん輔は古典落語を得意とする落語家で師匠は3代目古今亭志ん朝。『お見立て』も師匠譲りのようで、志ん輔は幇間(太鼓持ちのこと)、花魁、客のお大尽の3人を巧みに演じ分けて、江戸情緒と滑稽をうまく混じり合わせていき、滑稽噺の真髄を味合わせてもらう。ああ、私も昔の吉原にお大尽として行ってみたかった。(笑)

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