1席目は「元犬」。冒頭の挨拶というか枕は最近「イケメン落語家」としてここ最近何度もテレビに出たという話。私も2〜3週間に一度見た。それゆえに客席が女性客でいっぱいなるのかなと思いきや、当日は雨のせいもあり冒頭から観客と内輪話やラーメン話ができる状態。(笑)
「元犬」は白い犬が御百度参りしたら人間になるという噺。市弥は犬と人間の違いというか滑稽さを上手く演じる。ただ、難点を言わせてもらえれば、この噺は目黒不動尊が舞台のはずなのだから、御百度参りの場所を目黒不動尊と言ってもらいたかった。他区で演じるならまだ知らず、目黒区で演じているのだからこれはちょっとまずいだろう。
2席は「明烏」。古典落語の定番とも言うべき演目だが、二つ目が演じるのを聞くのは初めて。堅物の若旦那が父親の策略によって吉原に行かされ、花魁にすっかり骨抜きにされるというシンプルなストーリー。しかし、登場人物が多いことから意外に演じるのが難しい。市弥も主人公である若旦那の個性はしっかり演じてはいるものの、その他の人がまだ甘いというか粗い。今後、このネタを何度も稽古および高座にかけていき、しっかり自分のものにしてもらいたい。そして、師匠(落語協会会長)同様に古典落語の王道を突き進んでほしい。
さて、入船亭扇辰師匠の肝入りで始まったという毎月1回のチェロキー寄席だが、今後の予定は下記の通り。
4月13日(水) 春風亭朝之助
5月11日(水) 春風亭正太郎
6月8日(水) 入船亭扇辰
7月13日(水) 入船亭小辰
8月10日(水) 春風亭一蔵
9月14日(水) 柳家ほたる
4月13日は予定がすでに入っているので残念ながら行けないが、その次の正太郎と扇辰師匠は楽しみにしている。
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