丹波篠山藩の夏目小三郎は家老の仕打ちによって、敵討ちとみなされ逃亡生活を余儀なくされる。そのために、小三郎は医者・片桐宗春に成り代わり江戸市中に暮らすようになる。そこにいつしか追手が忍び寄ってくるというのが大筋だが、細部はいろいろ込み入っていて面白い。話の展開はとても小気味よいし、登場人物の描写も生き生きとして、感情移入することができるというより、自分がすっかり主人公の気分にさせてくれる。いわゆる剣豪小説というより、江戸庶民の生活を描く市井小説といった方がいいのかもしれない。
とまあ、小説の内容はこんなところなのだが、この小説のなかに書かれている池波正太郎の女性に対する格言が興味深い。なかでも下記の3つ文章には考えさせられた。
「女は、むかしの物事を忘れやすい生きものだ」
「男は過去にこだわり、女は過去を見向きもせぬ」
「女というものは、おのれが納得してぇがために、どんな嘘でも平気でつくのだ」
1番目の文章はどことなくそのような気がする。2番目は間違いなくそうだと思う。3番目は人により次第かと思う・・・。
さて、みなさんはどう思われますか。
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