水曜日, 2月 25, 2015

日経平均が高いカラクリ

昨日(24日)の日経CNBC(CS放送)の「昼カブ 投資相談室」でカブドットコム証券の山田勉が現在の日経平均とTOPIXの違いを説明した。

日経平均は14年ぶりの高値。一方でTOPIXは7年ぶりの高値。どっちが正しいかという問いに、どっちも正しいとのこと。ではどうしてこうした状態が起きているかというと──。

日経平均は日経新聞社が選んだ日本を代表するグローバル企業主体の225社を対象にしている指数。一方、TOPIXは東証1部全銘柄(1710社)を対象にしている指数。この指数、計算方法もまったく異なり単位も日経平均は円、TOPIXはポイントである。こうしたことから、同じ日に一方がプラスで一方がマイナスになることはよく起きたりする。

そして、日経平均には日経平均の値を大きく左右する「日経平均寄与度御三家」(ファーストリテイリング、ソフトバンク、ファナック)というのがある。これら3社の値上がり幅もしくは値下がり幅によって日経平均の値段が大きく違ってくる。加えて、この3社のうちファーストリテイリング、ソフトバンクの2社は14年前には上場しておらず、現在の日経平均の値段を大きく高くしている。つまり、今の日経平均は少なくとも14年前より何百円以上は高いのである。水増しされているといっても過言ではないかもしれない。

一方、TOPIXは全銘柄を対象にした指数であるから、こうした現象は起きることはない。現在のTOPIXは1500ポイントだが、8年前の2007年に1800ポイントをつけている。政府や株屋は日経平均が上がって景気がよくなっていると言っているが、TOPIXはまだまだ低いままである。

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